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特別な4台のアバルト/アルファ/ランチア、伊「アウトモトレトロ」に 注目のワケ

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特別な4台のアバルト/アルファ/ランチア、伊「アウトモトレトロ」に 注目のワケ

もくじ

ー 特別なアルファ/アバルト
ー 1000モノポストと750コンペティツィオーネ
ー チューンド500詳細 ランチア・ラリー037も

世界の放置車両 写真で見る打ち捨てられたクルマたち 25台

特別なアルファ/アバルト

1月31日からイタリア・トリノで開催される第37回アウトモトレトロと第10回アウトモトレーシング。このショーには欧州中から約1200の出展者が集まり、心ゆくまでクラシックカーを楽しめる。

だが、その中でも見逃せないのは、アバルトの70周年を記念したFCAヘリテージによる展示だろう。この3連休でパリで開催される「レトロモビル」でも同様の祝典が行われた。

FCA、つまりフィアット・クライスラー・オートモービルズは、アルファ・ロメオやフィアット、ジープを傘下に収める。そしてもちろん、フィアットのクルマをベースに独自のクルマを作り上げたり、アルファやランチアと共にレースを戦ってきたアバルトもその1つだ。

実際、サソリ・マークの恩恵を受けてきたクルマはあまりにも多く、全てを思い出せないほどだが、それらの中でも、特に目を見張るようなクルマが今回のイベントでは展示される。

1000モノポストと750コンペティツィオーネ

まずは1965年製アバルト1000モノポスト・レコルト・クラッセGに注目だ。記念すべき年に向けてレストアが施されたこのクルマは、カルロ・アバルト自身が自分の名前を冠するブランドの100個目となる記録を打ち立てた、まさにその車両である。

クラスGの0-1/4マイル記録に対する挑戦は1965年10月、モンツァ・サーキットで行われた。この時にはアバルト自身が、リンゴしか食べない厳しいダイエットで体重を30kg落として臨んだと言われている。

982ccのツインカム・エンジンを搭載するこのフォーミュラ2ベースのアバルト1000モノポスト・レコルト・クラッセGは、0-1/4マイルと0-500mでポルシェとBMWの記録を塗り替えた。

この1000モノポストはFCAヘリテージが展示するアバルトが関わった4台のクルマの1つだが、中で最も古いモデルは、1955年製アルファ・ロメオ750コンペティツィオーネだ。

このクルマはただのアルファではない。本物のワンオフで作られた車両で、1951年にレース活動をやめたアルファ・ロメオが、またレースに復帰するために誕生した。マリオ・ボアノがデザインしたボディを持ち、1488cc軽量合金製ツインカム4気筒エンジンを搭載する。

だが、テストでその可能性が見られたにも関わらず、アルファ・ロメオはサーキットに戻らなかった。だからこそ、これは同時代に作られた他のアルファとは一線を画す、独特の外観を持つ唯一無二のクルマなのだ。

もちろん、フィアット500を抜きにアバルトを讃えることはできない。しかし、特にこの個体は特別な1台だ。

詳しくみていこう。

チューンド500詳細 ランチア・ラリー037も

26psのエンジンで最高速度118km/hという性能を誇ったこのチューンド500もまた、記録を塗り替えたクルマの1つだ。モンツァは再びアバルトが成功を収める舞台となった。そこでこの小さなクルマは168時間連続で走り続け、6つの世界記録を達成したのだ。

それだけではなく、この1958年製のクルマはアバルトがチューンしたフィアット500の第1号車でもある。アウトモトレトロには入念なレストアが施された姿で登場することになっている。

そして今回のアバルト記念展示における最後の1台は、おそらく説明は要らないだろう、ランチア・ラリー037だ。

このランチア・ベータ・モンテカルロをベースにしたラリーカーは、ピニンファリーナ製ボディにアバルトの機械は完璧な組み合わせであることを証明した。

トリノで展示されるのは、グループBのホモロゲーションを得るために200台が生産された公道バージョンの1台で、2.0ℓ16バルブのツインカム・エンジンが205psを発生し、0-100km/hまで7秒以下で加速する。

その有名な競技用バージョンは1982年4月のコスタ・スメラルダ・ラリーでデビュー。翌年の世界ラリー選手権ではヴァルター・ロールの活躍によりメイクス・タイトルを獲得する。その一方、ミキ・ビアシオンのドライブで037ラリーは、1983年にヨーロッパとイタリアのラリー選手権を制覇した。

アウトモトレトロとアウトモトレーシングは、トリノの展示貿易センターで1月31日から2月3まで開催された。

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