カーボンニュートラルに続き“水資源”の有効活用へ
ベントレー モーターズは、英国クルー本社における新たな排水リサイクルシステムの試験運用の成功を受けて、サスティナブル(持続可能)なビジネスをさらに推進させることを表明した。
ベントレーが新たな水リサイクルシステムの試験運用に成功、本格稼働へ
ベントレーは最もサスティナブルな高級自動車メーカーとなることを目指している。英国政府出資の非営利企業であるカーボン・トラスト社が認定する「カーボンニュートラル認証」取得後も、排水リサイクル、エネルギーリサイクル、CO2排出量を削減すべく、様々な新技術への投資を続けてきた。
工場内に複数の逆浸透膜水処理装置を設置
ベントレーは、生産工場に多数の逆浸透膜水処理装置を設置。製造プロセス、主に高品質の塗装仕上げにおいて使用される水に工業排水から汚染部質を取り除いたリサイクルウォーターを使用している。
汚染部質を取り除く行程では高圧ポンプを使用して汚染物質を分離し、純水を生成。これまでは必要な純度基準を満たした逆浸透膜水処理装置は1基しかなかった。新たな水リサイクルシステムの導入により、工場に加えて本社敷地内でもリサイクルウォーターが活用されている。
生産工程以外にも活用されているリサイクルウォーター
生産担当取締役のピーター・ボッシュは今回の取り組みについて以下のように説明した。
「ベントレーのクルー本社は、世界中に輸出されている高級車を設計、開発、製造しています。水は多くの製造工程において非常に重要な役割を担っています。しかし、貴重な天然資源でもあるため、消費量を削減し、可能な限り再利用することが私たちに求められています。今回、導入した新しい水リサイクルシステムによって、最高品質の自動車を製造しながらも、その目標を達成することが可能になりました」
「現時点で、2020年には35万リットル以上の水をリサイクル可能だと予測しています。これだけの水があれば、クルーの敷地の様々な需要をカバーすることができるでしょう。たとえば、このリサイクルウォーターを使って、毎日16マイル以上にも及ぶ敷地内の路面を洗浄しています」
水リサイクルシステムに加えて雨水の有効活用も
ベントレーは工場内で使用されている水の再利用に加えて、さらに雨水を貯めて活用する試みも行う。
「このリサイクルプロジェクトは、クルー本社が環境に与える影響を軽減するため、ベントレーの社員が考え出した革新的なアイディアの一例です。次の目標としては雨水の貯水率を高めて、それを活用することです」
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