アバルト初のバッテリー電気自動車(BEV)となる「アバルト 500e(チンクエチェント・イー)」が、いよいよ10月28日に発売となる。サソリの毒を持つこのホットハッチを、「フィアット500e」と比べながらチェックしていきたい。
フィアット500eとの違い
サソリの毒はEVになっても不変!? 「アバルト 500e」の予約注文が欧州で1500台超え。人気の理由を探ってみた
まず、ベースとなる「フィアット 500e」との違いを見てみると、全幅は1,685mmで両車同寸法なのに対し、全長は3,675mmとアバルト500eが45mm長く、全高は1,520mmとアバルト500eが10mm低い。これは、サソリの爪をモチーフにしたというフロントバンパーのアグレッシブな形状と、18インチホイールを履く足回りのセッティングの違いだろうが、より長く低くというスタイリングは、ホットハッチの王道を行っている。
パワートレーンでは、アバルト500eの強化されたモーターはベースモデル比31%アップの114kWを発生。トルクも7%強化された235Nmとなる。一方、バッテリーはフィアット500eと同じ42kWhのリチウムイオン電池を搭載し、航続距離はハッチバックで303km、カブリオレでは294kmとホットハッチ化によりフィアット版に比べて1割以上減少している。
肝心の価格は、ハッチバックの「アバルト500eツーリズモ ハッチバック」が615万円、カブリオレ版の「アバルト500eツーリズモ カブリオレ」は645万円とフィアット500eに比べ85万円~100万円ほど高価な設定だ。
現状ライバルは見当たらず。孤高の存在
ここまで読んでわかるように、アバルト500eは航続距離やお買い得度を気にして買う実用性重視のBEVではない。むしろ、そうした生活感のある物差しはかなぐり捨てて、デザインとサウンド、そして走りで選ぶモデルなのだ。
「BEVでサウンド?」と思われる方もいるだろうが、実は、アバルト500eのリアエンドにはサウンドジェネレーターが仕込まれており、内燃機関(ICE)モデルが搭載するスポーツエキゾーストシステム「レコードモンツァ」の排気音が忠実に再現される。ゆえに、ゼロエミッションながら刺激的なサウンドを楽しめるのだ。
さらに、走りについては、0-100km/h加速が7秒と、従来のガソリン車にほぼ並ぶタイムを実現。20-40km/h、40-60km/hの中間加速では、ガソリン車を約1秒も上回るというから、普段使いでの「速さ」は十分に体感できるだろう。
つまり、クルマ好きのパッション(情熱)に訴えるBEVに仕上がっているのがアバルト500eだ。現状では数千万円するようなハイパーカーでもない限り、こうしたBEVは存在しない。また、EVのオープンカーはかなりレアな存在なので、この点でもアバルト500eは孤高の存在といえるだろう。
>>>次ページ 200台限定でローンチエディションの発売も
200台限定でローンチエディションの発売も
なお、アバルト500eには、ローンチエディションとして、ハッチバックとカブリオレにそれぞれ限定車が設定される。「アバルト500e スコーピオニッシマ」と名付けられた限定車の標準車との違いは、専用のサイドデカール、デジタルサーティフィケーション、デジタルキーが特別装備されること。
ボディカラーは限定車専用のポイズンブルーと、500eのイメージカラーであるアシッドグリーンの2色が設定される。限定車の価格はベース車の15万円高で、「アバルト500e スコーピオニッシマ ハッチバック」が630万円(限定150台)、「アバルト500e スコーピオニッシマ カブリオレ」は660万円(限定50台)だ。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
運営ブチギレ!? 一般車が「検問突破」何があった? 国際イベントでありえない"蛮行"発生! ラリージャパン3日目の出来事とは
給油所で「レギュラー“なみなみ”で!」って言ったら店員にバカにされました。私が悪いんですか?怒りの投稿に回答殺到!?「なにそれ」「普通は通じない」の声も…悪いのは結局誰なのか
「タイヤの摩耗が早い」「買い取り価格は期待できない」EVにまつわる巷のウワサ6つの真実
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
「ん、ここ工事してなくない?」 高速道路の車線規制“ムダに長い”場合がある理由とは?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント