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豪州SC:プレテスト開幕。ニッサン、フォード陣営も登場しニューカラーを続々披露

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豪州SC:プレテスト開幕。ニッサン、フォード陣営も登場しニューカラーを続々披露

 VASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーの2018年シーズン幕開けを告げるプレテストがシドニー・モータースポーツパークで開催され、新型ホールデン・コモドアZB初ドライブとなったティム・スレード(BJRブラッド・ジョーンズ・レーシング)が全体トップタイムをマーク。17年ランキング2位となったスコット・マクローリン(フォード・ファルコンFG-X/DJRチーム・ペンスキー)は「キャリア最大のクラッシュ」を喫した。

 このプレシーズン・テストに先立ち、前日夜にはシドニー市内でシーズンラウンチパーティも催され、いよいよ参戦全チームが一同に集結。そのトラック初走行を前に各陣営から2018年マシンのカラースキームが続々と発表されるなど、シーズンインに向けての機運が高まってきた。

豪州SC:ニッサン、シモーナ・デ・シルベストロの2018年カラーリングを公開

 そんななか開催された2月16日のテストでは、午前のセッションからニッサン・モータースポーツのエースを務めるマイケル・カルーソが、チームがオフに成し遂げた仕事ぶり証明するスピードを披露。

 新たに地元ウェブメディアのスポンサードを受け、これまでのニッサン・モータースポーツのワークスカラーから一新し、ホワイト&ブラック基調のボディに鮮やかなマリンブルーのアクセントが施されたニッサン・アルティマで午前のトップタイムを記録すると、全セッション終了時でも総合3番手となる1分29秒1445をマーク。

 そのカルーソを0秒0395上回る総合2番手には、17年も一時ランキング首位を走ったDJRチーム・ペンスキーのファビアン・クルサード(フォード・ファルコンFG-X)が入り、トップタイムを記録した新型ホールデンのBJR、ティム・スレードと合わせて3マニュファクチャラーのマシンがトップ3を分け合う、混戦のシーズンを予感させるリザルトとなった。
 また、ホールデンのワークス指定チームとして、今季から投入されるGen2規定コモドアZBの開発を担当したトリプルエイト・レースエンジニアリングは、2016年チャンピオンのSVGことシェーン-ヴァン・ギズバーゲンがレッドブル・レーシング・オーストラリア勢でトップとなる総合4番手。続く5番手にも同じくコモドアZBを使用するBJRのもう一台、ブラックウッズ・レーシングのニック・パーキャットが続き、ホールデンがトップ5に3台を送り込んだ。

 一方、2番手クルサードのチームメイトで、17年は最終戦までタイトル争いを展開したスコット・マクローリンは、テスト開始時点からタイムシートの上位を伺う好調さをみせていたものの、タイヤトラブルにより200km/hオーバーの速度からターン1のバリアにクラッシュ。その後の再出走が叶わず、総合6番手に留まった。

「僕はまったく通常のドライビング手順でターン1へ進入したんだ。そこにドラマはまったくなかった。でも次の瞬間にタイヤが機能を停止し、マシンがまっすぐ進んだんだ」と状況を説明するマクローリン。

「それはもう、必死の思いでブレーキペダルを踏んだよ。その踏力は1500PSIを超えていた。でも、速度を殺せないまま正面からウォールにヒットした。僕にできることはそれ以上なかったよ」

 この当時、マクローリンのドライブしたシェルVパワー・フォード・ファルコンFG-Xは、2017年スペックのタイヤを履いており、この事実からもシリーズは16年仕様のより高い耐久性を持ったタイヤへの積極的な回帰を決断する必要がある、とマクローリン。

「今回のアクシデントは、16年スペックに戻ることを前向きに検討する必要があることを示している。僕はパンクに見舞われた瞬間に17年仕様のタイヤを使っていた。昨季にもたびたび症状が出ていたように、僕はそこに問題が潜んでいると推測している。いずれにせよ、早期に解決しなければならない課題だね」
 事故直後は自らマシンを降り、歩いてレスキューチームの元に向かったマクローリンだが、今回のアクシデントは「キャリアでもっとも大きな“一撃”だった」と振り返った。

「まともに正面から(バリアへ向かって)いったからね。幸運なことに、NZでモータースポーツを始めて以降これまでキャリアの大部分でこうした大きな事故は経験してこなかったけど、今回は最大級の衝撃だった」

「マシンのセーフティケージやタイヤバリアはいつもどおり機能してくれて本当に助かった。でも、マシンはいとも簡単にグラベルトラップを飛び越えて滑走していったよ」

 その他、マクローリンに次ぐ7番手タイムは、ルーキー最上位となるテクノ・オートスポーツのジャック・ルブローク(ホールデン・コモドアZB)、8番手にRBRAの王者ジェイミー・ウィンカップが入り、最後のトップ10圏内となる9、10番手には今季からティックフォード・レーシングに改称したフォード陣営のキャメロン・ウォーターズ、マーク・ウインターボトムのファルコンFG-Xが続いている。

 また今季からエキシビジョン戦でなく正式なシリーズの1戦として開催されるF1オーストラリアGP併催イベントのシーズン第2戦は、週末のタイムスケジュール上で夕刻スタートの"トワイライト・レース"となることがアナウンスされ、こちらもVASCとして初の試みとなる週末4レースの開催が予定されている。

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