もくじ
ー 一見、何の変哲もないミニだが……
ー ミレニアム・スペシャル
ー 車内に入るとファンキーな気分に
ー プライバシー保護の配慮も
ー 貴方がオーナーになれるかも
一見、何の変哲もないミニだが……
ジャミロクワイのフロントマン、ジェイ・ケイは数え切れないほど多くの稀少なクラシックカーを長年所有している。しかし、このミニほど本当に変わったクルマはそれほど多くない。
ローバー・ミニ・クーパー・スポーツは誰もが好ましく思うクルマではないかもしれない。だが、その真っ赤のインテリアとポップスターが施した改造は、この世に2つとない独自性を放っている。
そんなクルマが、5月11日のシルバーストン・オークションで売りに出される予定だ。あなたが熱烈なジャミロクワイのファンか、あるいはミニ・マニアであるなら、入札したくなるに違いない。
ミレニアム・スペシャル
ジェイ・ケイの赤いクーパー・スポーツは2000年製。クラシック・ミニ最終生産車の1台だ。
1990年代の終わりに、この小さなアイコンは生産コストが高くなりすぎており、ローバーの損失はジャミロクワイの曲名のような『ディーパー・アンダーグラウンド』に向かっていた。ローバーを買収したBMWはクラシック・ミニの生産終了を決定。だが、その前に最後のモデルを世に送り出す。
ローバーから発売された最後のアレック・イシゴニス設計のミニには、4種類のバリエーションが設定されていた。
クーパー・スポーツはその中の最上級グレードだ。1960年代にジョン・クーパーが開発した伝説的ラリーカーに敬意を表したこのクルマには、フルレザーのインテリア、アロイ製ダッシュボード、ワイドに張り出したオーバーフェンダー、そして何よりも重要なフロントのドライビング・ランプが装備されていた。
車内に入るとファンキーな気分に
W32 ANOというナンバーで登録されたこのクーパー・スポーツを、最初に購入したオーナーは明らかにされていない。ジェイ・ケイはオリジナルの1.3ℓ直列4気筒エンジンを搭載するこの小型ロケットを、2008年に手に入れたという。
快活なエンジンはおそらく、このクルマで唯一のスタンダードだろう。エクステリアのルックスは平凡だが、その車内は ‘クラブ・スポーツ’ というよりも、 ‘ジャズ・クラブ’ というべき仕様に仕立てられている。
このクーパー・スポーツは、いくつかの理由から「チャックルズ」という愛称で知られている。そのアップグレードされた個性的なインテリアは、間違いなく好き嫌いが分かれるだろう。
シートはもちろん革張り。だが、それ以外は一般的なミニの座席とはまったく異なる。まるで紫煙が漂ういかがわしいナイトクラブにあるチェスターフィールド・ソファのようだ。全ての座席はダークレッドのカウハイドレザーで覆われ、アームレストが備わる。
それだけではない。ドアパネルには大きくて重いスピーカーが装着されており、きっとジャミロクワイの曲に最適なサウンドが聴けるはずだ。
キャビンは隙間なく赤いファブリックが張られ、足元には分厚いパイル地のカーペットが敷き詰められている。ジャミロクワイの歌詞にあるように、踵には『キャンドヒート』が感じられるに違いない。
プライバシー保護の配慮も
見上げると、車内は頭の上まで同じ赤で染まっていることに気付くだろう。天井には深紅のベルベットがふんだんに張られ、同じ布地で作られたクッションとカーテンも装備。カーテンは間違いなく、車外の好奇な視線から後部座席の乗員を守るために役立つだろう。
天井の中央にも、パーティを盛り上げる装備が用意されている。19個の電球を使ったディスコ・ライトが、車内をジェイ・ケイのヘッドピースのように明るく照らすだろう。音楽と同調する仕組みになっているかどうかは不明だ。
ドライバーはパーティの雰囲気から逃れられると思ったら大間違いだ。ステアリングホイールから、ドアトリム、ダッシュボードにシートベルトまで、内外装と合わせて赤で統一されている。唯一これに抵抗するのは、ステアリングの中央に装着されたミニのエンブレムのみ。
『ヴァーチャル・インサニティ』の後で喉が渇いたら、クルマの後方に回ってトランクリッドを開ければいい。そこにはバーが装備されているのだ。これぞ本当の “ミニバー” だ。
実際にミニのトランクルームの中には、様々なボルトやグラスが、走行中も割れたりしないように、きちんと収納できるようになっている。アイスピールも装備されているので、走るディスコの喧噪から離れてクールダウンするのにも最適だ。
貴方がオーナーになれるかも
悲しいことに、ジェイ・ケイはこのミニに乗って馬鹿騒ぎする日々に飽きてしまったらしい。彼はこのちょっと変わった小さなクルマを売りに出すことに決めたのだ。
メカニカル・コンディションは絶好調で、走行距離が1万6000マイルに過ぎないことも、明記しておく価値があるだろう。
このクルマは5月11日に開催されるシルバーストン・オークションの英国車セールに出品される。最低落札価格は設定されていないので、誰でも入札することが可能だ。落札できたらトランクのミニバーで祝杯を挙げよう。
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