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トヨタ、サファリ最終日を前にオジエが3番手浮上。ヤリス全車完走で勝田は2番手維持/WRC第6戦

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トヨタ、サファリ最終日を前にオジエが3番手浮上。ヤリス全車完走で勝田は2番手維持/WRC第6戦

 6月26日、WRC世界ラリー選手権第6戦『サファリ・ラリー・ケニア』のデイ3が東アフリカ、ケニアを舞台に行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTはセバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)が前日の総合4番手から3番手に順位を上げた。デイ2でのアクシデントによりデイリタイアとなったカッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)とエルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)も再出走を果たし、それぞれ総合7番手、総合12番手でラリーを完走した。

 また、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムによりトヨタ・ヤリスWRCで今季全戦に出場中の勝田貴元は、総合2位のポジションを守っている。

雨中の力走で3番手浮上のオジエ「まるで氷の上のようだった」/WRC第6戦ケニア デイ3後コメント

 伝統のサファリ・ラリーは競技3日目を迎え、この日はサービスパークの北側にあるエルメンテイタ湖の周辺で、3本のステージによる計6本のSS、今大会最長となる合計距離132.08kmで争われた。

 日中の気温が30℃近くまで上がり、引き続き完走した路面でスタートが切られたデイ3。前日にマシントラブルに見舞われながらも、その日の午後に挽回し総合4番手につけたオジエは、デイ3午前のSS9とSS10でベストタイムをマーク。さらに午後のループのオープニングとなったSS11でもステージ優勝を飾った他、ふたつのステージでセカンドベストを刻み、総合3番手につけるオット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC)との差を縮めてみせる。

 そんななか、デイ3最後のステージとなったSS13の途中から激しい雨が降り始め、路面はぬかるみ滑りやすい状況へと変化していく。この雨に祟られた上位勢はペースダウンを余儀なくされたが、オジエはこの不利な状況のなかでステージ5番手タイムを記録した。
 
 一方、ライバルのタナクはウインドウが曇るトラブルに見舞われ、大きくタイムを失う。これにより両者のポジションが入れ替わり、オジエが最終日を前に表彰台圏内の3番手に順位を上げている。
 
 そのオジエのひとつ上のポジションでデイ3を終えた勝田は、前日に得た総合2番手のポジションを死守することに成功。自身初となるWRC最高峰クラスでの表彰台獲得に向け、大きく前進した。首位との差は57.4秒、3番手のオジエとのギャップは18.1秒だ。

 デイ2最後のステージ(SS7)でのスタックによりデイリタイアとなったロバンペラは、再出走を果たしポイント圏内の総合7位を維持した。同じくデイリタイアから再出走したエバンスは、総合19位から同12位まで順位を挽回している。

■ラトバラ代表「それがサファリ。どんなことも起こり得る」

「ポジティブな1日だった」とラリーの競技3日目を振りかえったのは、7冠王者オジエ。

「いいペースで走ってライバルにプレッシャーをかけ続けるなど、自分たちにできることはすべてやったので、ポディウム圏内まで順位を挽回することができて良かった」

「明日はまだ荒れたセクションが残っているので、戦いは最後まで続いていく」

 このように語ったオジエを含むトヨタ・ヤリスWRCを駆る全ドライバーの働きを、TOYOTA GAZOO Racing WRTのヤリ-マティ・ラトバラ代表は次のように評価した。

「今日のパフォーマンスにはとても満足している。ドライバー全員がいい仕事をしてくれたし、クルマも1日を通して何も問題なかった」とラトバラ。

「最終ステージでは雨が降り、それがタイムに及ぼした影響はドライバーごとに大きく違ったが、そのおかげもあってセブ(セバスチャン・オジエ)は総合3番手に順位を上げることができた」

「しかし、それがサファリなんだ。どんなことも起こり得るので、ステージの路面コンディションが今日以上に厳しくなるであろう明日の最終日には、引き続き集中して臨まなければならない」

 より過酷なコンディションが待ち受けるサファリ・ラリーの最終日は、ナイバシャ湖の周辺に設定された5本のステージを、日中のサービスを挟むことなく走行するスケジュールが組まれている。この中の最終SS18“ヘルズゲート2”は、ステージトップ5タイムを記録したドライバーとマニュファクチャラーにボーナスポイントが与えられる“パワーステージ”だ。

 5本のSSの合計距離は今大会最短の53.49km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は238.57kmとなる。

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