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リヤグリップに問題抱えるヤマハ。「上位にはほど遠いけど改善が見られた」と解決への糸口か/第16戦日本GP

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リヤグリップに問題抱えるヤマハ。「上位にはほど遠いけど改善が見られた」と解決への糸口か/第16戦日本GP

 10月5日、2024年MotoGP第16戦日本GP MotoGPクラスのスプリントが栃木県のモビリティリゾートもてぎで行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームのファビオ・クアルタラロは12位、アレックス・リンスは16位となった。ワイルドカードで参戦しているレミー・ガードナーは18位で終えている。

 曇天のドライコンディションで始まったフリー走行2回目。クアルタラロはハード/ソフト、リンスとガードナーは前後ソフトのタイヤを選択し、気温20度、路面温度23度と低温のトラックへとコースインする。前半は各車慎重に走行を続け、後半からスピードを上げていった。

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 クアルタラロは2回目のランでイエローフラッグの影響でタイムを更新できず1分45秒779で17番手で終えることに。また、ハード/ソフトに履き替えたリンスはタイムを上げ1分46秒073で20番手、ロングランを続けたガードナーは1分46秒717で23番手となった。

 続く予選Q1では、フル参戦組のふたりはハード/ソフト、ガードナーが前後ソフトを選択。最初のランではクアルタラロが6番手、リンスが7番手、ガードナーが12番手と続く。この時点でQ2に進むためには約0.5秒縮めることが必要な状況だ。

 すると残り2分を前にクアルタラロが、0.784秒上げて1分44秒005の2番手タイムを記録し。予選Q2進出を決めた。リンスも後半にタイムを更新し一時4番手に浮上するも他車の上がり幅に届かず19番手、ガードナーは23番手からのスタートが決定した。

 上位12グリッドを争う予選Q2は、クアルタラロがQ1と同じくハード/ソフトを選択。1回目のランでは、1分45秒002で9番手となった。終盤、他ライダーの転倒によるイエローフラッグの影響も受けてしまい、タイムを更新するも順位は上げられず、クアルタラロは1分44秒497で12番手となった。

 12周で争われた午後のスプリントは、クアルタラロとガードナーがハード/ソフト、リンスが前後ソフトを選択し戦略を分けた。オープニングラップでクアルタラロは15番手に、リンスは21番手にそれぞれ後退してしまう。ガードナーはひとつ上げて22番手で2周目へと入っていく。

 レースを通して相次いで転倒が発生した影響で、クアルタラロは12番手へと順位を戻す。リンスも16番手、ガードナーも18番手まで浮上し恩恵を得るも、ヤマハ勢はオーバーテイクに苦戦。スプリントを通して、8周目にリンスがロレンツォ・サバドーリ(トラックハウス・レーシング)を攻略した1度のみだった。

 クアルタラロは、前方のラウル・フェルナンデス(トラックハウス・レーシング)に迫るも0.086秒届かず、12位でチェッカーを受けた。リンスが16位、ガードナーが18位と後方でスプリントを終えることとなった。

 雨混じりの2日目だったが、決勝は完全ドライの予報となっている。初日で得た3人のデータがどこまで活かせるか、決勝レースでは注目したいポイントだ。

■ファビオ・クアルタラロ(予選:12番手、スプリント:12位)
「難しいスプリントだった。路面コンディションが結果に影響を与えるんだ。グリップがあれば問題ないし、なければトップから遠ざかってしまう。雨が少し降っていたコンディションは僕らにとって難しいものだったよ」

「この経験をしっかり受け止めて、何か改善できることを見つけないといけない。でも、セットアップの問題ではなくて、リヤグリップの問題なんだ」

■アレックス・リンス(予選:19番手、スプリント:16位)
「金曜日の午後から土曜朝のFP2までステップはとても小さくて、改善が感じられなかったから、予選からスプリントに掛けて、バイクをいくつか大きく変えてみたんだ」

「それでスプリントではリスクを冒して大胆なことをしたし、なにかしら見つけられた。まだ上位にはほど遠いけど、リヤに少し改善が見られたから、エンジニアたちがデータを分析しているところだよ」

■レミー・ガードナー(予選:23番手、スプリント:18位)
「最終的に今日はかなり良くなった。マシンに対する自信とタイヤに対する理解がまだ少し足りていない。でも予選にはかなり満足しているし、スプリントも中盤まではとても良かった」

「後半にリヤタイヤが大きく落ちてしまい、どうマネジメントするか理解する必要がある。フロントをハードタイヤで走るは初めてだったから、いい経験になったよ。いくつか学んだから、明日はもっと改善できることを期待している」

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みんなのコメント

2件
  • 林太郎
    トラクションの問題って、一筋縄では解決できないから、ホンダもヤマハも苦しんでますね。
    マシンのウェイトバランス、パワー、ミッション、サス、タイヤ、がすべて絡んでる。電子制御でうまく行っていたところに、エアロパーツが入ってきたから、余計複雑な問題になっている印象です。
    空力を利用したトラクションコントロールができている欧州メーカーと、それができない日本メーカーという構図でしょうか?
  • みどり
    ハンドリングのヤマハって言うからね。フレームとスイングアーム、キャスターなど1ミリでもかなり変わるからね。乗るライダーとの体重でも変わってくるから完璧にいかないからこそ面白さがあると思う。最近はドゥカティが上位で見てても面白くない…国産メーカー頑張れ!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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