自動車関係では、年始のビッグイベントとしてすっかり定着した東京オートサロン。2018年も幕張メッセの全ホールを使用して、1月12日(金)~1月14日(日)の3日間で開催された。その来場者数が発表されている。
●東京オートサロン2018 来場者数
1月12日:78,352 人(80,444 人)
1月13日:122,509 人(122,387 人)
1月14日:118,169 人(121,569 人)
合計:319,030 人(324,400 人)
※()内は前年
合計の数字だけみると微減、これまで右肩上がりで成長してきた東京オートサロンも頭打ちになったという風に見える。それはそれで事実だろう。一方で、会場のキャパシティを考えると、来場者数を伸ばす余地がそれほどあるとは思えないのも事実だ。もっとも、公開時間が9時~19時と長い1月13日の来場者数はわずかながら増えている(金曜日の午前中は報道対応のプレスタイム、日曜日は9時~17時と公開時間が短い)ことから考えると、伸びしろはあると言えるだろう。
さて、東京オートサロンに行ったことがあればわかるだろうが、土日の会場内というのは移動もままならないと感じるほど混雑している。微減したところで、その状況は変わっていない。しかも北・西・中・東と幕張メッセの全ホールを使って車両がところ狭しと展示されているのだから、全部を見てまわろうと考えるのも非現実的だ。2018年もカスタムカーに、レーシングカーなどの参考出品車をプラスすると900台以上が展示されていたという。移動時間を無視して、一台あたり1分をかけて見たとして15時間もかかるのだ。物理的にすべてを見て回ることは不可能だ。
だからといって来場者数から「時間が足りない」といった不満の声が上がっているかといえば、そうした印象は受けない。東京オートサロンは“様々な”カスタマイズの祭典であり、まさに多様化している。いわゆるチューニング系、ドレスアップ系、モータースポーツ系といった風にわかれているだけではなく、それぞれの要素がクロスオーバーすることで新たな魅力を打ち出している。そして来場者数は、そのすべてを見て回るというよりは、ある程度のターゲットを決めて、好きなジャンルに注目するといった見方が多いように感じる。それゆえに、もともと全てを見て回ろうという人は少ないのだろう。
だからといって人気ジャンルに来場者数が偏っているという印象もない。幅広いジャンルそれぞれに、多くのファンがいることを、オートサロンの会場からは感じ取れる。まさしくクルマの楽しみ方が多様化していることが、2018年のオートサロンでは感じられた。チューニングやドレスアップというカスタマイズは、クルマ文化の重要なファクターとして無視できない。
幕張メッセを会場として20年にもなるという2018年の東京オートサロンは、クルマ趣味の多様化とクルマ文化の深化を感じられる場でもあった。
(文:山本晋也)
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