現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 車のメーターに「光るカメ」出現! 表示の意味はナニ? 点灯したら「かなりヤバい」! 近年増えた「新たな警告灯」点灯したらどうすべきか

ここから本文です

車のメーターに「光るカメ」出現! 表示の意味はナニ? 点灯したら「かなりヤバい」! 近年増えた「新たな警告灯」点灯したらどうすべきか

掲載 7
車のメーターに「光るカメ」出現! 表示の意味はナニ? 点灯したら「かなりヤバい」! 近年増えた「新たな警告灯」点灯したらどうすべきか

■「光るカメ」出現! どんな意味?

 クルマのメーターには、クルマの状態や異常を知らせるための警告灯が存在します。
 
 そのなかのひとつに、「黄色いカメ」のようなマークの警告灯があります。可愛らしいシルエットをしていますが、これが表示された場合、クルマに何が起きているのでしょう。

【画像】「えっ…!」これがメーターに現れる「亀」「イカ」です!(19枚)

 黄色いカメの表示は、「出力制限表示灯」と呼ばれています。

 これは電気自動車(EV)やハイブリッド車にある警告灯の一種で、クルマを動かすシステム駆動用バッテリーの残量が少ないときや、バッテリーが極度な高温状態にあるときに表示されます。

 出力制限表示灯が出ると、電池を消耗しないよう速度に制限がかけられてしまいます。

 そのまま走行し続けるとバッテリーを使いきったり、バッテリーが故障してクルマが動かなくなってしまうおそれがあるため、早めの対処が必要です。

 バッテリーの残量が少ない場合、すぐに充電するようにしましょう。特に、遠方などに出かける際は、充電できるスポットをあらかじめ把握しておくと安心です。

 そして先述の通り、出力制限表示灯はバッテリーの温度が極端に高いときや低いときなど、バッテリー本体の温度が異常となっているときにも表示されます。

 スマホと同様に、電気自動車では充電や走行中の放電によって熱が発生します。特に、高速道路を長時間走り続けたり、連続して登り坂を走ったときなどは、多くの電気を使うため、そのぶん熱が発生しやすくなるのです。

 さらに夏場では気温が高いため、バッテリーの温度が上がりやすくなります。こういた状況でアップダウンの激しい道路を連続して走行すると、バッテリーの許容温度を超えてしまうことがあるのです。

 もし、バッテリーの過熱が原因で出力制限表示灯が表示された場合、停車してエンジンやEVシステムを停止し、熱が冷めるのを待ちましょう。

 この一方、真冬などバッテリーの温度が著しく低い場合にも表示されることがあります。その場合は、クルマをなるべく暖かいところへ移動させるか、充電を行うようにしてください。

■「黄色いカメマーク」 実は“重症”なケースも

 このように“黄色いカメマーク”の出力制限表示灯は、その場の対処でバッテリーの異常を取り除けば消灯します。しかし、状況によってはクルマの不具合がある可能性もあります。

 ハイブリッド車「e-POWER」シリーズや、EVの「アリア」「リーフ」「サクラ」などを展開している日産販売店のスタッフは、次のように話しています。

「以前、(e-POWER車の)ガソリンがなくなってしまって、表示が出たというケースがあります。ガソリンを使って(エンジンで)発電しているので、ガソリンがなくなると(駆動用)バッテリーのほうも尽きてしまいます。

 一方で、ガソリンが入っているのに出力制限表示灯が表示される場合は、何かしらの不具合が発生している場合が高いので、販売店に見てもらったほうがよいかもしれません」

 ハイブリッド車は、ガソリンがなくなってもEVモードを使って、電気だけで走るのではないかという疑問を浮かべる人は多いかもしれませんが、ガソリンが先になくなった時点で走行はできません。

「ガソリンが尽きて電気だけで走行すると、最悪の場合電気を使い切ってしまった後にバッテリーが充電できなくなってしまうおそれがあります。

 実際、近くにガソリンスタンドがなくてギリギリまで走って止まってしまったというケースもありました」(先出の日産販売店スタッフ)

