現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > ARTA NSX-GTが今季初優勝、バトンは今季2度目の2位表彰台を獲得/スーパーGT第3戦鈴鹿GT500

ここから本文です

ARTA NSX-GTが今季初優勝、バトンは今季2度目の2位表彰台を獲得/スーパーGT第3戦鈴鹿GT500

掲載 更新
ARTA NSX-GTが今季初優勝、バトンは今季2度目の2位表彰台を獲得/スーパーGT第3戦鈴鹿GT500

 2018年のスーパーGT第3戦鈴鹿。決勝レースは今回もNSX-GT同士のトップ争いとなり、最終的にポールポジションからスタートした#8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也)が逃げ切り、今季初優勝を果たした。

 計時システムのトラブルにより、予定よりも40分遅れてスタートすることになった第3戦鈴鹿。スタート時は気温21度、路面温度34度だったが、冷たい風が吹く中での決勝レースとなった。ポールポジションの#8 ARTA NSX-GT(伊沢拓也)がホールショットを奪い、2番手に#100 RAYBRIG NSX-GT(ジェンソン・バトン)が続く。その後方には4番手スタートの#1 KeePer TOM’S LC500が3番手に浮上し、すかさず2番手のバトンに接近していく。

96号車K-tunes RC F、終盤の大激戦を乗り越えポール・トゥ・ウィン達成/スーパーGT第3戦鈴鹿GT300

 選んだタイヤの影響もあってか、レース序盤はバトンのペースが上がらず、1周目からキャシディが背後に迫る展開となったが、なんとか2番手を死守。混走になっても順調なペースで周回を重ねるが、10周を迎えるところで、再びキャシディが接近し緊迫した2番手争いが展開された。

 一方、後方はGT300の混走の中で、順位変動が激しくなっていく。ここで特に際立つ走りをみせたのが#23 MOTUL AUTECH GT-Rのロニー・クインタレッリ。15番手スタートから混乱に乗じて順位を上げていき、12周目には10番手に浮上する。

 トップの伊沢は1周目から後続を突き放す走りを見せ、13周を過ぎた段階では2番手のバトンに対して着実にアドバンテージを築いていく。

 この混乱の中で#39 DENSO KOBELCO SARD LC500のヘイキ・コバライネンがデグナー2つ目を過ぎたところでスピン。コース脇にマシンを止めてしまう。この車両を回収するために、セーフティーカーが導入された。この時点で10秒以上の大差をつけトップを独走していた#8 ARTA NSX-GTにとっては、そのリードがリセットされることになってしまった。

 19周目にレースが再開されると、ここをチャンスと狙っていた#1 KeePer TOM’S LC500のニック・キャシディが1コーナーで#100 RAYBRIG NSX-GTに並びかけオーバーテイク、2番手に浮上する。3番手に下がったバトンは、その周にピットインし山本尚貴に交代した。

 トップの#8 ARTA NSX-GTは24周を終えたところでピットイン。#1 KeePer TOM’S LC500も同じラップでピットインするが、直前までアドバンテージを築いていた#8 ARTA NSX-GTが先にピットアウト。野尻智紀が後半スティントを担当する。#1 KeePer TOM’S LC500は平川亮が乗り込むが、アウトラップのスプーンカーブで#100 RAYBRIG NSX-GT(山本)の先行を許してしまう。

 バトンの前半スティントをみてタイヤの種類を変えたという山本はペースも非常によく、あっという間に野尻に接近し、チャンスを伺う。途中何度か背後につけて横に並びかけるモーションをみせた山本だったが、野尻も全く動じることなくトップを堅持。緊迫した2台のバトルはレース終盤まで続いた。

 また後方では接触行為によるドライブスルーペナルティが何度か見られた。レース前半には#6 WAKO’S 4CR LC500(ジェームス・ロシター)がヘアピンで#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)に追突してしまい、ドライブスルーペナルティを受ける。

 さらに後半には4番手につけていた#17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大)が、#6 WAKO’S 4CR LC500(大嶋和也)にヘアピンで追突してしまい、こちらも接触行為でペナルティを取られ後退。ポイント争いから脱落してしまった。

 後半から終盤にかけては、全体的に落ち着いた展開となったが、その中で際立つ走りをみせたのが#36 au TOM’S LC500の関口雄飛。中嶋一貴から交代した直後の30周目は13番手にだったが、そこから徐々に順位を上げていき、残り4周のところで#23 MOTUL AUTECH GT-Rを抜き5番手に浮上。その勢いで、4番手の#12 カルソニックIMPUL GT-Rにも追いつき、最終ラップのシケインでイン側に思い切って飛び込むが、止まりきれずコースオフ。4番手浮上は叶わなかった。

 注目のトップ争いは、野尻と山本が終始1~2秒の接近戦を繰り広げたが、最後は野尻が振り切りトップチェッカー。#8 ARTA NSX-GTが今季初優勝を飾った。2位には#100 RAYBRIG NSX-GTが入り、ホンダ勢は開幕戦岡山に続いてのワンツーフィニッシュを決めた。3位は#1 KeePer TOM’S LC500が続き、ポイントリーダーの#23 MOTUL AUTECH GT-Rは6位に終わった。

