ヤマハのファビオ・クアルタラロはMotoGPドイツGP初日を7番手と中団の位置で終了。絶好調とはなっていないが、彼は残る日程でカタルニアGPのように調子を取り戻せることを期待している。
前戦カタルニアGPで、クアルタラロはグリップの低い路面に苦戦、初日はライバルたちに対抗できるペースがないと心配する様子を見せていた。しかしレースウィークを通じて路面コンディションが改善されていった結果、レースでクアルタラロは独走。優勝を果たしている。
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ザクセンリンクを舞台に行なわれているドイツGP初日も、カタルニアGPと同様にクアルタラロは絶好調という結果ではなく、リヤのハードタイヤに苦戦して7番手タイムに留まった。
「うん、悪くはなかった。でも(グリップが)ユーズドタイヤのように感じられていた」
クアルタラロは初日の走りを振り返って、そう語った。
「でも一貫性という面ではすごく良かったんだ。1分21秒5、6を続けられていた。もっとも、トップグループと比較すると、彼らは1分20秒台後半、もしくは21秒台前半を刻めている一方で、僕はそれができていないんだ」
「最初、パフォーマンスはポジティブな感じが無かった。基本的にユーズドタイヤのように感じられていたことがその理由だ」
「新品のハードタイヤで走ったけど、パフォーマンスを出せていなかった。ソフトタイヤに履き替えた際も、ギャップが大きすぎた。良いタイムアタックをするのが難しいとは言わないけれど、タイムは1分20秒6、20秒4、20秒4だったからね」
「だからもうちょっと上手くやることができたと思うんだ。でもハードタイヤから履き替えて、一気に柔らかいソフトタイヤにすると、違いが大きすぎるんだ」
彼はレースに向けたタイヤ選択についてミディアムが選択肢になってくるのかと訊かれると、それを認めた。
「僕としてはイエスだ。午前中に試しただけだけど、今朝は24周して悪くなかった」
「ミディアムのほうがよりパフォーマンスが良いかもしれない。でもデグラデーションも大きくなるから、解決策を見つけないとね。バルセロナでは初日グリップに大苦戦していたけど、日毎に良くなっていったのを思い出すよ」
「だから明日は同じ様になって改善できればいいなと思う。グリップが低いと僕らはより苦戦してしまう。だから明日グリップが良くなってくれれば、僕らも改善できる」
なお現在供給されているタイヤには直近のレースで一度加温されたタイヤの再利用品も含まれている。ライダー側からはそれに対する不満の声も聞かれているが、少なくとも今回のクアルタラロはそうではないようだ。
クアルタラロによると、使用したハードタイヤは”再利用”のものだったというが、よりフィーリングの良かったミディアムタイヤも”再利用”組だったため、この点に関しては問題視していないという。
「今朝使ったミディアムタイヤも、加熱済みのモノだった。だから大きな違いは無かったと思う」
「(ハードでの感覚も)加熱済みの問題だったら良かったんだけど、その点が問題だとは思えない。バルセロナも加熱済みのタイヤだったとは思うけどね」
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