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モーターをVWと同じ最新版へ! アウディQ4 e-トロンへ試乗 効率と距離を伸ばし訴求力上昇

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モーターをVWと同じ最新版へ! アウディQ4 e-トロンへ試乗 効率と距離を伸ばし訴求力上昇

モーターをVW ID.7と同じ新ユニットへ置換

2021年に発売された、電動クロスオーバーのアウディQ4 e-トロン。実用性が評価され、英国では安定して売れ続けているようだ。

【画像】モーターをVWと同じ最新版へ! アウディQ4 e-トロン サイズが近い電動SUVはコレ 全154枚

それでも、気がつけば登場から3年が過ぎた。テスラ・モデルYは価格を引き下げたほか、ライバルモデルは増え続けている。魅力を維持するうえで、定期的なアップデートは欠かせない。

今回、Q4 e-トロンが受けた改良部分は、専らボディの内側にある。僅かにスタイリングへ手が加えられたものの、最大のトピックは、リアアクスルを回す駆動用モーターが、フォルクスワーゲンID.7と同じパワフルな新ユニットへ置換されたことだろう。

駆動用バッテリーは、セルの熱管理と科学的な構成が改められ、エネルギー効率を改善。実容量は従来と変わらない77.0kWhながら、一度の充電で走れる距離も若干だが伸びている。

今回試乗したQ4 e-トロンは、英国仕様の45 ブラックエディション。駆動用モーターはベーシックなシングルで、最高出力は286psに設定されている。

最大トルクは、46.7kg-mから55.4kg-mへ上昇。右足へ力を込めずとも充分速く、本気を出せば0-100km/h加速を6.7秒でこなせるという。最高速度は、180km/hでリミッターが掛かる。

電費は5.9km/kWh 航続距離は524km

サスペンションは、通常のコイルスプリングとダンパーという組み合わせ。快適性や運転の楽しさ、安定感などを高めたとアウディは主張するが、英国仕様のQ4 e-トロンではアダプティブタンパーを選べないそうだ。

ただし、乗り心地は悪いわけではない。基本的には上質さが漂う。それでも、減衰力が可変するドイツ仕様と比較すると、路面の細かな凹凸による影響は受けやすいようだ。

グレートブリテン島のアスファルトの状態が悪いことをご存知なら、アダプティブダンパーのメリットは大きいことも理解できると思う。全体的には低くない、Q4 e-トロンの高級感も一層増したはず。

エネルギー効率を高めたという主張に関しては、概ねうなずける。シングルモーターの45に、77.0kWhの駆動用バッテリーの組み合わせで、カタログ電費は5.9km/kWh。航続距離は、WLTP値で524kmがうたわれる。

今回の試乗では、高速道路や市街地、流れの速い郊外の一般道などを思いのままに走らせて、平均の電費は5.3km/kWh。計算上の航続距離は、408kmという結果になった。

効率重視のエフィシエンシー・モードだけでなく、コンフォートやスポーツも選んだ結果としては悪くはないだろう。もう少し伸びても、良さそうではあるが。

アップデートで訴求力上昇 価格はお高め

筆者が気になった点として挙げられるのが、アクセルペダルのレスポンス。エフィシエンシー・モードを選んでいても、交差点からの発進時など、停止状態からの加速が想像以上に鋭く感じられた。

今回のアップデートでは、急速充電能力も僅かに引き上げられた。シングルモーター仕様の場合、DCで最大135kWと、以前から10kW増えている。残量10%から80%まで回復させるのに、30分程度で済む計算となる。

また、Q4 e-トロンが接近していることを歩行者へ知らせるべく、低速走行時のサウンドも新しくなった。24km/h以下で再生されるのだが、これをアウディは「キャラクター・サウンド」と呼んでいる。他の電動クロスオーバーとの、差別化の1つといえる。

インテリアにも、しっかり手が加えられた。英国仕様の場合、11.6インチのMMIインフォテインメント用タッチモニターと、10.25インチのメーター用モニター、ヒーター内蔵のフロントシートなどが標準装備になっている。

以前からQ4 e-トロンは洗練され快適で、実用性に優れる電動クロスオーバーだった。英国価格はお高めながら、今回のアップデートで、これらの強みはさらに引き上げられたといっていいだろう。

アウディQ4 e-トロン 45 ブラックエディション(英国仕様)のスペック

英国価格:5万7260ポンド(約1099万円)
全長:4588mm
全幅:1865mm
全高:1632mm
最高速度:180km/h
0-100km/h加速:6.7秒
航続距離:524km
電費:5.9km/kWh
CO2排出量:−
車両重量:2140kg
パワートレイン:永久磁石同期モーター
駆動用バッテリー:77.0kWh(実容量)
急速充電能力:135kW
最高出力:286ps
最大トルク:55.4kg-m
ギアボックス:1速リダクション(後輪駆動)

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みんなのコメント

1件
  • ham********
    こんなの書き込み欄に精を出すバカ野郎なんか論外で、この「carviewサイト」自体が終わってんだよw

    まず「新型車スクープ」帯とたった2枚の画像スクープで吊り、50枚近くの画像データをクリックさせてPV数稼ぎのパターンを、もう何年も前から繰り返してる。

    普段からの書き込み内容見れば、個人情報登録なしで言いたいことが言える書き込み場で、ただ言葉遊びしたいだけの構ってちゃんばかりだから、それに気づく筈もない低能なのは判るけどw

    こういうアホな奴らがインターネット内は9割以上だから、ネットでビジネス革命が起きたワケだが、せいぜい死ぬまで金と時間と搾取されてくれw

    だがくれぐれも、搾取する側が決して頭が良いわけでなく、搾取される側が「絶望的に頭が悪いだけ」が、リアルな現実w



※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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