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2023 GTワールドチャレンジ・アジア Rd.3 鈴鹿 灼熱の鈴鹿で展開する熱いバトル

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2023 GTワールドチャレンジ・アジア Rd.3 鈴鹿 灼熱の鈴鹿で展開する熱いバトル

GTワールドチャレンジ・アジアは、市販車をベースとしたツーリングカーが競うレースとして人気のカテゴリーである、GT3マシンとGT4マシンが混走するアジアを舞台としたレース。6月に開催された第2ラウンド富士に続いて、第3ラウンドが三重県の鈴鹿サーキットにて7/15(土)と7/16(日)に行われた。荒れた第2ラウンドだったが、果たして第3ラウンドはいかに!

7/15(土)と7/16(日)に第3ラウンドが灼熱の鈴鹿サーキットにて熱いバトルが繰り広げられた。予定通りに初日は予選と第5戦、2日目に第6戦が行われた。その第5戦の模様からレポートする。

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第5戦、戦略ミスがレースを動かす

梅雨明け宣言が出てもおかしくない灼熱の中、スタートが切られた。ポールスタートのABSSAモータースポーツの#16 マクラーレン720S GT3が順調にトップをキープする。すると、S字進入で#47 D'station Racingのアストンマーティンが後方のマシンにプッシュされたまらずスピン。グラベルに嵌ってしまいう。セーフティーカーが導入され、約10分後にレースがリスタートとなり、#16 マクラーレンがトップを走る。2番手の#500 5ZIGENGT-RニスモGT3が後を追う展開。

その後、#6 RC F GT3がデグナーカーブで単独クラッシュすると、2度目のセーフティーカーが導入されるも赤旗中断となり、全車ピットレーンに戻ってレース再開を待つことになる。クラッシュ車両の回収とバリア修復に時間を要した。レースは再開するも、既定でレースの残り35分~25分の10分間にピットインし、ドライバー交代とピット作業を済ませなければならないが、トップの#16マクラーレンはすぐピットインしない戦略をとるが、それが裏目に出る。

2位の#500 5ZIGEN GTRはピットウインドウオープンと同時にピットインし、ヒロボン選手から川端選手に交代する。その翌周に#16 マクラーレンもピットインを済ませた。全車ピットストップ完了後に総合トップに立ったのは#500 5ZIGEN GTRとなる。さらに、その後#16号車はピットイン時の規定ストップ時間の不足で6秒のストップ・アンド・ゴーペナルティを受ける事となってしまい上位争いから脱落してしまう。

そこで、2番手に浮上してきたのは、#911のポルシェ911 GT3 Rで、ドライバーはポルシェ使いのバッハラー選手となる。トップを走る#500 5ZIGEN GTRへの猛追が始まり、残り7分を切ったところの2コーナーで#911 ポルシェのバッハラーが#500 5ZIGEN GTRがアウト側に膨らんだ所を見逃さず、イン側からパスしてトップに躍り出ることに成功。そのまま逃げ切りトップチェッカーを受けた。

2位には、前ラウンドの富士では後続車の追突等でまともに走ることが出来ず、タイヤの特性もデータが無く、攻め切るしかなかった#500 5ZIGEN GTRが入り、3位は#18 ポルシェセンター岡崎のポルシェ911 GT3 Rとなった。

第6戦、チーム戦略がレースの結果を左右する

決勝レースはプロがスタートドライバーを努めることもあり、コース上での落下物回収でフルコースイエローはあったものの昨日の様な大きなアクシデントもなく順調にレースが進んでいく。その後、レース開始25分から10分間の間にドライバー交代・ピット作業を済ませなければならないが、ギリギリまで引っ張るチームが大半であった。

レース開始から35分が経過し、全車のピットイン完了後は#37 クラフト・バンブー・レーシングがトップをキープ、2番手もスタート時と変わらず#88 トリプルエイトJMRが続き、3番手には4位スタートだった#4 R&Bレーシングのポルシェ911 GT3 Rが順位を上げてきた。

レース終盤になると4位以降の争いが激化する。すると、コースアウトしてしまうマシンが続出。大きなアクシデントもなくレースは進行する。上位3チームは、そのままのポジションをキープして、#37 クラフト・バンブー・レーシングが見事なポールトゥーウィンを飾った。

GT4は#71 クラスキランド・レーシングスープラGT4がポールスタートだったが、序盤にトラブルによりガレージに入ってしまったため、2位でスタートした#50 YZレーシング・ウィズ・BMW M4 GT4がトップに立ち鈴鹿ラウンド2連勝を達成した。

次戦は7月22~23日にモビリティリゾートもてぎで第4ラウンドとなる第7戦、第8戦が開催される。夏真っ盛りのもてぎでのバトルも必見だ。

Photo/text:Hisao.sakakibara

【筆者の紹介】Hisao sakakibaraモータスポーツフォトグラファー。レーシングカー好きが高じて、サーキット通いに明け暮れる。モータスポーツの撮影取材を始めて25年のベテランフォトグラファー。

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