トヨタが選んだ『BEST GR Supra』を受賞!
「トヨタが認めたGRスープラNo1」トラストUSAが本気で作ったドリフト専用機【SEMA SHOW2019】
アメリカ・ラスベガスで11月5日から幕を開けたSEMAショーは、事前の予測通り『GRスープラ祭り』状態! そんな大量のGRスープラの中から、トヨタが選んだ『BEST GR Suptra』を受賞したのが、このチューンドだ。
トラストのグループ会社であるGPP(GREDDY PERFOMANCE PRODUCTS)が製作したマシンで、代表のスミノさんに話を聞いてみると「まだ誰が乗るかは言えませんけど、大会に出るために製作したドリフト専用車両です」とのこと。
まずエンジンは純正B58のまま、ボルグワーナー製のターボチャージャーを装着して約600psまでパワーアップ。パワーアップにあたっては、純正のままでは燃料噴射量が足りなくなるため、モーテック制御でポート噴射を追加している。
サージタンク自体も、容量計算やポート形状を行って開発されたGPPの新作。スロットルもB58よりビッグサイズとなるBMWの他車種用を流用している。
その他、前置きインタークーラーやラジエターなどクーリングパートも容量アップを敢行。オイルクーラーも、エンジンブロックに装着する変換ブラケットを製作することで、従来品が使用できるようになっているという。
エキマニはワンオフで製作されていて、大型のウエストゲートをトップマウント。点火コイルはIP(イグニッションプロジェクツ)製に交換されていた。
インテリアはドンガラにして軽量化をはかり、見た目にも美しいロールケージが覆い尽くす。マルチメーターや操作ボタン類はモーテック製で、シートはスパルコのフルバケを装着。
足回りは日本のD1GPマシンにも人気のワイズファブ製キットに、KW製の別タンク式車高調という組み合わせだ。ステアリングラックもレクサス用に変更済みだ。
エアロは迫力満点のパンデム製ワイドボディキット。マフラーはレーシーな1本出しに変更されている。
発売前から開発主査の多田氏が「チューニングしやすいように色々な部分を考慮して設計開発したので楽しみにしていてください」と発言していたGRスープラ。
実際に、このマシンを製作する際の印象を聞いてみたところ「確かにフロントまわりは大容量の冷却パーツを装着しやすいスペースが確保されていたし、タービンを大型化するのも難しくなかったですね」とのこと。
日本でもチューニング&カスタムが盛んになっていくであろうGRスープラ。このマシンに投入されている魅力的なパーツ群が、GReddyから発売される日が待ち遠しいかぎりだ。
●取材協力:トラスト 千葉県山武郡芝山町大台3155番地5 TEL: 0479-77-3000
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