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「ZC33SスイスポはECUチューンだけでも大化けする!」ノーマルから排気+ECUチューンまでの出力グラフを完全公開

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「ZC33SスイスポはECUチューンだけでも大化けする!」ノーマルから排気+ECUチューンまでの出力グラフを完全公開

ZC33Sの潜在力を引き出すECU現車合わせセッティング術

的確なステップアップチューンを用意

「ZC33SスイスポはECUチューンだけでも大化けする!」ノーマルから排気+ECUチューンまでの出力グラフを完全公開

スイスポチューンに力が入るスーパーオートバックス浜松(以下:SA浜松)。中でもこだわりを凝縮したオリジナルECU(9万円/現車合わせ+工賃込み)は確かな効果が得られると評判を呼び、ZC33S用についてもすでに80台以上を施工という人気ぶり。スポーツ担当の鈴木さんも、ECUチューンでZC33Sは生まれ変わると太鼓判を押す。

そこで、まずはノーマルの印象から訊ねてみると「ピックアップもいいし低速トルクもあります。ただ4000rpm以降は徐々にトルクが落ちてくる。慣れてくると、高速での追い越し加速やサーキット走行ではモノ足りなさを感じるのは確かですよね。下はあるのに上が意外に伸びないという印象を持っているユーザーさんも、意外に多いのではないでしょうか」と語る。

つまり低回転に特化しすぎたトルク特性が、走りの楽しさをスポイルしているという見解だ。またノーマルはレブリミットも低すぎると指摘する。

「メーター上は6000rpmからレッドゾーンになっていますが、実際は5800rpm位からスロットルを閉じ始めます。しかも1、2速は回転の上昇スピードも早いので、レブに当ててしまう人が多いようです」。

そうしたノーマルのネガティブ要素を解消することも意識して開発されたSA浜松のスポーツECUでは、回転数ごとに過給圧をリニアに高めていく方向でセッティング。その上で、燃調や点火時期などを最適化することで全域に渡り出力向上を果たしている。また、可変バルタイ制御についても細かく数値を詰めていくことで、中~高回転で差が付くという。

「可変バルタイは油圧制御のため、目標値にぴったりと合うわけではありません。そのあたりも考慮しながらキレイなパワーラインを描くようにデータを構築することで、フィーリングの向上に繋げています」と鈴木さん。

個体差や仕様ごとにベストなセッティングを導き出すため、必ずA/F計やノックメータを装着して現車合わせするのもSA浜松流だ。設定ブースト圧は1.2キロ、レブは6500rpmまで引き上げる。5000rpm以上の伸びを求めるなら中間パイプ付きのマフラー交換がオススメで、同店ではHKS SPEC-LマフラーとECUのセットメニューも用意する。こちらは18万円(工賃込み)だ。なおAT車はAT保護のための専用マップがあるため、MT車とは別に専用データを用意しているとか。

「ノーマルが150psに対して、ECUチューンだけで25psアップ。マフラー交換までした仕様では約33psアップを達成しています。常用域のトルクが太くなる上に、高回転まで伸びるようになりますよ」と胸を張る。

具体的に、ノーマル(紫)からECUチューン(青)、マフラー交換(緑)、キャタライザー装着(赤)とステップアップしたパワーグラフがこちら。ノーマルは低回転でピークトルクを迎えるも中~高回転での伸びがイマイチ。街乗りは速いと感じるのに追い越し加速やサーキットではパワー感に乏しい理由はここだ。そこでSA浜松のECUでは中~高回転域でもパワーが付いてくるよう過給圧を始めとする各項目を調整。一気に25㎰上乗せを実現した。

ただ純正マフラーは効率が悪いため5000rpm以上では若干落ち込みが見られる。そこで効果的なのがマフラー交換。中間パイプまで変更するHKSスペックLにしてリセッティングした所、5000rpm以上もパワーが垂れなくなった。さらに注目はキャタライザー。全域で出力を上乗せしているのが分かる。最終的にノーマルから40㎰アップを達成。その効果は侮れない。

また、インタークーラーに関しても、純正とトラスト製インタークーラーで比較実験を敢行。

同条件にてシャーシダイナモで5速全開にした結果がこのグラフだ。純正は27度スタートで43度まで上昇したのに対し、トラスト製インタークーラーは26度スタートで31度と吸気温度の上昇幅が10度前後も抑えられた。中~高回転の出力も向上したという。ノッキングも抑えられ、安定した走りが可能とメリットは大きいわけだ。

こうした様々な実験を行いながら進めるSA浜松のZC33Sチューニング。実際にサーキットで行なった純正との比較テストでも「全く別なクルマというほど違う。ECUチューンだけでこれだけ激変するとは驚き」とインプレ担当のレーサー、木下みつひろさんが絶賛するほど。その模様はYouTubeでも公開されているので、興味がある人は要チェックだ。

(PHOTO:澤田優樹/REPORT:石川大輔)

●問い合わせ:スーパーオートバックス浜松 静岡県浜松市中区小豆餅4丁目16番1号 TEL:053-476-2180

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