現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 激レアAMGが売りに出る!「AMG 300CE 3.4-4V Wide Version」日本に5台だけ輸入されたホンモノを我々は見た!

ここから本文です

激レアAMGが売りに出る!「AMG 300CE 3.4-4V Wide Version」日本に5台だけ輸入されたホンモノを我々は見た!

掲載 更新 4
激レアAMGが売りに出る!「AMG 300CE 3.4-4V Wide Version」日本に5台だけ輸入されたホンモノを我々は見た!

超希少車「AMG 300CE 3.4-4V Wide Version(ワイドバージョン)」が売りに出るという情報をキャッチした我々は東京から関西へ飛んだ。AMGジャパンが正規輸入したのが5台、ざっと調べただけで2台はアメリカに行ってしまったことが判明。日本には何台?いや、世界に何台残っているのだろうか?アーマーゲーとまことしやかに呼ばれていた時代の、伝説の「ハンマー」と同じボディを有する超希少車が売りに出される。

まずは「AMG 300CE 3.4 -4V Wide Version(C124)」のおさらいからしていこう。ベースとなるC124は、1984年にセダン(W124)がデビューした後の1987年にクーペの300CE-24(C124)としてデビュー。AMGはこの300CE-24をベースに、エンジンを3314ccにボアアップして出力を225psから272psに向上。足回り、エクステリア、インテリアを大幅にモディファイした。さらに「ワイドバージョン」は前後のフェンダーを広げて全幅が100mmもワイド化されている。日本正規輸入された際のAMGジャパンのカタログを見るとC124ベースのAMGは3種類、伝説のハンマー「AMG 300CE 6.0 Wide Version:HAMMER」と、ハンマーと同じボディを持つ「AMG 300CE 3.4-4V Wide Version」そして標準ボディの「AMG 300CE 3.4-4V」というラインナップだった。価格はおよそ1800万円くらいだったと記憶している。

賛否両論「ランドローバー ディフェンダー」ってどうなの?

当時自動車専門誌を出版していた出版社に籍を置いていた筆者は、並行輸入のAMGをたくさん見たものだが、正規輸入車ではAMGジャパンが試験的に輸入したW124をベースにしたコンプリートカー1台だけだったし、今検索しても「AMG 300CE 3.4-4V Wide Version」の正規輸入車は中古車市場では見つからなかった。

ワイド化されたボディパネルは叩き出し

このAMGは1991年モデルは、前期モデルにあたるのだが、この「Wide Version」ボディは極めて少ないのだ。その数、恐らく世界で50台程度だ。AMGのエンブレムが示すように、ドイツののどかな地方にあるチューナーに過ぎなかったAMGにボディパネルをプレス加工して組み立てることは不可能であった。つまり、この獰猛かつセクシーなボディは叩き出しによるものなのだ!

因みに、13台だけ作られたという伝説の「ハンマー」はボディを叩き出しで作られた故に「ハンマー」と呼ぶというのは間違いで「ハンマーで叩かれたかのような加速」をするというのがその理由だ。この後に生産される「ハンマー」は標準ボディにエアロキットをAMGがフィッティングしただけのものになってしまうので「ワイドボディ」は超希少なAMG渾身の作品なのだ。

https://autobild.jp/18028/さあ、舐めるように、そして重箱の隅をほじるようにじっくりと見たあとは、ちょっとした緊張感漂う中テストドライブにでかけよう。サッシュレスのクーペボディにもかかわらず、剛性感の高さがドアの開け閉めですぐに感じ取れる。W114を起源とするミドルクラスクーペのボディ剛性の高さは特筆ものだ。「最善か無か」を謳っていたメルセデス・ベンツの基本設計の良さが光る部分でもある。

普通に乗れる、もちろん速い

慎重に走り出すと、意外にもノーマルのC124と変わらず、ちょっと拍子抜け。こんなに大人しかったっけ?チューニングエンジンなのに、アイドリングは安定している。ATということもあり、街中での操作性は何ら余計な気を遣う必要はないほど優しい。郊外の高速道路へと移動する。これこれ!合流のための小ダッシュで思い出した。これぞリアルAMG!「豹変する」とはこのことだ。中間加速の速さ、気持ちよさは半端ない。エンジンチューニングにより出力が向上されたとはいえ、272psと最新のV8の半分にも満たないが、スロットルレスポンスが良いのと、何より車重が1610kgしかないため掛け値なしに速い!

蜜月の約10年

現オーナーは関西でオートディテイリングサービスを行う会社の代表で、AMGの3オーナー目(前オーナーは購入したプロショップ)となる。これまでの約10年はあっという間だというオーナー氏。信頼と実績のあるプロショップで定期的に点検をしていることもあり、良好なコンディションをキープできているようだ。それにしても、製造後30年が過ぎるが、ハンドクラフトによるエンジンに故障はないというから驚きだ。

オーナーは2,000万円くらいで販売したいと希望されている。確かに、この超希少なワイドボディは、グッドコンディションだし、これまでのオーナーが把握できて、正規輸入車で、メンテナンスもキチンとされている所謂“上物”。海外のオークションでは2,500万円以上で落札されているので2,000万円は高くないと思う。何しろ、未練たらたら、一度乗ったらまた乗りたくなるクルマの筆頭だ。特別感がハンパない。ノーマルの500E、E500(W124)よりも特別感は上だと思う。買えるものなら手に入れたい。

