アストンマーチン、F1カナダGPで大型アップデート投入。サイドポンツーンは“アルピーヌ系”に進化

　ジル・ビルヌーブサーキットで開催されている第9戦F1カナダGPで、アストンマーチンは今季マシン『AMR23』に大型アップデートを投入した。

　多くの主要ライバルが2023年マシンに大きな変更を加える中、今季躍進を遂げたアストンマーチンはマシン開発にかなり保守的な姿勢を取ってきた。

　フェルナンド・アロンソがレッドブルに追いつくための一手を求める中、アストンマーチンはカナダGPでマシンに大きな変更を加えた。

　AMR23のダウンウォッシュ型サイドポンツーンは、よりアグレッシブな形状に。アルピーヌが先鞭を付けたサイドポンツーン上面の溝は、深く細くなり、ディフューザー上に気流を導くようになった。

　サイドポンツーンに加え、フロアやエンジンカバーのシャークフィンも変更。さらなるパフォーマンス向上を目指している。

　アストンマーチンはアップデートの効果に期待しているが、アロンソはそれによって劇的な変化が起きるとは考えておらず、勝利へ向けた可能性に関しても冷静な姿勢を保っている。

　カナダGPが勝利を狙う最大のチャンスになるかと訊かれたアロンソは、次のように答えている。

「いや、そうは思わないよ。そんなことはない」

「（表彰台を逃した前戦）スペインはおそらく一過的なモノで、カナダよりも競争力のあるポジションにいないと分かっていたんだ」

「スペインに限って少しペースが上がらなかっただけで、1年を通してかなり競争力のあるポジションにいられると思うし、そう望んでいる」

「ただ、カナダや他のどの週末でも、勝てる可能性が高いところがあるとは思っていない」

「正直、僕らのカレンダーの中ではモナコが最大のチャンスだった。ポールポジションからたった0.04～0.05秒遅れだったし、終盤に雨が降ったレースでもチャンスはあった。次の機会はいつになるだろうね」

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ポンツーンはオマケ
大事なのは フロア下と路面の距離で、底を通る空気のコントロールを ヴェンチュリートンネルで効果を強くさせ過ぎないのが大事だ