 通常のハイブリッド車はエンジンとモーターを使って走行しますが、多くのモデルではモーターのみの走行、エンジンによる発電でモーター走行、エンジン+モーターでの走行という3パターンを自動的に切り替えています。

 しかし、同じハイブリッドでも、EVとしても走行できるプラグインハイブリッド車(PHEV)よりも駆動用のバッテリー容量が少ないため、発電のためのガソリンが尽きると、バッテリーもすぐに使い切ってしまいます。これが故障をまねくのです。

 そうなると、バッテリー本体の交換が必要となり、高額な費用を払わなくてはならなくなります。

 ハイブリッドのバッテリー残量が残っていても、出力制限表示灯が点灯し、ガソリンがなくなりそうになっている場合は直ちに最寄りのガソリンスタンドに向かうようにしましょう。

※ ※ ※

 もし、原因が分からなかったり、対処をしても表示が消えない場合はJAF(日本自動車連盟)や自動車保険のロードサービスを呼ぶ必要があります。

 また、頻繁に出力制限表示灯が表示される場合は、これら以外の不具合や故障も考えられるので、販売店や整備工場に相談するようにしましょう。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

やたらと眩しい「リアフォグランプ」に後続車は大迷惑! 悪天候じゃないのに点灯NG! わざと点けたら違反になるの?
やたらと眩しい「リアフォグランプ」に後続車は大迷惑! 悪天候じゃないのに点灯NG! わざと点けたら違反になるの?
くるまのニュース
「有名芸人も犠牲に…」 高速道路の「くねくね区間」なぜ事故多発? 注意標識多い「魔のカーブ」 中国道に存在
「有名芸人も犠牲に…」 高速道路の「くねくね区間」なぜ事故多発? 注意標識多い「魔のカーブ」 中国道に存在
くるまのニュース
「ヘッドライトが“まぶしいクルマ”」に困惑の声多数! 「イラつく」「どうにかして」 対向車「ハイビーム走行」に皆うんざり!? 「オートライト機能」が不評なワケとは?
「ヘッドライトが“まぶしいクルマ”」に困惑の声多数! 「イラつく」「どうにかして」 対向車「ハイビーム走行」に皆うんざり!? 「オートライト機能」が不評なワケとは?
くるまのニュース
「知り合いの女の子が、軽自動車に軽油を入れて動かなくなってしまった」 ガソスタでの減らないトラブル、どうする? 元店員の「間違え」とは
「知り合いの女の子が、軽自動車に軽油を入れて動かなくなってしまった」 ガソスタでの減らないトラブル、どうする? 元店員の「間違え」とは
くるまのニュース
「夜の信号待ちでヘッドライトオフ」は正しいマナー!? 安全面・クルマへの負担・道交法的にも夜間のヘッドライトは点灯しっぱなしが正解です
「夜の信号待ちでヘッドライトオフ」は正しいマナー!? 安全面・クルマへの負担・道交法的にも夜間のヘッドライトは点灯しっぱなしが正解です
Auto Messe Web
「知らないのマズい?」 クルマの「燃料凍る」って! 寒冷地でヤバいコトになる?凍結避ける方法は?凍る燃料とは
「知らないのマズい?」 クルマの「燃料凍る」って! 寒冷地でヤバいコトになる?凍結避ける方法は?凍る燃料とは
くるまのニュース
「危険予測」出来てますか!? クルマの周囲に潜む「危険」! あるのに見えない「死角」の対処法は?
「危険予測」出来てますか!? クルマの周囲に潜む「危険」! あるのに見えない「死角」の対処法は?
くるまのニュース
クルマ好きなら当然やって……ない! それどころか知らない人だらけの国交省推奨のクルマの日常点検15カ所
クルマ好きなら当然やって……ない! それどころか知らない人だらけの国交省推奨のクルマの日常点検15カ所
WEB CARTOP
高速の大渋滞「乗り方」次第で「緩和できるかも…」ってマジ!? 明日から実践したい「スゴイ運転術」とは
