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スポーツ 2018.5.17

テストで6000km走破も、”緑の地獄”は今年も過酷……TOYOTA GAZOO Racingはニュル24時間をどう戦ったか?

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 ニュルブルクリンク24時間レース、通称“ニュル24時間”が5月10日~5月13日、ドイツ北西部のサーキット、ニュルブルクリンクを舞台に開催。今年も147台と数多くのチャレンジャーが世界各国から集結したが、そのなかで注目を集めていたチームのひとつがトヨタの社員で構成されたTOYOTA GAZOO Racingだろう。

 2007年にニュル24時間への挑戦を開始した同チームは今年、先行開発の一環として新技術を盛り込んだレクサスLCを投入。土屋武士、松井孝充、蒲生尚弥にニュル初挑戦の中山雄一を加えた4名でSP-PROクラスへチャレンジした。

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「国内で約6000kmのテストを行いました。これだけ事前に走り込んだのは、このLCが初めてです」と同マシンのチーフメカニックである関谷利之氏が語るように、TOYOTA GAZOO RacingのLCは10日のフリー走行から順調な走りを披露。予選では惜しくもトップ30には進出できなかったものの、総合32位の好タイムをマークした。

 しかし、やはり“グリーンヘル=緑の地獄”の異名を持つだけに、ニュルブルクリンクには魔物が棲んでいるようだ。ニューマシンLCは、12日の15時30分に幕を開けた決勝では、様々なハプニングに祟られることとなった。

 まず、スタート直後に他車と接触し、エキゾーストを破損したほか、その後はブレーキにもトラブルが発生。さらにナイトセッションに入る直前にはミッショントラブルに見舞われ、その交換作業に2時間のタイムロスを強いられている。

 一夜明けた13日に雨が降り始めると初のウェットコンディションに苦戦。電気系のトラブルに苦しめられた。それでもTOYOTA GAZOO Racingのメカニックたちが迅速に対応した結果、早朝の6時30分以降はノートラブルでラップを重ねていくことになった。

 その結果、TOYOTA GAZOO Racingは脱落者が続出するサバイバルレースとなった今大会で、総合96位、SP-PROクラス1位で完走を果たした。

「さすがにニュルだけあって、新生のクルマにこれでもか、というほどムチを打ってくれました。でもエンジニアやメカニックの“絶対に完走させる”という気迫のもとで、なんとか完走を果たすことができました」と語るのは、現地でチームの奮闘を見続けたGAZOO Racingカンパニーの代表、友山茂樹氏だ。

 友山氏はさらに次のように続けた。

「ここ数年は順調な戦いが続いてきたけれど、久し振りにGAZOO Racingらしく、苦悩の続いたレースだったと思う。やりきれた人もいれば、不完全燃焼と感じるスタッフもいると思うが、限界を出し切れたレースだと思う」

 その友山氏の言葉通り、TOYOTA GAZOO Racingにとって今年のニュルブルクリンク24時間は、リザルト以上に価値のあるレースとなったに違いない。

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(motorsport.com 日本版 廣本泉)

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