ブガッティが「シロン」の生産現場を明らかにした。性能の高さのみならず2億円近い車両価格でも話題になったヴェイロン。その後継車種として2016年3月にワールドプレミアしたのが「シロン」だ。
シロンは、フランスのブガッティ本社にある生産施設“アトリエ”にて生産される。2017年は70台ほどの生産が予定されており、これまでに17台が作られたという。アトリエでは、20名のスタッフが組み立てに携わる。カスタムメイドゆえ、個体により異なる専用部品は1800点にも及ぶという。さすが世界でもっとも“パワフル”“最速”“豪華”をうたうクルマ、贅沢さが違う。
ブガッティ車は、はじめに顧客とブガッティ社のデザイナーが共同で車両の仕様を決めるプランニングから始まる。設定されているボディのトップコートは23色、カーボン8種類、レザー31種類、アルカンターラ8種類、ステッチ30種類、カーペット18種類と豊富に用意される素材や色のなかから顧客好みのものを選択する。他にも「お気に入りのハンドバックに合うように」といった特定の指定もできる。またリアスポイラーとヘッドレスト、センターコンソールに入れるロゴやイニシャルを選択することも可能だ。
顧客が車両の仕様決定に承認すると、そこから綿密なタイムスケジュールに沿って納車までの工程が進められていく。カスタマイズの要求が平均的な範疇であればおよそ9ヶ月ほど。特別な素材を使う場合や、要求の内容によってはさらなる時間が必要になることもあるという。
生産工程に入ると、ブガッティは顧客のクルマに必要な部品の発注をサプライヤーに行う。サプライヤーはヨーロッパ各地に点在し、所定の期間内にブガッティ社に部品を納入する仕組みだ。
組み立ての1ヶ月前になると、ボディシェルをモノコックおよびシャシーに合体させる作業が開始される。それぞれの部品はキット化され、ペイントショップに送られる。ペイントショップでは約3週間かけて部品の塗装を行う。たとえばカーボンファイバー部品の場合、6層のペイントが施される。車体のトップコートは仕様により最大で8層の塗装を施すという。1層ごとに丁寧に磨き上げを行うため、相応の時間が必要となるようだ。
アトリエは、1000平方メートルの敷地面積を持つ。ヴェイロン生産開始時の2005年にオープンしたこの工場は、シロンの生産に向けリニューアルされ、1500psの動力チェックに対応可能なシャシーダイナモのインストールなど部分的な改修が行われている。
工場ではベルトコンベアーやロボットは使わず、あらゆる工程が人の手により行われる。全12ある“ステーション”では、最初にパワートレインの準備を行う。エンジンはドイツ サルギッターにあるフォルクスワーゲングループのエンジン工場で事前組み上げを行なった状態でブガッティ工場に運ばれる。同エンジン工場内にはブガッティ専用に割り当てられた専用ブロックがあり、ブガッティ工場では8時間におよぶベンチテストを実施する。
ほかにも豪雨を模した環境下で水漏れがしないかを30分かけて行う水漏れチェックなど、様々なテストが実施される。なお内装の組み上げはこれら一連の試験を終えた後に行い、車体にダメージがおよぶことが防がれる。
インテリアの組み上げが終わった後に今度はテストドライバーによるアウトバーン走行を含む走行テストが行われる。その工程では、車体に保護カバーを貼付するほか、納車するホイールやアンダーボディを使用しないなど、顧客に対する最大限の配慮が施される。そしてテスト確認後は再度車体の最終仕上げを実施する。
これらの生産工程の途中段階では顧客は何度が工場を訪れ、進捗状況を確認することもできるという。また顧客が望む場合は、自らクルマの組み上げに参加することもできるという。
さすがは億単位のクルマを販売するブガッティは、その生産工程も特別。通常より長い納車までのプロセスもオーナーの満足度を高めるさまざまな配慮がなされているのだ。
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