参戦台数を削減するブランパンGT。合計26台の“プロクラス”エントリー発表

　ブランパンGTシリーズを運営するSROモータースポーツ・グループは、2018年からエンデュランスカップに参戦するプロクラス参戦車両を26台に制限するとしていたが、20日、このエントリー枠に選出されたチーム／マシンを発表した。

　ヨーロッパにおけるGT3マシンレースの最高峰に位置づけられるブランパンGTシリーズ。なかでも毎戦60台前後のエントリーを集めるエンデュランスカップは伝統のスパ24時間を中心に欧州メーカーの注目が高く、年々メーカーワークスドライバーや技術サポートを受けるカスタマチームの新規参戦が続いている。

　2011年は11台だったプロクラスのエントリーは昨シーズンには32台に増加。このような状況のなか、SROはGT3レースの当初の主役であった「プロ-アマクラスの個性を保つ」ため、プロドライバーのみで構成されるプロクラスの台数を2018年から26台に制限するとしていた。

　今回発表された暫定エントリーにはフェラーリ、ランボルギーニ、メルセデスAMG、アウディ、ベントレー、レクサス、マクラーレン、アストンマーチン、ポルシェ、BMW、ニッサンという11のマニュファクチャラーが名を連ね、ランボルギーニ・ウラカンGT3とメルセデスAMG GT3がそれぞれワークス格のカスタマーチームを含む複数のチームから車種別で最多となる計5台ずつ選出されている。

　このほかのメーカーではフェラーリとニッサン、ポルシェ、マクラーレンが1台ずつ、昨年のブランパンGTシリーズ・スプリントカップを制したアウディはお馴染みのベルジャン・アウディ・クラブチームWRTが2台体制でエントリー。

　また、ベントレーはチームMスポーツ、レクサスはエミール・フレイ・レーシング、アストンマーチンがR-モータースポート、BMWはローヴェ・レーシングで各2台ずつ参戦することとなった。
　SROの創設者でCEOを務めるステファン・ラテルは「ブランパンGTシリーズ・エンデュランスカップに参戦する26台のプロクラスマシンを発表できたことをうれしく思う」とコメント。

「エンデュランスカップで26台を上回るエントリーを受け入れることは可能だったが、我々はプロ-アマカテゴリーに力を注いでいくことがより重要であると考えているんだ」

「昨年、この考えを初めて明らかにした際は多くのポジティブな意見を得ることができた。（暫定ながら）プロクラスのエントリーリストを発表した今、同様の反応があることを願っているよ」

　なお、ブランパンGTシリーズのフルシーズンエントリー受付は2月28日（水）まで行われており、正式エントリーリスト発表は3月中となる見込みだ。
■2018ブランパンGTシリーズ・エンデュランスカップ プロクラス暫定エントリー
TeamMachine1AFコルセフェラーリ488 GT32アテンプト・レーシングランボルギーニ・ウラカンGT33SMPレーシング・バイ・AKKA ASPメルセデスAMG GT34オートスポート・プロモーション・AKKAメルセデスAMG GT35ベルジャン・アウディ・クラブチームWRTアウディR8 LMS6ベルジャン・アウディ・クラブチームWRTアウディR8 LMS7ベントレー・チームMスポーツベントレー・コンチネンタルGT38ベントレー・チームMスポーツベントレー・コンチネンタルGT39ブラック・ファルコンメルセデスAMG GT310エミール・フレイ・レーシングレクサスRC F GT311エミール・フレイ・レーシングレクサスRC F GT312ガレージ59マクラーレン650S GT313GRTグラッサー・レーシング・チームランボルギーニ・ウラカンGT314GRTグラッサー・レーシング・チームランボルギーニ・ウラカンGT315GRTグラッサー・レーシング・チームランボルギーニ・ウラカンGT316R-モータースポートアストンマーチンV12バンテージGT317R-モータースポートアストンマーチンV12バンテージGT318マンタイ・レーシングポルシェ911 GT3 R19RJNモータースポーツニッサンGT-RニスモGT320ローヴェ・レーシングBMW M6 GT321ローヴェ・レーシングBMW M6 GT322サンテロック・レーシングアウディR8 LMS23サンテロック・レーシングアウディR8 LMS24ストラッカ・レーシングメルセデスAMG GT325ストラッカ・レーシングメルセデスAMG GT326チーム・ラザルスランボルギーニ・ウラカンGT3