水没号の現状仕様とその後の変化
水没号こと軽トラサンバーの訳あり車を購入して以来、水没車としてのメンテナンスメニューを進行するのと同時に、大型バイクを積載できるトランポ仕様への改造=使い勝手を優先した改造へ着手。そして、継続車検のタイミングで構造変更申請届けを出しました。
【画像】まるでWRCのマシン!? ラッピングでスポーティになった軽トラを画像で見る(8枚)
水没車ながら絶好調を取り戻し、その走りも少なめの実走行距離を反映した素晴らしいものでした。
ところが、夏場になると小さな軽トラキャビン内は異常な暑さ……。全国有数の酷暑エリアで知られる、群馬県館林市を走っていた時に、運転しながら熱中症になりかけてしまいました。そのときは木陰と自動販売機の冷たい飲み物に助けられましたが、さすがにエアコン無しの辛さを思い知り、連載リポートの通り、エアコン付きで車検が丸々2年付いた軽トラサンバー(2駆TT1の初期型)を、メルカリで購入しました。
通称「水没号」の、その後がどうなったかと言えば、これも既報の通り、ぼくに水没号を紹介してくれたバイク仲間の元へ出戻っていきました。キャブオーバーの平荷台はアオリを取り外して、赤帽専用で昇降する幌屋根付きのボックスを積載しています。
スバルですが「ランチア・ストラトス」ファンなもので
真っ白なキャビンと同じく、白いボックスを積んで仕事の脚として、ときにはバイクを積載運搬するトランポとして、大活躍しているのが現「赤帽箱を積載した軽トラサンバー」号です。
仕事の打ち合わせで、デザイン業(看板屋さん)を営むバイク仲間の仕事場へ出向くと、新たに導入した軽トラサンバーに興味津々の様子。何故なら、バイク仲間も、仕事柄軽トラを多用していて、現在は、ホンダアクティトラックの後期仕様を走らせています。仕事柄、スペースを見つけると装飾したくなる様子で「この白く余った部分をカッコ良くしてみない!?」と呟いていたそうです……。そんなお話しをしながら、スマホで軽トラサンバーを撮影。果たして、どんなアイデアが飛び出すのか……。
数週間後、仕事の打ち合わせでデザイン事務所を訪ねると、パソコン画面の中には、見覚えのある軽トラと、そこにはボディラッビングが施されたシミュレーション画像がありました。
実は、現「赤帽箱積載の軽トラサンバー」号オーナーも、デザイン業の仲間も、昔からのWRCファン。しかも熱烈なファンでした。
さらに軽トラサンバーのオーナーが、往年のランチア・ストラトスが大好きな少年だったことも知っていたそうです。昔々、軽トラサンバーのオーナーが「本物のストラトスを買おう!?」といった騒ぎがあったことも覚えていたそうで、「スバルだけど、ストラトス仕様にしたからね!!」と、お話があったそうです。
数週間後には「ラッピングの印刷ができたから、都合が良い時に貼り込もう!!」との連絡があったそうです。それで、ご覧のような軽トラサンバー「何故かストラトス仕様」が完成しました。
あっという間劇場の如く作業が進んだそうです。すでに新たなデザイン案にも着手している様子……!? デザイナーさんもストラトスの熱烈なファンのようです。ちなみに、この軽トラストラトスサンバーのオーナーさんは、本物ストラトスを諦めて、普段はスバルインプレッサSTIバージョンを走らせています。
撮影協力/アイデアボックス(福島県郡山市)
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