WRC日本ラウンド招致準備委員会は、「Rally Japan 2020」開催に向けたテストイベント「Central Rally Aichi/Gifu 2019(セントラル・ラリー愛知/岐阜2019)」を2019年11月7日から10日にかけて開催すると発表しました。
このイベントには、トヨタやヒュンダイが製作した世界トップクラスのWRカー(ワールドラリーカー)も参戦するといいます。国際格式でおこなわれるこのイベントは、いったいどんなものなのでしょうか。
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セントラル・ラリー愛知/岐阜2019に参戦するトヨタ「ヤリスWRC」 セントラル・ラリー愛知/岐阜2019は、日本でのWRC(世界ラリー選手権)開催を目指すうえで、多くの人にWRCの魅力を知ってもらうとともに、運営に携わるスタッフの習熟やFIAの医療査察の受け入れなどを目的におこなわれるイベントです。
メインとなる開催場所として、愛知県・長久手市の愛・地球博記念公園にHQ(本部)とサービスパークを置き、ここを起点として愛知県内や岐阜県内の一般道路や林道、および公園で競技が実施されます。
競技の舞台となる全部で14のSS(スペシャルステージ)の合計距離は約150kmで、路面はターマック(舗装路)です。約580kmのリエゾン(SSとSSの間の区間)を含め、合計730kmの距離をラリーカーが走行します。
セントラル・ラリー愛知/岐阜2019には、TOYOTA GAZOO Racingから「ヤリスWRC」が、そしてヒュンダイ・モータースポーツから「i20クーペWRC」の参戦が決定しています。この2つのWRカーは、ともにWRCのトップカテゴリーを争うワークスカーです。
ヒュンダイ・モータースポーツ代表のアンドレア・アダモ氏は、セントラル・ラリー愛知/岐阜2019への参戦にあたり、次のようにコメントしています。
「本イベントは、私どもにとってはターマックラリーを理解する良い機会であり、主催者の皆さんにとっては2020年へ向けて絶好の準備の機会となるでしょう。アジア市場を極めて重要と位置づけている我々には、戦略的にも有意義なイベントです。
アクセスの良い場所での開催ということで、韓国からのファンも多く訪れてくれることを期待しています」
また、地元長久手市出身のラリードライバーである勝田貴元選手が、ヤリスWRCをドライブすることも決定しています。
勝田貴元選手は、セントラル・ラリー愛知/岐阜2019への意気込みを次のように語ります。
「僕自身も、日本の道をWRカーで走れることにとてもワクワクしています。日本でのヤリスWRCの走りを、ラリーファンの皆さまはもちろん、まだラリーを知らない方にも、多くの方に見ていただきたいです。ぜひ会場に足を運んでください」
現在、セントラル・ラリー愛知/岐阜2019ではトップカテゴリーであるRC1クラスのWRカーを含むオープンクラスのほか、日本スーパーラリーシリーズや日本選手権の各クラス車両が参戦できる仕組みが調整されています。また、競技の一部を観戦できるエリアも用意される予定です。
競技に関する詳細や観戦方法、チケットなどについては決まり次第告知されるといいます。
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