現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 【JSB1000クラス】2024年全日本ロードレース選手権を振り返る「同ポイントの最終戦は新チャンピオン誕生で決着!!」

ここから本文です

【JSB1000クラス】2024年全日本ロードレース選手権を振り返る「同ポイントの最終戦は新チャンピオン誕生で決着!!」

掲載
【JSB1000クラス】2024年全日本ロードレース選手権を振り返る「同ポイントの最終戦は新チャンピオン誕生で決着!!」

岡本選手の成長が結実し、連勝で臨んだ最終ラウンド・鈴鹿

1000ccスーパースポーツの市販車をベースにしたレースマシンで競われる、国内ロードレースの最高峰JSB1000は10月26~27日に三重県・鈴鹿サーキットで最終戦を迎えました。もてぎ、菅生、九州同様に最終戦も土曜、日曜ともに決勝レースが行なわれる2レース制で開催されました。
土曜日のレース1終了時点でランキングトップと2位が同ポイントとなり、日曜のレース2で先着したほうが年間チャンピオンという、これ以上のない緊迫した状態で最終レースを迎えます。

【 画像ギャラリー 16枚】【JSB1000クラス】2024年全日本ロードレース選手権を振り返る「同ポイントの最終戦は新チャンピオン誕生で決着!!」……の写真を見る!

※以下「■~」は写真の説明文。写真は【画像ギャラリー】にまとめてあります。

■レース1開始時点では4ポイント差だったふたり。#2 岡本選手が0.024秒差で#1 中須賀選手を抑え、これで同ポイントで最後のレース2へ

この同ポイントのふたりは両名ともヤマハファクトリーレーシングチームでYZF-R1に乗る中須賀克行選手と岡本裕生選手。中須賀選手は43歳、JSB1000クラスにおいて12回もチャンピオンになった絶対王者です。
岡本選手はファクトリー3年め、25歳で成長著しい若手のホープ。レース1では0.024秒差で中須賀選手を抑え2位でゴールし、ともに211点の同ポイントで最終レースに臨むことになりました。
一方、土曜と日曜の2レースで優勝したのはドゥカティ・パニガーレV4Rを駆る水野 涼選手でした。開幕前から「黒船来襲」と話題になったドゥカティのワークスマシン参戦ですが、セッティングを見いだしたチームカガヤマと、それを見事に乗りこなした水野選手がチャンピオンを争うふたりを上回った2レースでした。
いよいよ決戦の日曜日、レース2では岡本選手、中須賀選手、水野選手の3名に喰らいついたのがアスティモホンダドリームSIレーシングの野左根航汰選手。この4名が後続を離してトップグループを形成します。
岡本選手と水野選手のトップ争い、中須賀選手と野左根選手の3位争いという形になっていた11周目に転倒者救助のためのセーフティカーが入ります。隊列走行のため各車の差は無くなります。
残り3周でレースが再開。僅差のトップ争いのまま年間チャンピオン決定まであと3周という1コーナーで転倒したのは、なんとベテランの中須賀選手。その後ラストラップまで順位を入れ替えた3名は水野選手、野左根選手、岡本選手の順でゴール。岡本選手は自身初のJSB1000のタイトルを獲得しました。
怪我に苦しめられた中須賀選手、成長著しい岡本選手、ドゥカティで大活躍の水野選手と近年にない興奮のシーズンでした。

■2022年からJSB1000クラスに昇格すると共にヤマハファクトリーに所属。3年目の2024年、ついにチャンピオンを獲得

2024年全日本ロードレース選手権【JSB1000】年間ランキング(10位まで)

順位 ライダー マシン
1 岡本裕生 ヤマハ YZF-R1
2 中須賀克行 ヤマハ YZF-R1
3 水野 涼 ドゥカティ パニガーレV4R
4 野左根航汰 ホンダ CBR1000RR-R
5 高橋 巧 ホンダ CBR1000RR-R
6 名越哲平 ホンダ CBR1000RR-R
7 津田拓也 スズキ GSX-R1000R
8 岩田 悟 ホンダ CBR1000RR-R
9 伊藤和輝 ホンダ CBR1000RR-R
10 長島哲太 ホンダ CBR1000RR-R

2024 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第8戦
第56回MFJグランプリ スーパーバイクレース in 鈴鹿
JSB1000 RACE1 Result(10位までを抜粋)