次ページ:AMG 300CE 3.4 -4V Wide Versionのディテールに迫る

こんな記事も読まれています

ロバンペラ、ラリー・ポーランド”代打”優勝で疲労困憊「すごいことをした実感はまだないんだ」
ロバンペラ、ラリー・ポーランド”代打”優勝で疲労困憊「すごいことをした実感はまだないんだ」
motorsport.com 日本版
BMW『M2』改良新型、「M」の名に恥じない強烈な内外装
BMW『M2』改良新型、「M」の名に恥じない強烈な内外装
レスポンス
GT500は国産車だけど左ハンドル! 全日本ラリーに出る新井敏弘のWRX S4も左に変更! モータースポーツ車両のハンドル位置の謎
GT500は国産車だけど左ハンドル! 全日本ラリーに出る新井敏弘のWRX S4も左に変更! モータースポーツ車両のハンドル位置の謎
WEB CARTOP
ペレス、予選Q3に中古タイヤで出走し8番手「新品セットを温存する余裕がなかった」/F1第11戦
ペレス、予選Q3に中古タイヤで出走し8番手「新品セットを温存する余裕がなかった」/F1第11戦
AUTOSPORT web
横転クラッシュでも乗員を守るモータースポーツ車両の「ロールケージ」! 安全をアップする装備なら市販車に採用しないのか?
横転クラッシュでも乗員を守るモータースポーツ車両の「ロールケージ」! 安全をアップする装備なら市販車に採用しないのか?
WEB CARTOP
アルピーヌF1、チーム内“交戦規定”は効果ナシ? オーストリアでまたも対峙。ガスリー「チームは気に入らないはず」
アルピーヌF1、チーム内“交戦規定”は効果ナシ? オーストリアでまたも対峙。ガスリー「チームは気に入らないはず」
motorsport.com 日本版
「エスカレード」誕生25周年を記念した日本限定モデル 「キャデラック エスカレード スポーツ 25th Anniversary Edition」発売
「エスカレード」誕生25周年を記念した日本限定モデル 「キャデラック エスカレード スポーツ 25th Anniversary Edition」発売
月刊自家用車WEB
「一級河川」ってエライの? 川の看板でなぜか書いてある「一級」「二級」の意外な“違い”
「一級河川」ってエライの? 川の看板でなぜか書いてある「一級」「二級」の意外な“違い”
乗りものニュース
トヨタ新型「スポーティ“セダン”」実車公開に反響大! 迫力エアロ&パワートレイン強化で「マジ速そう」と評判に! マットブラックの新型「ミライ“スポーツ”C」独に登場
トヨタ新型「スポーティ“セダン”」実車公開に反響大! 迫力エアロ&パワートレイン強化で「マジ速そう」と評判に! マットブラックの新型「ミライ“スポーツ”C」独に登場
くるまのニュース
スプリント決勝、予選と苦戦が続くルクレール「今日はうまくいかなかった。明日は表彰台を狙えると信じている」/F1
スプリント決勝、予選と苦戦が続くルクレール「今日はうまくいかなかった。明日は表彰台を狙えると信じている」/F1
AUTOSPORT web
激闘の大学バトルを制したのは長岡技術科学大学! 女子クラスは庄野涼香選手! フォーミュラジムカーナRd.2の熱戦をリポート
激闘の大学バトルを制したのは長岡技術科学大学! 女子クラスは庄野涼香選手! フォーミュラジムカーナRd.2の熱戦をリポート
WEB CARTOP
「BMW 4シリーズ クーペ」「BMW 4シリーズ カブリオレ」の改良モデルを発表
「BMW 4シリーズ クーペ」「BMW 4シリーズ カブリオレ」の改良モデルを発表
月刊自家用車WEB
アレックス・マルケス、グレシーニと契約延長。2026年までチームに残留「僕の目標は常にベストに近づくこと」
アレックス・マルケス、グレシーニと契約延長。2026年までチームに残留「僕の目標は常にベストに近づくこと」
motorsport.com 日本版
BRIDEからクラシカルにリデザインされた「ZETAIV Classic」が登場!
BRIDEからクラシカルにリデザインされた「ZETAIV Classic」が登場!
月刊自家用車WEB
ザ・80年代のゴージャス「ビバリーヒルズの共感ローレル」【懐かしのカーカタログ】
ザ・80年代のゴージャス「ビバリーヒルズの共感ローレル」【懐かしのカーカタログ】
レスポンス
【フォーミュラEシーズン10】第14戦 アメリカ・ポートランド  ダ・コスタが3連勝を飾る
【フォーミュラEシーズン10】第14戦 アメリカ・ポートランド  ダ・コスタが3連勝を飾る
Auto Prove
ロゴスが特集企画「どうする?みんなの夏休み!」を公開! BBQ おすすめアイテムから暑さ対策グッズまで紹介
ロゴスが特集企画「どうする?みんなの夏休み!」を公開! BBQ おすすめアイテムから暑さ対策グッズまで紹介
バイクブロス
トヨタのカスタマイズ子会社がコメント発表 公正取引委員会は下請法違反で勧告へ
トヨタのカスタマイズ子会社がコメント発表 公正取引委員会は下請法違反で勧告へ
日刊自動車新聞

みんなのコメント

4件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

577.8756.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

49.8495.0万円

中古車を検索
300の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

577.8756.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

49.8495.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村