マクラーレンのアロンソは、先週TOYOTA GAZOO Racingの一員としてWEC(世界耐久選手権)のレース(スパ6時間レース)に挑み、初戦にもかかわらず勝利を手にした。
アロンソはそのスパで、戦うドライバーとしてWECのパドックを初めて経験した。WECのパドックは、F1と比べてファンがよりアクセスしやすいようになっている。
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F1のパドックは、長年にわたって特権的なものとされ、ファンに開放されることはなかった。その状況はあまりにも閉鎖的であるとして、批判されることも多かった。
アロンソはF1にもWECのようなシステムを導入すれば、ファンがより多くドライバーらに接することができるようになると考えるのは、間違っていると信じている。
「僕はこのシステムは、F1に取り入れるのが期待されていることのひとつだと思う」
アロンソはスペインGPを前にそう語った。
「ただ、もう少し管理できるようにしなければいけない。例えばパドックパスのようなものでね」
「WECでは、パドックにはフリーでアクセスできた。それは、あまりにも多すぎたんだ。ストレスも増えた。F1では今はコントロール下にあるけど、もし完全に開放してしまえば、僕らは歩くことさえできないだろう」
「そうなってしまえば、僕らはさらに身を隠すだろうし、モーターホームに閉じこもるだろう。普通のことをすることすらできない。それは、僕らが望む方向ではおそらくないだろう」
「パドックをファンに開放すれば、彼らはもっとドライバーを見ることができ、コミュニケーションを取ることができるようになると思うかもしれない。しかし、全く逆の反応が待っているかもしれない」
アロンソは、来季以降もマクラーレンに残るかどうか、まだ明らかにしていない。しかしWECで成功することよりも、F1での将来性を感じられるかどうかが、自身の未来を決定する際に関係するだろうと語った。
「1戦限りの結果や、他の選手権で達成したことは、あまり関係ない」
そうアロンソは語った。
「僕はふたつの選手権を同時に戦おうとしているし、マクラーレンで果たしてきた進歩と、将来に向けた方向性には満足している。そして明らかに、耐久レースへの挑戦にも満足している」
「両方を戦うのは非常に厳しい。F1カレンダーは特にだ。でも最も重要なのは、将来に向けて全てをどう予測できるかだ」
「我々は今、予選結果がどうなるかを予測することができる。モナコがどうなるか、カナダがどうなるか、そしてシルバーストンがどうなるか……」
「それは、将来を決定するために考慮に入れる必要があることだ」
今季のWECでトヨタは、唯一ワークス体制としてLMP1クラスに挑んでいるチームだ。そのため、選手権タイトルはもちろん、ル・マン24時間レース制覇も間違いないと考えられている。しかしアロンソは、WECはF1よりも予測するのが難しいと語る。
「WECでは、すべてに対する非常に高い柔軟性が必要だし、いろいろなことを受け入れることができなければならない」
アロンソはそう付け加えた。
「6時間、同じ周回を繰り返すわけじゃない。異なる場所でトラフィックに引っかかるし、異なるコンディションになることもある。タイヤの履歴だって異なる」
「それは、WECの特別なことのひとつだ。すべてのコーナー、すべての周、異なるドライビングスタイルに、どう適応するかを考える必要がある。チェッカーフラッグまで、予測できないレースなのだ」
「それは僕らがドライブする上でも、観客にとっても、求められていることなんだ」
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