街中で見かけたらラッキーなレアモデル
企画してみると題材が意外と多かったので、2回に分けてお届けすることにしたコラボ・モデルのクルマたち。今回はまず“キャラクター系”から。といっても本稿の準備段階で筆者の頭に浮かんだのは奇しくも2台とも三菱車だった。
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三菱パジェロミニ・スヌーピーエディションI & II
まず1台目は「パジェロミニ・スヌーピーエディションI、II」だ。筆者は自宅の一室に数えたことのない数のスヌーピーのヌイグルミを集めている……訳ではないものの、1970年代に日本でも入手できたペーパーバック(原本と谷川俊太郎さんの訳本)で「PEANUTS」を楽しんでいたから、一応、スヌーピー・ファン歴は50年近くになる。
もちろんスヌーピーは世界中の老若男女から愛されているから、マニアまたはファンで、このクルマにリアルタイムで乗ることができた人はさぞシアワセだったのでは? 実車は2000年3月と2001年10月の2度にわたりリリースされており、スペアタイヤケースを始め随所にゴーグル姿のスヌーピーやウッドストックがちりばめられていた。
シートのワンポイントは当たり前(!?)として、ドアトリムがビッシリと“スヌーピー柄”だったのは、(実車は街で何度かお目にかかった程度だったが)きっとマニア心をくすぐったに違いない。
三菱ミラージュ・ミーツ・ハローキティ
もう1台は、同じ三菱から登場した「ミラージュ・ミーツ・ハローキティ」。2013年11月、ハローキティ誕生40周年を記念して発売されたモデル。カタログの写真はヴィヴィッドなカシスパールメタリックだが、当時の全8色で選べた。 というのもこのモデルはシートカバーを始めホイールキャップ、デカール、プレゼントのクッションなどのアイテムをパッケージの形で提供されたものだったから。当時、筆者は男子であるが、カタログと同じ色の用意があった広報車を1度、意を決して借り出し試乗と撮影をしたことがある(写真は広報車と、猫ではないが当時、我が家にいた先代の愛犬)。
フィアット・パンダ・アレッシィ
一方で“お洒落ブランド系”とでも言うべきカテゴリーでは、2006年に発売された「フィアット・パンダ・アレッシィ」があった。キッチンウェアを中心に生活用品を手がけるイタリアのアレッシィ社自体、さまざまなデザイナーとのコラボで印象的な製品を数多く生み出してきたメーカー。 バードケトルとか写真の爪楊枝入れ(1998年)などおなじみ。そのセンスでまとめられたのが同社で、ホイールキャップに、子どもをモチーフにした人のカタチのシンボルマークがあしらわれるなどしていた。
日産キューブ&キューブ3 コンラン
もう1台というか1シリーズ、セレクトショップでもおなじみのコンランとのコラボで生まれた日産各車もあった。“+CONRAN”として2004年にアルカンターラ内装のキューブ&キューブ3、2006年6月にはキューブ(本革)、マーチ(花柄)、ラフェスタ(パールスエード)の3モデルが登場。 インテリアのコーディネーションを得意とするコンランのセンスが活かされたモデルだった。筆者の手元には、かなり以前にコンランショップでみつけた、勿体なくて使えないままのノートが1、2冊あるが……。
スズキ・ワゴンRロフト
ショップ系ではほかに「ワゴンRロフト」もおなじみだろう。実車は1993年11月に初代ワゴンRの時代に追加機種として発売されたもの。見慣れたLoftのロゴ付きで専用のシート表皮、ドアトリム、電動スライド式ガラスサンルーフなどを装備していた。DIY派ご用達のLoftとのコラボは、いかにもイメージどおり……そんな印象だった。
スズキ・エスクード&SX4 へリーハンセン
アウトドア系ブランドのコラボモデルは、とくにSUV、ワゴンなどでこれまでにも数多くみられた。船乗りの防水ウェアを作ったことから始まったノルウェーのブランド、へリーハンセンのそのひとつで、スズキ・エスクードでは、1992年登場の限定車が最初。 撥水処理が施されたシートや専用トレイマット、専用スペアタイヤハウジングなどを装備し、5ドアのノマドにも用意された(全国限定でハードトップ700台、ノマド1300台)。1993年にも登場したあと、2008年にはSX4にも用意されている。
スバル・アウトバック&フォレスター L.L.Bean
もうひとつ、L.L.Beanも人気のブランドだが、日本車ではスバルが2004年のアウトバック、2005年にはフォレスターにそれぞれ設定された。アウトバックではロゴの型押し入りのアイボリーアルカンターラ/レザーシートなどを専用に装備。フォレスターも同様の専用シートをはじめ、プロテインレザードアトリム、L.L.Bean製専用バッグ&クーラーバッグなどが用意されていた。
VWゴルフGTIピレリ
そのほかに、こんなコラボモデルが! というところでは、2008年のVWの「ゴルフGTIピレリ」がある。装着タイヤがP-Zeroというのは当然として、ピレリの“P”をモチーフにしたアルミホイール(2代目GTIにもPパターンのホイールがあった)や、ロゴと何とタイヤのトレッドパターンをあしらったシートなど、これもゴルフGTIファン、かつピレリ・マニアが泣いて喜んだに違いないモデルだった。
トヨタWiLL/VS/CYPHA
それともうひとつ、コラボモデルとして外せないのが、2001年ごろにトヨタがアサヒビール、花王、松下電器(現パナソニック)、江崎グリコ、近畿日本ツーリストといった異業種とのコラボにより期間限定で立ち上げた「WiLL」も見逃せない。
トヨタではWiLL Vi、WiLL VS、WiLL CYPHAの3種の“クルマ”をリリース。G-BOOK初搭載のWiLL CYPHAも時代を先取りしたモデルだったが、筆者的にはカボチャの馬車をイメージしたというWiLL Viのホノボノとしたスタイルと走りとフカッ! としたベンチシートの座り心地にいたく感動した次第。 個人的に乗ってもいいと思ったほどだったが、期間限定ということで、お伽話か束の間の夢のようにその馬車はやがて消えてしまったけれど……。
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みんなのコメント
コッテコテの阪神ファンの皆さん!
2003年に阪神がリーグ優勝した時に、三菱が軽の「EK」を
タイガースイエローにペイントした特別仕様車を販売したじゃないですか!
しかもドアを開けると聖歌「六甲おろし」が流れるという胸熱の一台!w
(ちなみにワタシはロッテファンです…帰ってこい涌井!w)