コーヒーミルの選び方のポイントは?
こんにちは!バイク好きのコーヒー屋、Day Drip Coffeeのクロダです。コーヒーとバイク。それぞれに奥深い世界観を持つ魅力的な存在ですね。このコラムでは、そんな二つの世界を行き来するうちに見えてくるトピックをお届けしています。今回はコーヒー豆を粉に挽く器具、コーヒーミルについてです。
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豆からコーヒーを淹れるためには欠かせないものですが、様々な種類があってピンキリの世界です。先日たまたま縁あって、新しいコーヒーミルを手に入れたのですが、その材質や構造の進化に思うところがありましたので、そんなお話を。
コーヒーミルはいろいろなタイプがあります。まず最初に分類できるのが、電動か手動かという動力源の違いでしょう。
その次に歯の構造(タイプ)、歯の材質と精度や容量といった作りの部分の話。それがそのまま用途の違いにもなる感じですね。
バイクで言えば排気量やエンジンのタイプ、バイク自体の構造の違いで様々なタイプに分かれるのと似ています。今回入手したコーヒーミルは手動式のもので、とてもコンパクトな小型のものです。用途的にはアウトドア向けですが、よく見ると実体はそれを超えた作りで、とても感心してしまいました。
僕がいつもアウトドアで使っていたミルはセラミック刃のタイプで、材質的には摩擦熱を持ちにくく、錆びないので水洗いが出来る、といった特徴があります。
でもミルにとって一番重要なのはもちろん挽き具合。挽いた粒の大きさが揃っていて(粒度が均一)、微粉と呼ばれる余計なパウダーの発生が少ないほど良いミルと言われています。刃のエッジが鋭ければキレイな仕上がりになりやすいのですが、セラミックは刃を立たせ過ぎるとカケてしまうリスクもあるので、少しすり潰す感じの仕上がりになります。
今回入手したものはステンレス刃を持つものです。SUS420系のステンレス鋼を使っているようで(違っていたらスイマセン!)、これは熱処理により高い強度や硬度が得られるため、刃物や医療器具、手動工具などに使われたりするものです。これにより非常に切れ味鋭い刃を作ることが可能となります。
豆をカットしながら小さくしていくので、切断面の組織も潰れず、湯が浸透しやすくてエキスも抽出しやすい粉になります。つまり美味しいコーヒーが淹れやすくなるんですね。
でもキレイな挽き目のためには、もう一つとても重要なことがあります。それは軸がブレないことです。コーヒー豆がカットされるのは、ハンドルから伸びるシャフトに付いた回転刃と、ボディ側に付いた固定刃の隙間に豆が噛み込んでいって小さくなります。でもシャフトがグラつくと刃の隙間が一定にはならないので、粒度が揃わないんですね。
このミルはシャフトにベアリングを用いることで、軸がブレず、かつスムースな回転となるので、挽く時の力も少なくて済みます。試しにシャフトの部分だけ指先で摘んで回してみると、クルクルクルッと空回りしました。
様々な工業製品に込められたすごい技術
ミルをぼーっと眺めていて、ふと思いました。これは「理にかなった設計」を元に、「最適な材料(&熱処理)」を用いて、高い「加工精度」で作られているのでは? と。
それはヤマハのイベント『My Yamaha Motorcycle Day 2024』の会場で見たバイク部品の開発の様子と共通する感覚でした。あぁそうか、例えば回転する構造を最適化しようとすれば、ミルにせよバイクにせよ、どちらも同じ様なところに向かうのかもしれない。そしてより高みを目指して高度な技術と高精度な製品を作り出す……。
そう考えるとバイクのエンジンなんて想像を絶するもので、ピストンとシリンダーのクリアランス一つとっても、実はヤバいレベルなのだと思えてきます。熱膨張もしているはずなのにちゃんと動くって、何かもう神の領域です。
コーヒーミルの話がなんだか壮大な内容になってしまいましたが、僕たちの日常の中にある様々な工業製品は、どれもその向こう側にもの凄い技術や人や世界が隠れていて、その恩恵の上で暮らしているのだということに、あらためて感動してしまいます。
何しろ僕は、コーヒーを淹れてバイクを走らせることが出来ても、そこに使われているネジ一つ作ることが出来ないのですから。
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みんなのコメント
いつも思うのが、電動アシスト自転車に比べてはるかに多くの機能部品が備わり、何万キロ単位の耐久性が有るのに価格差は10万円程度。
更にカブ等の自動二輪はエンジンをバラしてオーバーホールする手順・工具・部品全てが公開されて販売されているけど、電動アシスト自転車のユニットは使い捨て。
バイクってつくづく凄い工業製品だと思います。
そこにたどり着く前には失敗もあり、妥協もあり競争の中で価格も品質、性能に支持を得られた製品が残ってきましたが、市場環境は常に変わり最適解はいつまでも同じではありません。
その製品だけに使われる特別仕様の部品のために生産体制を整えたのではムダが多いので、標準仕様に集約し大量生産しコストを押さえています。
50cc原付廃止もそうした市場変化の結果であり、必要ないとされた精度を妥協することで得られる価値が大きいのならばデチューンされることもあるかもしれません。