FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)傘下のアフターパーツブランドMopar(モパー)は10月30日、2台のピックアップコンセプトを本年のSEMAショー(11月5日~8日)に出展すると発表した。
SEMAショーは、毎年ラスベガスで開催される米最大級のアフターパーツの祭典。その年の旬のパーツ展示はもちろん、各ブランドがチューンナップしたコンセプトを持ち込むのが恒例となっている。そんなSEMAショーで今回、アフターパーツ界の老舗Moparがお披露目するのは「ラム1500レベルOTG」と「Moparローライナーコンセプト」の2台。
まず1台目は、道なき道を行く「オーバーランディング」をテーマに、FCAが誇る人気ピックアップの最新モデルをカスタマイズしたラム1500レベルOTG。見知らぬ大地を冒険するために装着されたのは、ウィンチが内蔵式のフロントバンパーや、車体保護のための大型フェンダーなど。とはいえ、2インチのリフトアップキットや大径ホイールは市販されているラム1500レベルにも採用される装備。もちろん、キッチンやベッドなど本格的なキットも搭載しており、Moparが訴えるオーバーランディングの魅力は必見だ。
もう1台のMoparローライナーコンセプトは、1968年式ダッジD200シリーズを徹底してモディファイした力作。オリジナルのフレームはホイールベース延長などの大手術を受け、フロントのカミンズ製5.9Lを見やすくするためボンネットをパワーリフトする機構まで備えている。前後のエアサスは車高を3段階に調整可能。60年代を模した22インチホイールも全体的にスムージングされたエクステリアと抜群のフィッティングを見せる。クラシックピックアップをカスタマイズするのは近年流行の手法だが、ヘッドランプはLEDに換装され、ベンチシートはサドルタン仕上げとなるなどアップデートも完璧だ。
これら2台に加え、SEMAショーでは、ラングラー・ルビコン by Moparなど全14台のカスタマイズドカーをショーへ出展するとのことだから、ファンならずとも注目は必至だろう。
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