MotoGPは2月2~4日に、マレーシアのセパンサーキットでシェイクダウンテストが実施される予定だ。ここには各メーカーのテストライダーとルーキー、そしてコンセッション(優遇措置)を受けるメーカーのレギュラーライダーが参加することができる。
KTMはポル・エスパルガロが、アプリリアはアレイシ・エスパルガロがシェイクダウンに参加すると予想されている。しかしアプリリアにはある問題が発生している。
■ドーピング疑惑のイアンノーネ、再検査も陽性か。食品の汚染が原因と弁護士主張
アプリリアのもうひとりのライダーであるアンドレア・イアンノーネが、ドーピング検査で陽性となったことで、暫定資格停止処分をFIM(国際モーターサイクリズム連盟)に下されてしまったのだ。
FIMからは公式声明などは出されていないが、イアンノーネは2回目の検査でも陽性だったと伝えられており、2020年シーズンは活動できないのではないかと見られている。
アプリリアは大きな変更を施した“新型”マシンをセパンテストに投入すると言われている。そのためテストライダーを務めるブラッドリー・スミスが、プレシーズンテストでより重要な役割を担うことになる可能性がある。ただ、チームはイアンノーネの代わりにテストに参加するライダーを探していると考えられている。
その候補としてイタリアメディアが言及しているのが、現在48歳となるマックス・ビアッジだ。彼はMotoGPでのランキング2位(2001年、2002年)やスーパーバイク世界選手権(WSBK)でアプリリアを駆って2度のタイトルを獲得(2010年、2012年)した実績あるライダーで、ブランドアンバサダーとして今もアプリリアとの繋がりを保っている。
実際、彼は1月初旬には、アプリリアのスーパーバイクのひとつであるRSV4 Xのテスト走行をセパンサーキットで行なっている。
ビアッジはこうした憶測を鎮めることはなく、「素晴らしい誘惑だ! アプリリアのMotoGPマシンのシートに乗る? 夢を見始めたんだろうか?」と、むしろ想像を掻き立てる発言を自身のSNSへ投稿した。
なおビアッジの他にも、2019年限りでMotoGPのシートを失ったカレル・アブラハムや、WSBKライダーのロレンツォ・サヴァドリといったライダーも、セパンテスト参加が噂されている。
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