今年で5回目となるスズキのVストロームミーティング。例年大勢のVストロームオーナーで賑わうイベントだが、今年の目玉はなんといっても先日ミラノショーでお披露目したばかりのV-STROM1050 / XT。ジャパンプレミアム公開と合わせて、開発陣に話を伺うことができた。
日本初公開!V-STROM1050 / XT
まず一番に気になるのは、やはり「DR-BIG」を思わせるデザイン。担当したのは二輪企画部デザイングループの宮田さん。なんとDR-BIGをはじめファクトリーマシンのDR-Z、DR250、350、650、最近ではRM-Zシリーズもデザインした、いわばスズキのオフロードモデルの顔ともいう人。アドベンチャーバイクの象徴ともいえる「クチバシ」デザインは、1980年代に宮田さんが「オフロードバイクならではのエアロフォルムがあってもいい」と考案したものだ。
曰く、「本人がデザインしてるんだからDRに見えないわけがないじゃないか」。デザインするにあたって「前傾するスラントノーズラインとタンクとカウリングのライン。斜めに走っているそのラインをキープしたまま、さらに進化してアグレッシブで力強いものにしました」とのこと。
デザインではオフロード寄り。気になる走りは…?
新型Vストローム1050は、排ガス規制ユーロ5に対応しながら最高出力を約7馬力伸ばしパワーアップ。これは、スロットルボディのボアを45Φから49Φに変更したことに起因する部分が大きいという。
テストライダーの小島さん曰く「エンジンは全く別物。高回転も伸びるようになって、よりスポーツ走行が楽しめるようになりました」。足回りに関しては、「先代のモデルは、ストリートのコーナーでは突っ込んでいける一方で、悪路では不安感のある固いマシンでした。そこを今回はコンフォート性を向上して、なおかつコーナーでの安定感を得たことで、抜群の乗り味」になってるという。出力特性を変更できるS-DMSやトラクションコントロールのモード、ABSのモード選択肢も増えて、様々な路面状況でライダーを飽きさせないバイクに仕上がったという。
S-DMSやトラクションコントロールなど以外の電子制御も豪華になっていると説明してくれたのは、チーフエンジニアの寺田さん。「このバイクの性格でもあるMaster of Adventure、長距離ツーリングに便利なのがクルーズコントロールです。ヒルホールドコントロールは、坂道発進を補助してくれるもの。荷物やパッセンジャーなど重さによってABSのセッティングを学習するロードディペンデントコントロールや、下り坂でのブレーキングを制御してくれるスロープディペンデントコントロールも装備しています」モーショントラックABSも、「安全なものをさらに安全に」リセッティングされた。
Vストロームの根幹にあるもの
Vストロームの顔として、今回で5回目の出演となる安井さん。今回の開発は、みなさんのオートバイからヒントやアイデアをもらって反映していると語った。「新しくなっても、やっぱりVストロームだなと言ってもらえるように、安心してもらえるようにと開発を進めました。(来場していたジャーナリストの)ノア・セレンさんにいただいた『Simply, More V-Strom』という言葉は、これ以上にVストロームを表現したものはないと思っていて、プロダクトコンセプトにもなっているんです」オフロードに寄ったデザインも、ユーザーインタビューから得た「旅・冒険」というVストロームのイメージと重なるからだそうだ。
新しく搭載されたヘルメットホルダーは、過去のイベントでも要望が多かったもの。ツアラーの性格上パニアケースを付けているマシンが多いことから、一般的なタンデムステップ周辺ではなくハンドルへの装着を決めたという。細やかな気遣いに、ライダーに寄り添う姿勢が垣間見える。
1000人オーバーの来場者でイベントは大盛況
開発陣以外にも豪華なゲストが。賀曽利隆さん、風間深志さん、上矢えり奈さん、ノア・セレンさん、司会の高橋友希さんによる賑やかなトークショーが行われた。
出展ブースには、キジマ、シュアラスター、スズキビジネスオート、タナックス、ダンロップ、デイトナ、南海部品、ブリヂストンの各社のテントが並び、Vストローム関連のパーツやアクセサリーを展示即売。なかでも気になったのがシュアラスターのゼロフィニッシュ。汚れ落としとガラスコーティングが一本でできるというスプレーで、マット素材のパーツやマフラーなどにも使えるそう。
じゃんけん大会ではVストロームにちなみ、さいしょはグーならぬ「さいしょはV!」の掛け声ともに二本の指が青空に掲げられた。日本広しといえどなかなか珍しい光景かもしれない。
最後は社屋のSマークを背景に、全員での記念撮影。公式発表前ではあるが、1000人を超える過去最多の来場者で文字通り大盛況のうちに幕を閉じた。
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