今週末に行われているF1フランスGP。フランスGPとしては10年ぶり、ポール・リカールでのGP開催は28年ぶりである。
このポール・リカールのバックストレートは”ミストラル・ストレート”と呼ばれ、全長1.9kmにも及ぶ。しかし安全性を確保するため、中間地点にシケインが設置されている。
しかしF1ドライバーのうちの何人かは、初日の走行を終えた段階で、このシケインを取り除くべきだと主張した。
サーキットのホモロゲーションは、シケインありの状態で取得されているため、今週末のグランプリでシケインを除いたレイアウトを走ることはできない。またFIAは、シケインを取り除いた際に、より高い進入速度となるターン10の安全性がどうなるかをシミュレーションする必要がある。しかも各チームも、大きなセッティング変更をしなければならない。
ポルシェのLMP1チーム在籍時、ここポール・リカールで多数のテストをしたブレンドン・ハートレー(トロロッソ)は、シケインの無い”超”ロングストレートについて「特徴にもなるし、歴史を保つことにもなる」と語った。
「長い直線があれば、オーバーテイクを生み出す可能性があるだろう」
そうハートレーはmotorsport.comに対して語った。
「明日(土曜日)からそうなるとは思わない。でもシケインなしの状態で、僕はレースもテストもしたことがある」
「そうすれば、色々なことが面白くなる。ストレートが長いから、ダウンフォースが少なくなるんだ。(今は全開でクリアできる)ターン10はさらにコーナーのようになり、最後のセクターもダウンフォースが少ない状態で攻めなければいけない」
「おそらくこれは、来年に向けて議論になるだろう。でも、ここはいろんなレイアウトの選択肢があるんだ」
フォースインディアのセルジオ・ペレスは、ファンのためにもショーを改善したいと語った。
「僕らはこれについてチャーリー(ホワイティング/FIAレースディレクター)に聞いたんだ。オーバーテイクの数を増やし、ショーを改善し、そしてもっと面白くするためにね」
そうペレスは語った。
「僕は、今年これまでの最高のレースはバクー(アゼルバイジャンGP)だったと思う。そこから、すべてのサーキットが何らかの方向性を取っているはずだ」
「このサーキット(ミストラルストレートのシケインを廃したレイアウト)はチャレンジングだし、ドライバーにミスを起こさせるだろう」
ピットの入口と出口も、ドライバーズ・ブリーフィングで批判の対象となった。特にピットレーンの入口付近は、コントロールを失いスピンした状態のマシンがメルセデスのピットエリアに飛び込んでしまう可能性があるため、速度制限が当初の80km/hから60km/hに下げられた。
また数人のドライバーは、ポール・リカールに存在するレイアウトの複数のオプションが、問題を引き起こしたと語る。
初日最速だったルイス・ハミルトン(メルセデス)は、青と赤にペイントされたランオフエリアの影響で、コースを見失う可能性があると語った。
「コースにはたくさんのラインがある。コース上で、基準となるポイントを見つけるのが難しい」
そうハミルトンは語った。
「どこにいるかを伝えるのが難しいんだ。そういう場所がいくつかある。例えばバックストレート(ミストラル・ストレート)では、コーナーがどこにあるのか探さなければいけない」
ダニエル・リカルド(レッドブル)とニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)も、当初コースに戸惑ったというが、周回を重ねるうちにその問題を解消することができたという。
「いくつかのコーナーはブラインドのようなものだ」
そう語るのはヒュルケンベルグである。
「いろんなレイアウトがあるし、コース脇は何色かでカラーリングされている」
「でも数周走れば、それに慣れることができた」
一方でリカルドは、次のように付け加えた。
「青と赤のラインにより、迷子になってしまいそうになる時がある。でも、レイアウト自体は思っていたより楽しいモノだったよ」
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