人気クロカンであるJEEP ラングラーのピックアップトラック版「JEEP グラディエーター」の今冬デビューが発表され、JEEP公式サイト内に特設ページがオープン!
依然、情報は限定的であるが、少しずつ日本仕様のグラディエーターの姿が見え始めた。日本デビュー目前に控えたグラディエーターについて、特設サイトの情報を含めつつ、日本仕様を予測してみた。
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文/大音 安弘、写真/FCAジャパン
【画像ギャラリー】楽しみ方無限大のトラック!ジープ グラディエーター
今冬デビューを予告する特設サイトがオープン
FCAジャパンは、2021年9月15日、JEEP初となるピックアップトラック「グラディエーター」の2021年冬に発表することを公表し、JEEP日本公式サイト内に、特設サイトを開設した。
2021年1月に行ったFCAジャパンの新春記者会見にて、ジープ グラディエーターの2021年度内の導入を明かし、その動向が注目されていた。現時点では、発表日についても明言されておらず、発売日、日本仕様のスペック、価格などの詳細な情報は発表時に公表するとした。このため、納車までは、さらに時間が必要となることが予測される。
日本導入が予告されていたJEEPグラディエーターの特設サイトがオープンし、発売のカウントダウンが始まった
ピックアップトラック「グラディエーター」とは!?
新導入となるグラディエーターは、日本でも人気が高いJEEPのクロカン「ラングラー」と基本を共有するピックアップトラックだ。フロントデザインやキャビンなどは、ラングラーと共通となるが、後席後方のラゲッジスペースの代わりに、広い荷台を与えたものだ。
ボディサイズは、全長5537×全幅1875×全高1933mmとラングラーよりも全長が約670mmも大きい。これはホイールベースを拡大し、荷台の容積を拡大しているため。ここからもさまざまな用途で活躍するピックトラックにふさわしい改良を加えていることが伺える。
奥ゆきのある荷台を確保することで、オフロードバイクも楽々と載せられる
モノグレードでの導入か!?
さっそく、オープンしたばかりの特設サイトをチェックしてみると、「ルビコン」グレードのみが紹介されている。ルビコンは、米国ネバタ州からカリフォルニア州に続く世界一過酷と言われるルビコントレイルから名づけられたもので、特にオフロード性能を強化したグレードだ。
日本では、ラングラーにも設定され、任意に前後のデフロックが可能な高性能4WDシステム「ロックトラック4×4」を搭載したモデルである。
さらに走破性を意識したハードモデルがルビコンだ
ボディカラーは全9色で、日本仕様は、全車右ハンドル車となることも明記されている。残念ながら、現状では具体的な情報はこの程度しかない。そこでアメリカ本国でのグラディエーターの仕様を調べてみた。
パワーユニットは、日本仕様のラングラーにも搭載される3.6L V6DOHCエンジンに加え、クリーンディーゼルターボ「エコ ディーゼル」がある。エコディーゼルは、3.0L V6DOHCターボで、最高出力260hp/3600rpm、最大トルク600Nm/1400~2800rpmを発揮するマッチョなエンジンだ。トランスミッションは、8速ATが組み合わされる。
気になる存在が、マッチョなディーゼルエンジンの存在だ
ラングラーにも影響が……?
現時点の予測だと搭載エンジンは、定番の3.6L DOHCエンジンだろう。このガソリン仕様のV6は、最高出力284ps/6400rpm、最大トルク347Nm/4100rpmと充分すぎる性能を誇るからだ。
しかし、JEEP公式サイトによると、ラングラーアンリミテッドは、ラインアップが見直され、ダウンサイズターボの2.0L直列4気筒ターボに集約するとしている。受注生産となるショートボディは、3.6L V6のみとなるが、こちらについては引き続き、V6仕様のままとなるようだ。
ラングラーアンリミテッドが直4に特化されるのは、直4の販売が好評なことと、ブランドとしての環境性能を高めることが狙いと思われる。しかし、ショートボディのガソリン仕様のV6は継承されることから、グラディエーターもガソリン仕様のV6と考えるのが自然だ。
しかし、ラングラーアンリミテッドを超えるサイズとピックアップトラックという形状、ルビコンに特化したグレード構成を鑑みれると、サプライズとしてのクリーンディーゼルターボの投入も期待してしまう。
本国では、2020年にラングラーに初となるプラグインハイブリッドが設定された。こちらは4気筒モデルながら、ルビコン仕様もある。現時点でグラディエーターはピュアエンジン車のみなので、日本仕様が先行してPHEV化することは考えにくい。
グラディエーターの投入の影で、ラングラーを含め、JEEPラインナップに変化が生じそうなので、JEEPファンはしっかりと、その動向に注視してほしい。
日本のクロカンファンが、グラディエーターをどう楽しむかも興味深々だ
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