現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ZF:新しいアクティブ・コントロール・リトラクター シートベルト・システムを発表

ここから本文です

ZF:新しいアクティブ・コントロール・リトラクター シートベルト・システムを発表

掲載 更新
ZF:新しいアクティブ・コントロール・リトラクター シートベルト・システムを発表

ZFは次世代のアクティブ・コントロール・リトラクター「ACR8」の量産を開始する。ACR8は、アクティブ・セーフティ(予防安全)とパッシブ・セーフティ(衝突安全)両方の機能を兼ね備え、危険な状況下では衝突前にシートベルトを締め付ける。車載のアクティブ・セーフティ・システムや運転支援システムからの情報によって作動し、自動緊急ブレーキ(AEB)や衝突回避操舵支援(ESA)などと連動できる。衝突時にはエアバッグなどの乗員拘束装置と協調し、乗員を適切な位置に保つためのサポートを行う。

 ACR8は、ZFの最新世代のアクティブ・リトラクター・プリテンショナー。ZFとダイムラー社が2002年に共同でこの技術を開発して以来、進化を続けている。

ALSI:日本初の企業向けWi-FiセキュリティVPNサービス「Wi-Fi Security for Business」を10月30日より提供開始

 ZFの乗員安全システム部門エンジニアリング担当シニア・バイスプレジデントであるノルベルト・カーゲラー氏(Norbert Kagerer)は、次のように述べている。「コンパクトなデザイン、軽量化、新しいソフトウェア機能といった特徴をもったこの新製品は、新型のメルセデス・ベンツCLSクラスに初搭載されました。ACR8は、排出ガスと交通事故のない世界を目指す『ビジョン・ゼロ』の実現に向けた、ZFの取り組みのひとつです」

 ACR8では、リバーシブルの電気機械式プリテンショナーと非リバーシブルの火薬式プリテンショナーを採用している。衝突前に作動する前者は、危険を察知した場合には振動などの触覚フィードバックを提供するとともに、通常時は必要以上の乗員拘束を避けて快適性を提供。一方後者は、事故を回避できなかった場合に安全性を確保する。この新世代の製品は、シート・ポジション修正時のアクティブ・ロック、ベルトの伸びの感知、ダイナミックな運転のためのスポーツ・モードといった機能も追加することができる。

 ACR8は、ZFのSPR8リトラクター・プリテンショナーをベースにしている。SPR8は、基本バージョンから先進機能を提供するアクティブ・コントロール・リトラクター技術に至るまで、シートベルト・システムに関するあらゆる自動車メーカーの要件に対応できる、モジュール式設計に基づく製品ファミリーだ。ACR8は、SPR8のプリテンショナー技術とシステム構成に基づき、シートベルト・システムをアップグレードする。

 アクティブ・シートベルト・システムは、乗員の安全性と快適性を向上できることから、コンパクト、ミッドレンジ、プレミアムにわたる車両セグメントで採用が進んでいる。シートベルトの緩みの巻き上げといった一般的な機能が最新の高度な運転支援システムと組み合わされているほか、シートベルトの振動による警告(触覚フィードバック)や、衝突回避/プリクラッシュ段階でのリバーシブル・プリテンショニングといったオプション機能がある。ACR8は、自動運転時には危険な状況を検知すると乗員を適切な位置に保持するようサポートする事も可能。エアバッグなど、他の安全システムと連動し、乗員保護の向上と、人体に加わる衝撃の制御に貢献する。

 ACR8は、自動運転システムにおいて不可欠な要素となる可能性もある。自動運転中に手動運転への切り替えが必要となった際、警告としてベルトを細かく振動させ、ドライバーに運転を促すことができる。このように、ドライバーに注意を促す効果的な方法として、シートベルト・システムを自動運転車のユーザー・インターフェイスの一部として統合する事が考えられる。

【キャンペーン】マイカー・車検月の登録でガソリン・軽油7円/L引きクーポンが全員貰える!