 これにより、ドライバーズランキングは山本/バトン組の#100 RAYBRIG NSX-GTがトップに浮上している。

関連タグ

こんな記事も読まれています

カワサキ新型「レトロスポーツモデル」に反響多数!「古き佳き」スタイリングが“現代”に刺さる!? 玄人も注目する“バイクらしさ”を味わえる「W230」とは?
カワサキ新型「レトロスポーツモデル」に反響多数!「古き佳き」スタイリングが“現代”に刺さる!? 玄人も注目する“バイクらしさ”を味わえる「W230」とは?
くるまのニュース
「ジャガー」のブランドロゴが大胆に変更! 英国の名門ブランドはどこに向かう? まもなく登場する“新たなコンセプトカー”とは
「ジャガー」のブランドロゴが大胆に変更! 英国の名門ブランドはどこに向かう? まもなく登場する“新たなコンセプトカー”とは
VAGUE
村民の力で蘇った昭和のボンネットバス! 熊本県・山江村の宝物マロン号がロマンの塊だった
村民の力で蘇った昭和のボンネットバス! 熊本県・山江村の宝物マロン号がロマンの塊だった
WEB CARTOP
本物の贅沢──新型ロールス・ロイス ブラック・バッジ・ゴースト・シリーズII試乗記
本物の贅沢──新型ロールス・ロイス ブラック・バッジ・ゴースト・シリーズII試乗記
GQ JAPAN
道東道直結の“新道”がついに完成! 高速道路開通と同時に国道「8.8kmバイパス」の残り区間が拡幅
道東道直結の“新道”がついに完成! 高速道路開通と同時に国道「8.8kmバイパス」の残り区間が拡幅
乗りものニュース
[サウンドユニット・選択のキモ]メインユニット編…交換する意義を考える!
[サウンドユニット・選択のキモ]メインユニット編…交換する意義を考える!
レスポンス
【F1分析】速いチームがコロコロ変わる。実に難解だったラスベガスGP。鍵はもちろん”タイヤの使い方”だけど……
【F1分析】速いチームがコロコロ変わる。実に難解だったラスベガスGP。鍵はもちろん”タイヤの使い方”だけど……
motorsport.com 日本版
フェルスタッペンが4年連続F1チャンピオンに輝く。メルセデスがワンツー飾る【第22戦決勝レポート】
フェルスタッペンが4年連続F1チャンピオンに輝く。メルセデスがワンツー飾る【第22戦決勝レポート】
AUTOSPORT web
“3、4番手”のマシンでもタイトル獲得。フェルスタッペンの底知れぬ才能にマルコ博士も絶賛「彼の実力だけで勝ったレースが4つほどあった」
“3、4番手”のマシンでもタイトル獲得。フェルスタッペンの底知れぬ才能にマルコ博士も絶賛「彼の実力だけで勝ったレースが4つほどあった」
motorsport.com 日本版
日産「“タフ顔”SUV」がスゴイ! 唯一無二の「ターボエンジン」×センターマフラーが超カッコイイ! めちゃゴツゴツ仕様の「“最新版”エクストレイル」米国カスタムモデルとは
日産「“タフ顔”SUV」がスゴイ! 唯一無二の「ターボエンジン」×センターマフラーが超カッコイイ! めちゃゴツゴツ仕様の「“最新版”エクストレイル」米国カスタムモデルとは
くるまのニュース
ランドローバーから美しいセドナレッドをボディカラーに採用した限定モデル「ディフェンダー110 セドナエディション」が登場
ランドローバーから美しいセドナレッドをボディカラーに採用した限定モデル「ディフェンダー110 セドナエディション」が登場
@DIME
ラリージャパンで完走できなければ、2025年WRC参戦はなかった……勝田貴元が明かす厳命「来年は”勝ちに行っていい”と言われるように」
ラリージャパンで完走できなければ、2025年WRC参戦はなかった……勝田貴元が明かす厳命「来年は”勝ちに行っていい”と言われるように」
motorsport.com 日本版
ブリッツ、『GRヤリス』専用キャンバー調整機能付きフロントピロアッパーマウント発売
ブリッツ、『GRヤリス』専用キャンバー調整機能付きフロントピロアッパーマウント発売
レスポンス
トヨタ、最終日に大逆転で4連覇。ヌービルは悲願の初戴冠【ラリージャパン 最終日レポート】
トヨタ、最終日に大逆転で4連覇。ヌービルは悲願の初戴冠【ラリージャパン 最終日レポート】
AUTOSPORT web
『頭文字D』カラーで日本の峠最速に。グリアジンがWRC2完勝「しげの先生にありがとうと伝えたい」
『頭文字D』カラーで日本の峠最速に。グリアジンがWRC2完勝「しげの先生にありがとうと伝えたい」
AUTOSPORT web
マツダ「RX-8」じゃない斬新「ロータリースポーツカー」がスゴイ! リトラ風“奇抜ヘッドライト”&ガバっと開く“画期的ドア”採用! 謎の「エボルブ」とは?
マツダ「RX-8」じゃない斬新「ロータリースポーツカー」がスゴイ! リトラ風“奇抜ヘッドライト”&ガバっと開く“画期的ドア”採用! 謎の「エボルブ」とは?
くるまのニュース
高性能な「ディフェンダーOCTA」初の一般公開! 盛況のランドローバー公式イベントに“秘密兵器”あり!! 大都市の真ん中で「悪路走行」を満喫
高性能な「ディフェンダーOCTA」初の一般公開! 盛況のランドローバー公式イベントに“秘密兵器”あり!! 大都市の真ん中で「悪路走行」を満喫
VAGUE
【最終結果】2024年WRC第13戦ラリー・ジャパン パワーステージ後
【最終結果】2024年WRC第13戦ラリー・ジャパン パワーステージ後
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村