東京では滅多に見られないお宝観光バスが走りまわっている
東京2020(東京オリンピック&パラリンピック)の開催中を中心に、大会関係者やアスリート、メディア関係者などを輸送するために、いわゆる”観光バス”が組織委員会によって用意されている。
タクシーやバス業界を衰退させる可能性のある「嫁ストップ」とは!
その関係者輸送用バスが集まる場所は”デポ”と呼ばれ、東京都中央区の築地市場跡と、東京都江東区若洲の若洲海浜公園近くの都有地にそれがある。
ただ、関係者輸送に使うバスの台数はハンパなく多くなるため、関西や中国、北陸、九州方面のバス事業者からもバスの手配を行っており、いま築地や若洲周辺では、平時ではまず都内でお目にかかれない東京から遠い地域の観光バスも集結しているという大変珍しいことが起こっている。なぜ珍しいのかといえば、観光(貸切)バス事業者には営業区域というものが設けられている。たとえば、新潟県発着でバスの手配をする場合は、新潟のバス事業者へ手配を頼むことになり、これを新潟県外の事業者に頼むと区域外営業となる。
今回は区域外営業を例外措置として認めることにして、関西方面などの東京から遠隔地の事業者からもバスの手配をして、台数確保が図られているのである。
筆者は数カ月前から若洲や築地のデポを定点観測しており、先日開催直前のタイミングで再び若洲のデポを訪れた。東京ゲートブリッジを渡って若洲のデポへ向かったのだが、若洲近くになると、デポ周辺の道路には見慣れないカラーリングの観光バスが多数走っていた。デポ敷地内にも、九州や関西方面の大手事業者の観光バスなどが多数停められており、さしずめ「日本全国観光バスミーティング会場」と化していた。
当然デポ内に入ることができないので、金網の外、つまり敷地外から眺めることになるのだが、大通り沿いに面する部分では雑草がきれいに刈り取られており、はっきりとデポ内のバスを見ることができる。歩道からデポ内を見ていた時、ふと大通りに目をやると、福岡や兵庫県など遠隔地の事業者の観光バスが連なって走ってきており、バス愛好家の筆者は思わず舞い上がってしまった。デポから少し離れた若洲キャンプ場近くには専用の給油と洗車施設があり、デポ周辺にはとにかく関東在住者にとっては、お宝観光バスが多数走りまわっている。
敷地外から敷地内の様子や、デポから出てくるところ、大通りを連なって走る姿を撮影していたら、猛烈に暑い日であったが、その暑さすら忘れるほど至福の時間を得ることができた。
東京2020オリンピックの開催自体についてはとにかく微妙なものもあるが、少し見方を変えると、全国の警察が警備の応援にかけつけ、都内を警視庁以外のパトカーが多数走っているなど、それぞれの愛好家にとっては目が離せないことが起こっているのである。
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みんなのコメント
目がくらんで事故したら責任取ってくれるのか?
しかも夜間平気でフラッシュ焚いてくるからやめてくれ!