高速の大渋滞「乗り方」次第で「緩和できるかも…」ってマジ!? 明日から実践したい「スゴイ運転術」とは
くるまのニュース
たまに見かける謎の「黄色の点滅信号」どうすればいい? 知らないと免許返納です!「ピカピカする黄信号」無視した時の「すごいリスク」とは
たまに見かける謎の「黄色の点滅信号」どうすればいい? 知らないと免許返納です!「ピカピカする黄信号」無視した時の「すごいリスク」とは
くるまのニュース
車の「タイヤチェーン」なぜ“都市部”でも必要? 「スタッドレス装着」でも「必須」の場合も! 本格“冬シーズン”到来で準備したいこととは
車の「タイヤチェーン」なぜ“都市部”でも必要? 「スタッドレス装着」でも「必須」の場合も! 本格“冬シーズン”到来で準備したいこととは
くるまのニュース
なんじゃこのダイヤル? 本当は調整すべきなのに使ったことない人だらけの「ヘッドライトレベライザー」とは
なんじゃこのダイヤル? 本当は調整すべきなのに使ったことない人だらけの「ヘッドライトレベライザー」とは
WEB CARTOP
約50万円! ホンダ新型「“無骨な”アドベンチャースタイル」発表! 2段階ウインドシールド採用!? スクーターなのに“オフロード性能”を持った「ADV160」何が変わった?
約50万円! ホンダ新型「“無骨な”アドベンチャースタイル」発表! 2段階ウインドシールド採用!? スクーターなのに“オフロード性能”を持った「ADV160」何が変わった?
くるまのニュース
トヨタの「スゴいカローラ」登場! さらに進化する? 液体水素エンジンでの新たな挑戦とは
トヨタの「スゴいカローラ」登場! さらに進化する? 液体水素エンジンでの新たな挑戦とは
くるまのニュース
気になったら迷わず買ってよし! キャブイジリまでしていた生粋のエンジン車好きがEVにどハマリしたワケ
気になったら迷わず買ってよし! キャブイジリまでしていた生粋のエンジン車好きがEVにどハマリしたワケ
THE EV TIMES
トヨタの新時代「4ドアスポーツカー」誕生!? 306馬力×フェラーリ似とも言われた「スポーツSUV」発売から1年! 斬新クラウンの反響は?
トヨタの新時代「4ドアスポーツカー」誕生!? 306馬力×フェラーリ似とも言われた「スポーツSUV」発売から1年! 斬新クラウンの反響は?
くるまのニュース
EVの走りはむしろ好き! エンジン車も同時に所有! それでもEVライフを終了した理由をオーナーが激白
EVの走りはむしろ好き! エンジン車も同時に所有! それでもEVライフを終了した理由をオーナーが激白
THE EV TIMES
トヨタが「超スゴいハイエース」実車公開! ホワイト&ブルーボディに「画期的システム」搭載!? 「H2×HEV」仕様とは
トヨタが「超スゴいハイエース」実車公開! ホワイト&ブルーボディに「画期的システム」搭載!? 「H2×HEV」仕様とは
くるまのニュース

みんなのコメント

7件
  • Takashi****
    烏賊もいます。
    メーターの中は水族館です。
  • mid********
    >ガソリンが尽きて電気だけで走行すると、最悪の場合電気を使い切ってしまった後にバッテリーが充電できなくなってしまうおそれがあります。
    >発電のためのガソリンが尽きると、バッテリーもすぐに使い切ってしまいます。これが故障をまねくのです。
    >そうなると、バッテリー本体の交換が必要となり、高額な費用を払わなくてはならなくなります。

    ・・・さらっと恐ろしいことが書いてありますな。
    ガス欠電欠でも給油してエンジンが回れば充電できるようには作れないものなんですかね?
    耐久消費財としてこれでは、あまりにも脆弱すぎでは。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村