テチータのアンドレ・ロッテラーは、フォーミュラEのパリePrixの決勝最終ラップで、サム・バード(DSヴァージン)との接触事故を起こしたとして、次戦ベルリンePrixで10グリッド降格ペナルティを科せられることとなった。
パリePrixで勝利したのは、テチータのジャン-エリック・ベルニュだった。そのチームメイトであるロッテラーは、ベルニュに次ぐ2番手で最終ラップに入った。しかし、アウディ・スポート・アプト・シェフラーのルーカス・ディ・グラッシと戦う間にバッテリーを使い切ってしまった。
フォーミュラEパリePrix決勝:ベルニュ完勝。今季3勝目でランキング首位を堅持
推進力を失いディ・グラッシに先行されてしまったロッテラーは、最終コーナー付近でさらに減速。フィニッシュライン手前でバードがこれに追突する形となった。
バードはロッテラーに追突したために右フロントサスペンションがもげる形となったが、3輪のまま走行を継続。3位でフィニッシュした。一方のロッテラーは、6位に落ちてのフィニッシュとなった。
スチュワードはこの件について、ロッテラーがエネルギーが尽きたため、レーシングラインの左側に逸れたと感じたという。しかしながらその後、ロッテラーはレーシングラインに戻り、そこにバードが追突したと指摘した。
「スチュワードは、ロッテラーが衝突の直前に移動しようとしたが、それは遅すぎた」
FIAの公示でそう説明された。
またテチータには、マシン乗り換え時の作業違反があり、2500ユーロ(約33万円)の罰金を科せられている。
ロッテラーはレース後、最終ラップの出来事について、次のように説明した。
「最初はただ次第に(出力が)小さくなっていくだけだ。その後、パワーが切れる」
そうロッテラーは語った。
「だから、僕は惰性で走っていた。するとサムが、すごいスピード差でやってきた」
「彼はイン側に行った。僕はコーナーを回ってフィニッシュラインを目指すため、ラインに戻った。それは理想的な状況ではなかった。そういう風にクラッシュするのは良いことじゃないが、それがフォーミュラEでもある」
「すごいスピード差があると、驚かされてしまうことがあり、誤った方に行ってしまうことがある」
バードの進路から抜け出すことはできなかったのかと尋ねられたロッテラーは、次のように語った。
「すべてが一瞬で起こった。彼がどちら側に来るのか、分からなかった。僕はインに行ったんだ。でも、ああいう結果になってしまった。とはいえ、彼は最終的に3位で終え、僕はそのポジションを失うことになった」
”被害者”となったバードは、レース後にロッテラーについて、次のように語った。
「今日僕らがロッテラーから見せられたことは、正しいことじゃない」
そうバードは語った。
「明らかに追い越される時には、進路を変更するのを遅らせてはいけない。それは、正しいことじゃない。どんなモータースポーツでも、それは正しいことじゃない」
レースで2位となったディ・グラッシも、レース中のロッテラーの動きについて、チームラジオで不満を訴えた。そしてレース後の記者会見でも、批判するコメントを発した。
「彼が僕のマシンに触れたのは、初めてのことだった。でもその前に彼は、2回か3回、もしくは4回、ストレートでマシンを振っていた。それはあまり良い行動ではなかった」
「その後、彼は10コーナーの手前でエネルギーを使い果たしたため、僕は彼を追い抜こうとした。エネルギーがないのに、彼は僕をブロックしようとしたんだ。しかしそれは意味がないことだ」
ロッテラーはディ・グラッシのコメントを聞き、次のように応じた。
「彼がそう言ってくるというのは、とてもおかしなことだ。よく分からないけど、僕はただレースをしていたのだ」
「彼が何について不平を言っているのかは分からない。彼は実際に、このレース中2度にわたって僕に突っ込んできた。彼の言うことは気にしない」
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