motorsport.comの調べによると、FIAはプランクの摩耗を保護するためのルールを悪用するのを取り締まるべく、技術指令を出してルールの抜け穴を塞いだようだ。
この技術指令は、フロアにサポート用の金属製スキッドブロックを設置することでプランクを保護するという、以前の指令によってもたらされたいくつかの自由を取り払うものだという。
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現行のグランドエフェクトを活用するレギュレーションでは、各チームは最大限のダウンフォースを引き出すために可能な限りマシンを地面に近づけて走らせようとする一方で、フロアプランクの摩耗を1mm以内に抑えようとしてきた。
FIAが測定する4つの穴周辺の摩耗を防ぐため、チームは最も摩耗が予想される部分に金属製のスキッドブロックを設置することが認められている。
以前の技術指令では、4つの計測ポイントからさらに離れたプランク上に、サテライトスキッドとも呼ばれるサポートスキッドを追加する余地がチームに与えられていた。これらのサポートスキッドは、メインスキッドと同じ垂直方向の剛性があれば合法とされていたが、厚さについては言及されていなかった。
しかしここ数週間、フェラーリを含むいくつかのチームがこの規定を利用し、メインスキッドを保護するために意図された以上の厚いプロテクションを作り出したとみなされており、FIAが対応に動いた。
motorsport.comの調べでは、レッドブルがサンパウロGP後にFIAにこの問題を指摘したという。
FIAは、フェラーリをはじめとする一部のチームがルールの抜け穴を悪用しているというレッドブルの主張を受け入れた。そこでFIAはカタールGPまで待機してチームに対応する時間を与えるのではなく、今週末のラスベガスGPから即時発効する技術指令を出した。
この指令は事実上、これらの追加保護スキッドを認める言及を削除するもので、各チームはプランク摩耗の許容範囲である1mmを超えるリスクを減らすため、車高に関してに余分なマージンを取らなければならなくなる可能性が高い。
昨年のアメリカGPではメルセデスのルイス・ハミルトンとフェラーリのシャルル・ルクレールがプランクの摩耗により失格処分を受けた。
マシンのフロントと車高を1mm上げることで当然わずかながらパフォーマンスに影響が及ぶことになる。その影響はわずかだと見られているが、マクラーレン、フェラーリ、レッドブルがトップ争いを繰り広げる2024年のタイトなグリッドで違いを生む可能性もあるだろう。
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