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業界ニュース 2018.10.31

砂漠も荒れ地も“ラグジュアリー”にするSUVだ!──ロールズ・ロイス新型カリナン試乗記

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ぼくがロールズ・ロイス カリナンを初めて見たのは、2018年夏のイギリス・グッドウッドにおける「フェスティバル・オブ・スピード」においてだった。英国人好みのギリシア神殿(と思われた)をイメージした舞台装置上のカリナンは、ほんとうに威風堂々と見えた。

次の機会が、今回のアメリカ・ワイオミング州のジャクスンホールだ。数かずの西部劇のロケ地となったことで知られ、いまなおカウボーイやカウガールが牛を追う光景を目にすることもできる。ロッキー山脈を活かした「スノウキング」なるスキーのダウンヒルコースもあり、アクティブな富裕層の人気も高いところだ。

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ロールズ・ロイスはこの地の丘の上のホテル「アマンガニ」を借り切って、そこをカリナン試乗会の拠点とした。米国人好みの石を活かした低層の建物はファサードが特徴で品格をたたえる。とはいえ、カリナンが見劣りするはずもない。

ジャクスンホールは山々にかこまれたリゾートだ。イエローストン・ナショナルパークがわりと近いところにあるように、いわばワイルドウェストである。そんな山道やラフロードをカリナンで走ったのだ。

カリナンは全長5341mm、全高1835mmもある。実車は数値以上の存在感を放つ。長いフードにパンテオングリル、張りのあるボディ面と22インチのリム径を持つ巨大なホイール、それにデザイナー用語で”バッスル”と呼ぶノッチバックスタイルなど、さまざまな特徴に満ちている。

6.75リッターV型12気筒ターボエンジンは、571psの最高出力と850Nmの最大トルクを発生する。新開発のシャシーには、BMW X7と一部共用のフルタイム4WDシステムが組み合わされる。前後トルク配分は50対50だ。なお、カリナンはロールズ・ロイスの市販車として初の4輪駆動モデルである。

カリナンのオフロード性能について、ロールズ・ロイスは「エフォートレス」「エブリホエア」という2つの単語を使う。ようするに、オンロードとまったく同じようにオフロードを走れることが身上なのだ。

どんな悪路もスイスイ進む

ぼくがまず走ったのはスキースロープのサービスロード。メインテナンス用の車両が1500フィートの山頂まで行くための道で、道幅は細いうえに未舗装だ。しかもタイトベンドが各所にある。

カリナンでそこを登っていくのは、まったく苦労なしだった。「オフロード」スイッチを押すと車高がわずかに上がり、トラクションコントロールのモードが変わる。

メルセデス・ベンツ Gクラスの車重より重い2.6トンのカリナンには、おとなが3人乗っていたものの、力が足りないと思った場面は皆無だった。アクセルペダルに載せた足にことさら力を込めなくても、ぐいぐいと急勾配を上がっていく。

タイトベンドを上手に曲がるのには独自の方法がある。一瞬、クルマを停め、ステアリングホイールをフルロックまで切り、そこからアクセルペダルを踏み込んでいく。すると後輪操舵システムが働き、3295mmに達するロングホイールベースの車体が小さなコーナーをするするっと曲がっていくのだ。

車体の揺れは予想するより少ない。これは電子制御ダンパーの恩恵という。ゆらりと揺れるだけで路面からの大きな突き上げはほとんど感じなかった。「ラグジュリーはもはや都会だけのコンセプトではない」と、ロールズ・ロイスのトルステン・ミュラー=エトベスCEOは話す。なるほど、スキーゲレンデ上でパーティがあっても、カリナンなら遅れず、汗かかずに到着出来るだろう。

日本での販売価格は3800万円

オンロードはオフロード以上に快適だ。「可能なかぎり低回転から」と、ロールズ・ロイスの開発者が言うように、1600rpmで最大トルクに達する設定ゆえのものすごい加速性能と、小径のステアリングホイールによるスポーティな演出が、“運転を楽しむクルマ”という雰囲気を作る。

電子制御ダンパーはオンロードでもいい仕事をする。不快な突き上げや揺れはビシっと抑えるいっぽう、コーナリング時などのロール制御もたくみだ。まったく車体が傾かないわけではないが、不安にならない適度なロールでコーナリングをこなしていく。ロールズ・ロイスがいうところの「マジックカーペット(魔法のじゅうたん)ライド」は健在だ。

ブレーキも強力で、ジャクスンホール近郊のワインディングロードで速度を上げても不安になる場面は皆無だった。存分に加速を楽しめるのだ。エンジンはまぁ、8気筒でも、BMW自慢のディーゼル6気筒でも十分だろうが、「12気筒の強大なトルク感がロールズ・ロイスのイメージに合うのです」と、試乗会場でエンジニアは語っていた。

リアシートは広大で、ラウンジシートとセパレートシートが選べる。自らステアリングホイールを握るオーナードライバーを考えて開発されたクルマとはいえ、リアシートも居心地よく設計されている。リアシート専用のモニタースクリーンでエンタテインメントを楽しんでもいいし、大きなリアクオーターウィンドウ(ここがセダンと異なる)から景色を眺めるのもまたよい。

日本では2018年6月に発表されており、価格は3800万円。納車は2019年の第1四半期からになる予定という。すでに多数のオーダーがあったため、いま注文すると、引き渡しは早くても2019年の後半になるそうだ。

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(GQ JAPAN 小川フミオ)

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