F1オランダGPの主催者は、観客席での発煙筒の使用を取り締まることなどで、サーキットに訪れるすべての観客がF1を楽しめるようにすることを目指している。
F1オランダGPは今年、復活して3年目の開催を迎える。今シーズンのF1も、オランダ出身のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が驚異的な強さを見せて活躍しており、それを応援する熱狂的なファンが数多くザントフールト・サーキットに押し寄せることが予想される。
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しかし熱狂的なファンが数多く集まると、海外からこのグランプリを観戦に訪れるファンや他のドライバーのファンにとっては威圧的に感じることになる可能性もある。オランダGPの主催者は、こうした事態が起きるのを避けたいと考えている。
オランダGPのディレクターであるイムレ・ファン・レーヴェンは、今年のイベントでは特別な措置が講じられると語り、ファンが遭遇する可能性がある問題などを報告するための場所が設けられることも含まれているという。
「最初の年は、新型コロナウイルスの影響で、オランダ人しかいなかった」
ファン・レーヴェン氏はそう語った。
「しかし、フェラーリやルイス・ハミルトンのファンが安心して観戦できないとしたら、それはがっかりさせることになってしまうだろう」
「それは容認できることではない。我々はそれを許さない。そういう行為が行なわれたならそれは容認することができない。そういう人たちのチケットは取り上げることになるだろう」
「誰もが歓迎されていると感じるようにすべきだ。我々には、コース上で戦うドライバーが必要なのだ。そうでなければレースは成立しない。マックスだけがレースするなら、それはもはやF1ではないよ!」
2022年のオーストリアGPでは、ファンが別のファンに向けて人種差別や同性愛差別的な言葉を投げかけたり、セクハラ行為があったことが報告され、問題となった。これが、そういう行為を行なうファンを排除する「Drive It Out(叩き出せ)」キャンペーンへと繋がった。これにより、サーキットでのファンの行動が重視されるようになったのだ。
「F1のセーフティ・マネージャーと我々のチームの関係者は、オランダのファンが多く訪れるオーストリアやベルギー、バルセロナとも会談を行なった」
そうファン・レーヴェン氏は明かす。
「祝ったり、パーティを開いたりするのは良いことだと思う。しかし、他人を威嚇したり、失礼な態度をとるのはよろしくない」
「それを阻止するのが非常に重要なんだ。我々は他のプロモーターと共に、ワーキンググループを立ち上げている。我々は何が良くて、何が良くないかを知らせるために、特別な措置を講じた。もちろん、人を罰することもある。誰もが安全だと感じられることは、我々にとっても重要なテーマだ」
「我々は情報窓口を作った。何かが起きたら、そこでそれを訴えることができる。何か酷いことが起きた時には、我々がサポートすることもできる」
「警察とも協力し、できる限り多くの人たちに情報を共有できるように努めている。幸いなことに、今年のオーストリアGPは非常にうまくいったようだ。何も問題はなかった」
オランダ人ファンの特徴とも言えるのが、オレンジ色の煙を出す発煙筒だ。フェルスタッペンが勝った時、そしてレースのスタート時などには、このオレンジ色の煙が方々から立ち上るのが、複数のグランプリで目撃される。ただ、昨年のオランダGP予選では発煙筒がコースに投げ込まれるなど、危険な行為もあった。
この発煙筒の使用は、今年は完全に禁止されるとファン・ルーヴェン氏は語る。
「F1とマックスの人気のため、ファンは数年前にオーストリアでこの発煙筒を持ち込んだ」
そうファン・ルーヴェン氏は語った。
「テレビで見るとその映像は素晴らしい」
「フーリガンではなく、普通のファンが発煙筒を持ってきたならば、それは問題なかったかもしれない」
「でもその煙については、色々なことが分かってきた。数が多すぎて危険だし、健康にもよくない。だから、発煙筒を炊いていれば良くないファンであり、発煙筒を持っていなければ良いファンだということにしなければいけない。そうなれば、もし発煙筒を見たら『おい、健康に悪いよ』と言うことになるだろう」
「ドライバーにとっても危険なことだ。2年前、オーストリアGPのフォーメーションラップでは、ドライバーの視界が悪かったらしい。それは、ファンには分からなかったことだ。最初は発煙筒を持ったファンが2人見えただけだった。その数がどんどん増えていったんだ。それを鎮圧しなければいけない」
何が許され、何が許されないかをファンに知らせることは、オランダGP主催者の優先事項だ。
「我々はLEDスクリーンを介してコミュニケーションを取ろうとしている」
「エンターテインメントとしても良いモノだと思うが、良いファンとしてどう行動すべきかをファンに知らせるのにも役立つ」
「我々はエンターテインメントに関するプログラムに革新をもたらしたと思うが、情報ポイントやWhatsAppなどでのコミュニケーション方法にも革新をもたらしたと思う」
「ターゲット層を分けることもできる。ゲート1が混雑していれば、ゲート2に行った方が良いと案内したり、鉄道が遅れている場合には、ゲート2に行った方が良いと案内することもできるんだ」
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