順位 ライダー マシン タイム
1 水野 涼 ドゥカティ パニガーレ V4R 29’22.760
2 岡本裕生 ヤマハ YZF-R1 29’23.180
3 中須賀克行 ヤマハ YZF-R1 29’23.204
4 野左根航汰 ホンダ CBR1000RR-R 29’29.455
5 岩田 悟 ホンダ CBR1000RR-R 29’34.670
6 高橋 巧 ホンダ CBR1000RR-R 29’36.178
7 伊藤和輝 ホンダ CBR1000RR-R 29’41.564
8 渥美 心 スズキ GSX-R1000R 29’43.875
9 名越哲平 ホンダ CBR1000RR-R 29’43.968
10 日浦大治朗 ホンダ CBR1000RR-R 29’44.430

JSB1000 RACE2 Result(10位までを抜粋)

順位 ライダー マシン タイム
1 水野 涼 ドゥカティ パニガーレ V4R 35’34.579
2 野左根航汰 ホンダ CBR1000RR-R 35’35.328
3 岡本裕生 ヤマハ YZF-R1 35’35.651
4 高橋 巧 ホンダ CBR1000RR-R 35’36.099
5 渥美 心 スズキ GSX-R1000R 35’37.994
6 日浦大治朗 ホンダ CBR1000RR-R 35’38.239
7 名越哲平 ホンダ CBR1000RR-R 35’39.593
8 関口 太郎 BMW M1000RR 35’41.564
9 亀井雄大 ホンダ CBR1000RR-R 35’44.167
10 佐野優人 カワサキ ZX-10RR 35’44.307

■2024シーズン年間ランキング1位,2位獲得のヤマハファクトリーのふたり。岡本選手(左)は伸び盛りの25歳。絶対王者の12回チャンピオン中須賀選手(右)は43歳

