F1第23戦カタールGPのスプリント予選では、マクラーレンのランド・ノリスがトップタイムを記録。ジョージ・ラッセル(メルセデス)は0.063秒差という僅差で2番手に終わった。彼はアタックラップでターン14を全開で駆け抜けたが、それが逆に仇になってしまったようだ。
スプリント予選のSQ3で好アタックを見せていたラッセルは、少しでもマージンを稼ぐために、コース後半の高速セクションで少しでもアクセルを緩めないようにした。ターン12~14は右に大きく回り込む複合コーナーとなっているが、ラッセルはターン14を全開で通過した。
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その結果、コーナーを通過するスピードは当然上がったのだが、その先のストレートではパワーが落ちてしまうという奇妙な事態が引き起こされてしまった。
というのも、現代F1のパワーユニット(PU)はハイブリッドシステムとなっており、回生されたエネルギーを使って追加のパワーを得ることができる。そんな中でラッセルはアクセルをリフトすることなくターン14を通過したため、メルセデスのマシンはコーナーを曲がったことを検知できなかった。そのため、システム上ではその前の区間を走っていると誤認され、必要なハイブリッドパワーが供給されなかったのだ。
ラッセルのマシンはスピードのブーストを得られるどころか、ハイブリッドシステムが回生モードのままだった。そのためラッセルは、同区間の通過速度が5km/hほど落ちてしまったという。
これについて、ラッセルは次のように語った。
「Q3(SQ3)の最後のラップで初めて全開で通過した結果、エンジンを少し混乱させてしまった」
「どのくらいロスしたかは分からないけど、コーナーを全開で通過したことで、コーナー出口で大きなリチャージがあった。ここで話すにはテクニカルすぎることだけど、うまく決めたと思ったコーナーの出口でかなりスピードを失ったのには少し腹が立った。でも(回生モードの件が無くても)ランドにはほんの少しだけ届かなかったと思う」
実際にGPS解析でラッセルのアタックラップを見ると、当該セクションでは通常通り回生エネルギーのデプロイ(利用)ができる状態と比べて0.060秒ほどロスをしていると予想されるという。ラッセルとノリスのタイム差は0.063秒であり、上記インタビューでのラッセルの見立てはほとんど正しかったと言える。
F1のハイブリッドエンジンが予期せぬアクセル全開によって適切なデプロイができなかったケースは過去にもある。2017年のベルギーGPでは当時マクラーレンのフェルナンド・アロンソがプーオンを全開で駆け抜けた際にエネルギーが供給されなかった。ホンダPUアルゴリズムが検知に失敗したことで、ターン11から12にかけて160馬力の追加パワーを得られず、アロンソ曰く0.5秒をロスしたという。
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