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業界ニュース 2018.11.8

アウディ自動運転カップ2018:優勝を目指して8チームが対戦

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アウディ自動運転カップ2018(AADC: Audi Autonomous Driving Cup 2018)が、11月12日~14日に開催される。若者の才能を育成するために毎年行われ、今年で4回目を迎えるこのイベントは、インゴルシュタットのアウディフォーラムにあるモバイルミュージアムで開催される。今年は、8つの大学のチームが決勝に進出し、高度なテクノロジーを備えた自動運転車で優勝を目指す。参加者は、今回初めて、コース全体のデジタルHDマップにアクセスすることが可能になった。

 アウディ自動運転カップの主役は、ブルーに塗装されたAudiQ2の1:8スケールモデル。インテリジェントな機能を駆使して走行するこの小さなスケールモデルのボディには、実際の車両と同等の高度なテクノロジーが組み込まれている。国際的な大学が参加して行われるこのコンペは、主にロボット工学、データサイエンス、ソフトウェアアーキテクチャー、人工知能(AI)といったインフォメーションテクノロジー分野の学生たちを対象としている。

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 各大学のチームは、このハイテクカーを自分たちで準備する。自動運転機能を搭載したモデルカーは、設置されたコースに沿って走行し、障害物を自動的に回避し、交差点を正しく通過し、道路標識を認識し、適切な車間距離を保って先行車を追走する必要がある。新しいテクノロジーの開発を反映するために、コンペのシナリオは毎年変更され、難易度が高くなっている。
“自動運転”エリアでは、緊急車両がルート上に突然現れるというシナリオが用意されている。コンペに参加したモデルカーは、緊急車両を機械学習によって識別しなければならない。ここでは、フロントカメラの映像とオーディオマイクの録音データを基に、現在発生している交通状況を明らかにして判断する。例えば、緊急車両のライトが点滅し、サイレンを鳴らした状態で近づいてくる場合、テストカーは路肩に寄って停車しなければならない。それが交差点の場合は、常に道を譲る必要がある。

 アウディ自動運転カップのモデルカーは、アウディの市販モデルと同様、毎年よりインテリジェントなモデルに進化している。セルフラーニングアルゴリズムは、複雑な交通状況を迅速に解析するのに役立つ。今年のコースには、進入路を介してアクセス可能な高架路も用意された。搭載されているセンサーが最適に機能することによって、ランプは障害物ではなく通常の方法で走行できる走行レーンとして認識される。これは、レーザースキャナーとフロントカメラからの情報を活用し、その結果を評価することで実現している。
 アウディエレクトロニクスベンチャーGmbHマネージングディレクターのペーター・ステイナー博士は、次のように述べている。「このコンペでは、私たちが提供するソフトウェアを使用するだけでなく、機械学習といった革新的なテクノロジーを活用することが非常に重要です」


センサーからのデータを統合して周囲環境のリアルな画像を作成

 ハイテクモデルカーには、フロントカメラ、リヤカメラ、レーザースキャナー、超音波センサーが搭載されている。センサーからのデータは1カ所に集められ、周囲の正確な画像を作成する。モデルカーにおけるセンサーデータの統合は、市販モデルに搭載されているセントラルドライバーアシスタンスコントローラー(zFAS)と同様に行われる。9軸加速度センサーは方向の変化を記録し、この情報を、高速クアッドコアプロセッサーを搭載したオンボードコンピューターにリアルタイムで送信する。ここでは、市販モデルの開発にも使用されている、オートモーティブデータ及びタイムトリガードフレームワーク(ADTF)と呼ばれる、標準的なソフトウェアツールも、開発プラットフォームとして使用している。

 車両の位置は、ナビゲーションスペシャリストのHEREによって最適化されたマップデータを使用して算出する。ルートに沿って設置された視覚的なマーカーの助けを借りて、モデルカーは計算された位置を繰り返し補正することができる。


ノミネートから最終予選まで

 今回のイベントでは、英国、イタリア、オーストリアを含む10の大学がノミネートされた。彼らのチームには、2018年6月に行われたローンチイベントで、基本ソフトウェアと2台のモデルカーが提供された。2018年10月のテストイベントでは、同部門から供給された同じモデルカーを持つ5つのチームも参加した。その結果、次の8チームが上位の成績を残し、アウディ自動運転カップ2018の決勝に進出することが決定した。

AlpaKa(FZIインフォメーションテクノロジー研究センター、カールスルーエ)
BurningWheels(デッゲンドルフ工科大学)
Cariosity(ウェーデル応用科学大学)
CAR-thage(ブレーメン大学)
FAUtonomous(フリードリヒアレクサンダー大学エアランゲン=ニュルンベルク)
frAIsers(アルベルトルートヴィヒ大学フライブルク)
OptILmDriveX(イルメナウ工科大学)
TACO(オッフェンブルク応用科学大学)


優勝への3つのステップ

 アウディ自動運転カップ2018の優勝者は、3つのステップで決定する。まず、参加が義務付けられているセッションとして、ハイテクモデルカーはコース内で自動運転の課題をクリアしなくてはならない。次に、技術開発について科学的なプレゼンテーションを行う。3番目のステップは、各チームが想像力を発揮して、自分たちで選択した課題をデモカーで実演する。なお、今年は人工知能(AI)の活用に重点が置かれている。

 これら3つのステップで、最も多くのポイントを獲得したチームが優勝し、1万ユーロの賞金を獲得する。2位のチームには5,000ユーロ、3位のチームには1,000ユーロの賞金が贈られる。


キャリア構築のチャンス:アウディ担当者との“スピードデート”

 アウディ自動運転カップの参加者は、未来の社員候補として、アウディの担当者と面会する機会を得ることになる。10月のテストイベントでは、アウディ及びオートノマスインテリジェントドライビングGmbH(AID)(都市部のための完全自動運転車を開発)の専門家が参加し、“スピードデート”と呼ばれるイベントに参加者を招待した。

 このイベントでは、アウディの担当者が、学生たちにインターンシップ、博士課程、研修プログラムといった内容を説明した。例えば、2年間のスペシャリストトレーニープログラムでは、最終的に希望する部門で勤務するために、研修生に集中的なトレーニングが実施される。このトレーニングでは、専門分野の研修生が、関連する分野の現場を見て回ることによって、将来の活動分野における重要な専門知識を獲得することができる。

 アウディエレクトロニクスベンチャーGmbH(AEV)がアウディ自動運転カップを開催するのは、今年で4回目。AEVは世界中の革新的なテクノロジーを識別し、起業に参加したり、他の業界の企業と協力したりする。AEVは、AI、スワームデータ、エンドツーエンドアーキテクチャー、スマートシティに焦点を当て、エレクトロニクス開発分野における新しい機能やソフトウェアの推進役及びシンクタンクとして機能している。

 アウディ自動運転カップの決勝は、2018年11月14日の8:30(日本時間:16:30)から開始され、一般の方々も自由に観戦することができる。このイベントでは、アウディの専門家が、メディアの方々の取材を受ける機会も用意されている。

詳細については、ウェブサイト(www.audi-autonomous-driving-cup.com)をご覧ください。

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(MotorFan Motor Fan illustrated編集部)

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