■開幕から4連勝を遂げたが、怪我の影響もあり後半は岡本選手の後塵を拝した。年間ランキング2位となったヤマハファクトリーの中須賀選手とヤマハ YZF-R1

■データのあるコースでは強さを発揮して3勝、結果的にランキング3位を獲得したチームカガヤマの#3 水野選手。バイクはドゥカティ パニガーレV4R

■今シーズン世界選手権から帰国し、最終戦では表彰台を獲得したホンダ勢トップのアスティモホンダSIレーシングの野左根選手。マシンはホンダ CBR1000RR-R

■最終レースの残り3周でレース再開。その後はご覧の通りの僅差のトップ争い。後方の土煙は中須賀選手の転倒によるもの

■今シーズン5月の菅生で優勝して以来、一気に成長し、9月のオートポリスからは3連勝。ヤマハファクトリーの岡本選手

■全日本のレースシーンを盛り上げたいとドゥカティのファクトリーマシンを駆り出し、大活躍のチームカガヤマと水野選手

■鈴鹿8時間耐久においてHRC優勝の立役者、日本郵便ホンダドリームRTの髙橋巧選手はシーズン最上位3位、年間ランキング5位となった

■SDGホンダレーシングでホンダ CBR1000RR-Rに乗る名越哲平選手は最上位6位が2回、ランキングは6位となった

■スズキ GSX-R1000Rでオートレース宇部からエントリーの津田拓也選手はシーズン最上位は4位。年間ランキング7位となった

■岩田 悟選手はホンダ CBR1000RR-RでチームATJからエントリー。シーズン最上位は5位、年間ランキングは8位となった

■ホンダドリームRT桜井ホンダの伊藤和輝選手はシーズン最上位が5位、年間ランキングは9位となった

■ダンロップタイヤの開発を担って参戦のダンロップレーシングチームウィズヤハギの長嶋哲太選手の最上位は開幕戦の4位、ランキングは10位となった

レポート&写真●柴田直行 まとめ●モーサイ編集部

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

マツダ車とマツダファンが富士スピードウェイを埋め尽くした! コンテンツてんこ盛りのマツダファンフェスタが激熱!!
マツダ車とマツダファンが富士スピードウェイを埋め尽くした! コンテンツてんこ盛りのマツダファンフェスタが激熱!!
WEB CARTOP
軽カーだけのレース「東北660選手権」最高峰1クラスをノーマルECUで戦う秘訣は? ダイハツ「ミラ」でランキング首位の若者に聞いてきました
軽カーだけのレース「東北660選手権」最高峰1クラスをノーマルECUで戦う秘訣は? ダイハツ「ミラ」でランキング首位の若者に聞いてきました
Auto Messe Web
“寒くなれば有利”は非現実的? 「富士の課題を持ち越さないようにしたい」【SF王座への勝算:野尻智紀陣営】
“寒くなれば有利”は非現実的? 「富士の課題を持ち越さないようにしたい」【SF王座への勝算:野尻智紀陣営】
AUTOSPORT web
トヨタが劇的勝利でマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得!ドライバーズタイトルは6号車ポルシェに【WEC最終戦バーレーン8時間】
トヨタが劇的勝利でマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得!ドライバーズタイトルは6号車ポルシェに【WEC最終戦バーレーン8時間】
Webモーターマガジン
「幻の最終戦」で悪い流れをどう断ち切る? 豪雨から快晴で劇的展開!! KONDOレーシング56号車はもてぎでどう走った?
「幻の最終戦」で悪い流れをどう断ち切る? 豪雨から快晴で劇的展開!! KONDOレーシング56号車はもてぎでどう走った?
ベストカーWeb
山本尚貴、スーパーフォーミュラ第8戦・第9戦鈴鹿を最後にSFから「退く決断」をSNSで報告
山本尚貴、スーパーフォーミュラ第8戦・第9戦鈴鹿を最後にSFから「退く決断」をSNSで報告
AUTOSPORT web
かろうじてタイトルの可能性が残ったホンダ陣営とSTANLEY「正直、こういう結果は予想していた」牧野任祐
かろうじてタイトルの可能性が残ったホンダ陣営とSTANLEY「正直、こういう結果は予想していた」牧野任祐
AUTOSPORT web
レッドブル&HRC密着:スタートダッシュに成功。ステイアウトの選択にフェルスタッペンが感謝「正しい判断を下した」
レッドブル&HRC密着:スタートダッシュに成功。ステイアウトの選択にフェルスタッペンが感謝「正しい判断を下した」
AUTOSPORT web
若手育成の楽しさを再確認!?  JrGP アラゴンラウンドで担当したアドバイザーの仕事とは レーシングライダー大久保光のレースレポート
若手育成の楽しさを再確認!? JrGP アラゴンラウンドで担当したアドバイザーの仕事とは レーシングライダー大久保光のレースレポート
バイクのニュース
もはや連覇目前。最重量のau TOM’Sが独走優勝でタイトル争いのライバル撃沈【第8戦GT500決勝レポート】
もはや連覇目前。最重量のau TOM’Sが独走優勝でタイトル争いのライバル撃沈【第8戦GT500決勝レポート】
AUTOSPORT web
ヤマハ:ダブル入賞でチームランキング8位へ「予選もスプリントも決勝も素晴らしかった」/第19戦マレーシアGP
ヤマハ:ダブル入賞でチームランキング8位へ「予選もスプリントも決勝も素晴らしかった」/第19戦マレーシアGP
AUTOSPORT web
笑顔の3番手au TOM’S陣営 vs 頭を悩ませるチャンピオン候補たち。悲喜交々の3メーカーの予選状況
笑顔の3番手au TOM’S陣営 vs 頭を悩ませるチャンピオン候補たち。悲喜交々の3メーカーの予選状況
AUTOSPORT web
王座を掴んだ魂の追い上げ。首位奪還のトヨタ8号車ブエミが語る「賢い最終スティント」/WECバーレーン
王座を掴んだ魂の追い上げ。首位奪還のトヨタ8号車ブエミが語る「賢い最終スティント」/WECバーレーン
AUTOSPORT web
フェラーリ、ステルス機のように静かに忍び寄り、今季タイトルを奪取するのか? 自信を見せるバスール代表
フェラーリ、ステルス機のように静かに忍び寄り、今季タイトルを奪取するのか? 自信を見せるバスール代表
motorsport.com 日本版
元嶋、小暮のVENTENYが17番手からオーバーテイク連発の逆転優勝。LEONランキング堅守の2位【第8戦GT300決勝レポート】
元嶋、小暮のVENTENYが17番手からオーバーテイク連発の逆転優勝。LEONランキング堅守の2位【第8戦GT300決勝レポート】
AUTOSPORT web
角田裕毅、F1サンパウロGPで予選3番手:これまで予選トップ5を記録した日本人ドライバーは5人
角田裕毅、F1サンパウロGPで予選3番手:これまで予選トップ5を記録した日本人ドライバーは5人
motorsport.com 日本版
F1第21戦、フェルスタッペンが17番グリッドから優勝、チャンピオン争いに断!?【ブラジルGP 決勝】
F1第21戦、フェルスタッペンが17番グリッドから優勝、チャンピオン争いに断!?【ブラジルGP 決勝】
Webモーターマガジン
装甲車がサーキットを全力疾走!? 「鉄馬withベータチタニウム」ではどんなバイクが走ってる?
装甲車がサーキットを全力疾走!? 「鉄馬withベータチタニウム」ではどんなバイクが走ってる?
バイクのニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村