こんな記事も読まれています

GT300予選でヨコハマがトップ3独占。タイヤ無交換を武器とするブリヂストンには「速さで勝負」
GT300予選でヨコハマがトップ3独占。タイヤ無交換を武器とするブリヂストンには「速さで勝負」
AUTOSPORT web
「200km以上」もSA/PAが無い! 高速道路の「空白区間」に要注意! トイレ休憩も困る「一番距離が空いた場所」はどこ?
「200km以上」もSA/PAが無い! 高速道路の「空白区間」に要注意! トイレ休憩も困る「一番距離が空いた場所」はどこ?
くるまのニュース
もう暑い!? 外出前に日焼け対策、自転車に乗る時は必須!!
もう暑い!? 外出前に日焼け対策、自転車に乗る時は必須!!
バイクのニュース
ニューウェイ離脱はレッドブル崩壊ドミノの最初のピース? マクラーレンCEO、飛び交う『履歴書』の数から確信か
ニューウェイ離脱はレッドブル崩壊ドミノの最初のピース? マクラーレンCEO、飛び交う『履歴書』の数から確信か
motorsport.com 日本版
全国初! 元からあった信号を撤去してのラウンドアバウト式交差点設置を追いかける[復刻・2013年の話題]
全国初! 元からあった信号を撤去してのラウンドアバウト式交差点設置を追いかける[復刻・2013年の話題]
ベストカーWeb
メルセデス、今の苦戦は”対策のしすぎ”が原因!? ラッセル「昨年の問題を解決するために、やりすぎてしまった」
メルセデス、今の苦戦は”対策のしすぎ”が原因!? ラッセル「昨年の問題を解決するために、やりすぎてしまった」
motorsport.com 日本版
車名がそのままブームの名前ってスゴくないか!? バブルを地でいく「初代シーマ伝説」が衝撃だった
車名がそのままブームの名前ってスゴくないか!? バブルを地でいく「初代シーマ伝説」が衝撃だった
WEB CARTOP
「アルファード」フォロワー続々! 北京モーターショーで見た「衝撃の高級ミニバン」10選
「アルファード」フォロワー続々! 北京モーターショーで見た「衝撃の高級ミニバン」10選
レスポンス
「大阪‐橋本」最短ルートがよりラクに! 長さ2kmの国道371号“新トンネル”ついに6月開通
「大阪‐橋本」最短ルートがよりラクに! 長さ2kmの国道371号“新トンネル”ついに6月開通
乗りものニュース
ワケありのフィアット「500」がオークションに! オーナーはかつての総帥!? 別荘での移動用に仕立てられた「特別なオープンカー」の正体とは
ワケありのフィアット「500」がオークションに! オーナーはかつての総帥!? 別荘での移動用に仕立てられた「特別なオープンカー」の正体とは
VAGUE
バイクのライディングを基礎から学んでツーリングへ出かけよう!「ヤマハ バイクレッスン」に、ほぼほぼ初心者ライダーの北向珠タがチャレンジしてみました!!
バイクのライディングを基礎から学んでツーリングへ出かけよう!「ヤマハ バイクレッスン」に、ほぼほぼ初心者ライダーの北向珠タがチャレンジしてみました!!
バイクのニュース
ペナルティもらいまくりで大暴れのマグヌッセン、ひとまず追加の罰則はなし。しかしスチュワードは再発防止のため、規則の見直し検討へ
ペナルティもらいまくりで大暴れのマグヌッセン、ひとまず追加の罰則はなし。しかしスチュワードは再発防止のため、規則の見直し検討へ
motorsport.com 日本版
フェラーリのカリスマ、ルカ・ディ・モンテゼーモロが成し遂げたこと 【第4回】ピニンファリーナのコントロール
フェラーリのカリスマ、ルカ・ディ・モンテゼーモロが成し遂げたこと 【第4回】ピニンファリーナのコントロール
AUTOCAR JAPAN
切り絵が生み出す二次元を超えた「2.3Dの世界」/稲垣利治さんの代表作・好きな作品
切り絵が生み出す二次元を超えた「2.3Dの世界」/稲垣利治さんの代表作・好きな作品
カー・アンド・ドライバー
1098万円から新型「Eクラス オールテレイン」が登場!「SUVでもなくワゴンとも違う」使えて遊べるメルセデスとは
1098万円から新型「Eクラス オールテレイン」が登場!「SUVでもなくワゴンとも違う」使えて遊べるメルセデスとは
Auto Messe Web
【ロイヤルエンフィールド】から新「INT650」が発売!新色DARKのブラックアウトエンジン、マフラー、ホイールに注目!  
【ロイヤルエンフィールド】から新「INT650」が発売!新色DARKのブラックアウトエンジン、マフラー、ホイールに注目!  
モーサイ
小仏トンネルなどの渋滞、いったいなぜ起きるの?
小仏トンネルなどの渋滞、いったいなぜ起きるの?
月刊自家用車WEB
高速降りずに「ひとっ風呂」!? 謎の「ハイウェイ温泉」数百円でリフレッシュできるの最高! 利用者の感想は?
高速降りずに「ひとっ風呂」!? 謎の「ハイウェイ温泉」数百円でリフレッシュできるの最高! 利用者の感想は?
くるまのニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

379.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索
ビジョンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

379.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村