ハースのチーム代表であるギュンター・シュタイナーは、フォースインディアのような問題を避けるためにも、現在参戦中の全チームの財政状況が安定するまで、新チームを受け入れるべきではないと考えている。
過去2シーズン、トップ3チームに次ぐコンストラクターズランキング4位に輝いてきたフォースインディア。しかし財政難に見舞われ、今年のハンガリーGPを前に管財人の管理下に入った。
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そんな中、FIAは新チームの参加を目指し、2021年からレギュレーションを改定しようとしている。また、2019年シーズンから参戦を開始する新チームの募集も昨年行われたが、FIAのジャン・トッド会長曰く”本格的な”アプローチはなかったという。
現在参戦中の10チームのうち、ハースは最も若いF1チームである。同チームの代表であるシュタイナーは、現状では新たなチームを受け入れるべきではないと主張する。
「フォースインディアは、F1に参戦するに値するチームだ」
そう語るシュタイナーは、長期的に確実にサポートをすることができる新オーナーが現れることを望んでいる。
「それに値する人が現れて欲しいと思っている。それが私が考える唯一のことだ」
「チームを買う人が現れて、すべてのスタッフが仕事を続けられることを願っている。そして、F1には今後も10チームが参戦し続けて欲しい」
「18台でレースをすることもできる。でも、ここにいるべきではないようなチームがいるよりも、強い20台のマシンが走っていた方が良い。まずは今ある10チームを守るべきだと思う」
「多くの人々が、F1には11~12チーム参戦するべきだと言う。しかし、10チームが生きていくのに苦労しているのに、なぜ11チーム目を探す心配をしなければならないのだろうか? 10チームをこのビジネスに残すことを心配してはいけないのだろうか?」
2010年には、3チームがF1のグリッドに加わった。それはロータス、HRT、ヴァージンである。彼らは、F1にコスト上限策(バジェットキャップ)が導入されるとの計画があったため、参入を決定したという経緯があった。しかし、バジェットキャップの導入は実現せず、次第に3チームは財政的にも、そして成績面でも苦労が重なっていくこととなった。
HRTは2012年限りでF1を撤退。ロータスは3年目のシーズンからケータハムとその名称を変更したものの、2014年限りでF1撤退となった。
ヴァージンはマルシャと名称を変更し、2014年のモナコGPではジュール・ビアンキが9位に入り、新興3チームの中で唯一ポイントを獲得したチームとなった。しかし最終的には財政難に陥り、2016年限りでチームを解散することとなった。
フォースインディアは、これらのチームと比較すれば、圧倒的に健全な財政状況のようにも見える。
2021年はF1に新チームが加わるタイミングとして、適切だと考えるかと尋ねられたシュタイナーは、次のように語った。
「私には未来のことは分からない。しかしまずはフォースインディアを救わなければいけない」
「その後、2020年の末に現在参戦中のチームの全てが安定していたなら、その時初めて、将来のことを見ることができる」
「(新チーム参入について)私は反対しているわけではない。でも、11チームが参戦して、その年末に2チームが去って再び9チームになってしまったら、それは意味がないことになってしまう」
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