先日行われたDTMのミサノ戦、アウディのマシンにはドゥカティからMotoGP参戦中のアンドレア・ドヴィツィオーゾが、代役としてレースに挑んでいた。
なおこのレースには、BMWのドライバーとして同じくMotoGP参戦中のバレンティーノ・ロッシを招へいする計画もあったことを、DTMを運営するITRのゲルハルト・ベルガー代表が認めている。今回はこれは実現しなかったものの、DTM側は依然としてロッシの参戦を期待しており、ロッシも近い将来の挑戦を検討するという。
■ドヴィと同時にロッシ参戦計画もあった? DTMベルガー代表明かす
ロッシは日曜日、イタリアのランチからドイツのテレビ番組に出演。ミサノでのDTMのレースを見ていたかと尋ねられた際、次のように語った、
「僕はレースは見なかったけど、結果は知っているよ、ドヴィの動向を追っていた」
「ゲルハルトがミサノに招待してくれたのは、とても光栄だ。残念ながら、今回は行けなかった。でも、僕は一度約束したんだ。それほど遠くない将来に、僕は行くだろう」
ロッシは最近、例年参戦してきたモンツァ・ラリーショーへの出走を取りやめ、ガルフ12時間に参戦することを明らかにしている。
なおドヴィツィオーゾは、DTMのミサノ戦でアウディRS5 DTMをドライブし、12位と15位でフィニッシュ。セッションが進むに連れ、徐々にペースを改善していった。
ロッシと戦うために、再びDTMに参戦する可能性があるかと尋ねられると、ドヴィツィオーゾは次のように語った。
「もちろんだ。そうなればとても良いだろう。より現実的になるなら、すでにDTMにいるドライバーたちと戦いたい」
ロッシがミサノでのドヴィツィオーゾの進歩を追っていたことを知っていたかと尋ねると、彼は次のように語った。
「特に驚かないね。だって、彼は僕と同じように、このスポーツに対して大きな情熱を抱いているからね」
「彼はライダーがそのチャンピオンシップでできることを理解し、分析したかったのだろう。それはとても良いことだ」
なおDTMのミサノ戦とブランズハッチ戦は、観客を集めるのに苦しんでいたサーキットだ。ドヴィツィオーゾの参戦がこれに好影響を与えることになったのか、それについて尋ねられたベルガー代表は、motorsport.comに対して次のように語った。
「それを言うのは、まだ時期尚早だ」
「誰かがプロとしてここにやってくるなら、それを示すことが重要だ。我々は彼らに、最高の可能性、道具やテストの機会を与える」
「競争力を手にするのは、常に難しいことだ。後方から追い上げるのはさらに難しいが、彼は素晴らしい仕事をした」
なお今シーズンから、各メーカーは2回にわたってゲストドライバーを参戦させることができるようになっている。ただ今回のドヴィツィオーゾは、ゲストドライバーではなくピエトロ・フィッティパルディの代役としての参戦だった。
BMWはまだこのゲストドライバーの計画を決定しておらず、アストンマーティンも同様だ。一方でアウディのモータースポーツ部門のトップであるディーター・ガスは、今シーズン中にさらに別のスターを登場させる可能性があることを示唆している。
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