2018年10月28日(現地時間)、メキシコシティのアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスで F1第19戦メキシコGP決勝が行われ、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが今季2勝めを飾った。なおこのレースでルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は4位入賞、5回めのドライバーズタイトルを手にしている。
メキシコではレッドブルが圧倒的な速さを見せつけた
ドライバーチャンピオン争いもいよいよ大詰めを迎え、ハミルトンの走りに大きな注目が集まった。ハミルトンは(たとえフェラーリのセバスチャン・ヴェッテルが優勝したとしても)7位以内に入賞すればチャンピオンが決定するという状況だった。
ところが、メキシコGPではレッドブルが絶好調。各チームがメキシコの薄い空気とタイヤマネージメントに苦しむ中、次元の違う速さを見せつけ、予選フロントロウを独占。ハミルトンは予選3番手、ヴェッテルは4番手となった。
ヴェッテルにとっては優勝するしかない状況だったが、決勝レースは、フェルスタペン、ハミルトン、ダニエル・リカルド(レッドブル)に先行を許す苦しい展開になっていく。
レース中盤、周回を重ねるごとにレッドブルの優位が次第にはっきりしていく一方で、メルセデスAMGのペースが上がらない。それでもハミルトンは守りに入ることなく果敢な攻めを披露して観客を喜ばせた。しかし、最後のリスクを犯すことはせず、ハミルトンは4位でレースを終えて、危なげなくチャンピオンを決定した。
優勝は予選2番手からスタートでトップに立ちレースをリードしたフェルスタッペン。2位にヴェッテル、3位は1ストップで走り切ったフェラーリのキミ・ライコネンが入った。惜しかったのは予選でポールを獲得したリカルド。終盤まで2位を走行していたが、またもやパワーユニットトラブルでリタイアとなった。
コンストラクターズタイトルは次戦以降に持ち越し。こちらは、メルセデスAMG(585ポイント)とフェラーリ(530ポイント)の争いとなっている。F1グランプリも残すはあと2戦。次戦は11月11日ブラジルGPとなる。
なお、トロロッソ・ホンダは、パワーユニット交換によるペナルティで最後尾スタートとなったピエール・ガスリーがアグレッシブな走りで10位入賞。ブレンドン・ハートレーは入賞ペースで走行していたものの接触とペナルティで後退、14位でレースを終えている。
■2018年F1第19戦メキシコGP決勝結果
優勝 33 M.フェルスタッペン レッドブル
2位 5 S.ヴェッテル フェラーリ
3位 7 K.ライコネン フェラーリ
4位 44 L.ハミルトン メルセデス
5位 77 V.ボッタス メルセデス
6位 27 N.ヒュルケンベルグ ルノー
7位 16 C.ルクレール ザウバー
8位 2 S.バンドーン マクラーレン
9位 9 M.エリクソン ザウバー
10位 10 P.ガスリー トロロッソ
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