電動になってワーゲンバスが復活
ワーゲンバスやコンビ、子供がいるご家庭なら、フィルモアか。フォルクスワーゲンの代表的なワンボックスカー、タイプIIは、世界中の人々に今でも愛されている。オリジナルは、1950年から1975年にかけて製造されていた。
【画像】ワーゲンバスがEVで復活 フォルクスワーゲンID.バズ ワンボックス純EVは他にも 全103枚
思い思いのニックネームが与えられたアイコニックなマイクロバスが、遂に復活を果たす。フォルクスワーゲン自らも、最新の純EVモデルに対し、その祖先としてタイプIIへ言及している。待望のID. Buzz(バズ)が、間もなく正式発表される。
ID.バズのコンセプトカーは、2017年にお披露目された。「センセーショナルなレスポンス」だったと、フォルクスワーゲンが表現する反響を集めて。そのクルマと比べれば、量産仕様は可愛らしさという点で多少は劣るかもしれない。
それでも、クルマ好きでなくても、タイプIIを想起するルックスに違いない。デザインはとても好印象だし、ファミリー・ワンボックスとしての完成度も相当に高そうだ。
タイプII復活の可能性が示されたのは、5年前が初めてではない。それ以前にも2度ほど、マイクロバスのコンセプトカーがモーターショーで展示されている。その時も、同時に発表された他のコンセプトカーやニューモデルより、大きな反響を得ていた。
少し出し惜しみされている感もなくはなかった。だが、いよいよ本当に販売が始まる。
最高出力は203ps 航続距離は約400km
ID.バズは、フォルクスワーゲンが純EVで展開するサブブランド、ID.としては4台目のモデルに当たる。生産は数カ月後から、ドイツ北部のハノーバー工場でスタートする。2022年の秋には、欧州市場のディーラーに並ぶ計画だという。
2023年には、アメリカへも導入される。おそらく、他国以上に大きな歓迎を受けることだろう。
すでに欧州市場には、純EVのワンボックスやキャブオーバーのバンが、複数車種存在している。それらとは異なり、ID.バズ最大の特徴は、初めから電気自動車として設計されているところ。
ベースとなっているのは、フォルクスワーゲンが開発した純EV専用のMEBプラットフォーム。ハッチバックのID.3も採用するもので、その多用途ぶりを示している。
発表時点で提供されるID.バズは、リアに駆動用モーターを搭載する後輪駆動。最高出力は203ps、最大トルクは31.6kg-mを発揮する。駆動用バッテリーは、実容量で77kWh。1度の充電で走れる航続距離は、約400kmが見込まれている。
サスペンションは、四輪ともにコイルスプリング。タイヤがボディの四隅に配置されつつ、小回りも効く。ボディ形状と相まって、ファミリー・ワンボックスとしてだけでなく、商用車としても重宝がられるに違いない。
販売価格はまだ発表されていない。フォルクスワーゲンの関係者による話では、初期仕様の5シーターモデルには、比較的高めの数字が与えられるそうだ。英国では、5万ポンド(約775万円)を超えてくるとのこと。
実物は想像以上に大きい
商用車仕様や、駆動用バッテリーの容量が小さいID.バズであれば、価格は多少安くなるはず。また、ロングホイールベースと四輪駆動、キャンピングカー仕様、ハイパワー仕様も追って発売される。
ちなみに商用車仕様なら、ユーロパレット規格という800mmx1200mmの面積を持つ荷物を、2つ積める。最大積載量は600kgになるという。多くの人の多くのニーズに応える準備は整っている。
さて今回は、ID.バズのプロトタイプへ試乗させていただいた。第一印象は、意外とボディが大きいな、ということだった。実際はマイクロと呼べるほど、コンパクトなバスではない。
初代タイプIIは、全長が4.3mほどしかなかった。様々なバリエーションが存在したが、ベースのタイプIIは1種類。どんなボディスタイルでも、思わず見る者を笑顔にする愛くるしさがあった。
新しいID.バズは、全高は大まかにいってタイプIIと同じ。わずかに高い程度だ。だが、全長はそれより約450mm、全幅も300mmほど成長している。
21世紀の乗用車だから、安全性も考えれば、ボディの拡大は避けられない。オリジナルではフロントタイヤの真上だった運転席の位置は、衝突試験をパスするために後ろ側へ移された。
2017年のコンセプトカーよりフォルムが四角くなっているが、より広い車内空間の実現には必要なことだったのだろう。それでも、実際のID.バズは想像以上に大きい。タイプIIの子孫に当たることを、実感できない人もいるかもしれない。
この続きは後編にて。
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