マイナーモデルだからこそ希少なアメリカの旧車カスタマイズ
アメリカ車の中には「これは見たことがある♪」という車種やカスタムの他に、なかなか日本では見ることができないマニアックなものも多数存在している。8月22日に東京お台場で開催されたアメ車の祭典「スーパーアメリカンフェスティバル」には、マイナー車をベースとしたこだわりの一台。個性の塊というべきトラックやピックアップ。細部にまで神経を配って丁寧に作り上げたホットロッドなど、見れば見るほどに興味は深まるクルマが集結。そんなクルマ達を紹介しよう。
生産台数700台と希少な1955年式「シボレー・コルベット」!初のV8エンジン搭載モデルだ
プリマス・ダスター
おそらくは1971年型と思われるプリマス・ダスター。ヒンジではなく取り外し式のラムエアダクト付きFRPボンネットは、プリマス・ロードランナーのハイパフォーマンスモデルだった440/6バレルなどで採用されていたレース用パーツだった。当時のスーパーストッククラスのドラッグレーサーに倣ったハイパフォーマンスカスタムな一台。
1967年型プリマス・バリアント
バリアントというクルマはプリマスのベーシックラインを担っていたローコストなコンパクトカーであり、この個体もまったくもって地味な一台。だが、ワイドなスチールホイールとリアフェンダーの大きな「PLYMOUTH」のロゴで、このクルマは当時のストックカーのイメージでカスタムされていることが理解できる。実にマニアックな仕様。
シボレーC4500コディアック
もはやダブルキャブのデューリーピックアップ(後輪をダブルタイヤにカスタマイズしたピックアップトラック)という概念には当てはまらないシボレーのヘビーデューティモデル。
1956年型フォードF100
パンプキンというニックネームでおなじみの1950年代を代表するフォードのピックアップ。カスタム素材として実にさまざまな仕様が現在も多く存在しているが、この個体の様に車高を少し落としワイドなスチールホイールを履かせた仕様は新鮮である。
1957年型シボレーC3100デリバリーバン
ピックアップのシャシーにデリバリーバンのボディを架装した商用モデル。カスタム素材としてはマイナーなモデルではあるものの、個性派という意味では最高の素材。敢えてクロームトリムを抑えたスタイルも好ましい。
1959年型シボレー・インパラ
人気モデルであるシボレー・インパラをベースに、あるとあらゆるボディカスタム手法を投入した魅力的な一台。カスタムのテイストとしては1960年代のショーカーホットロッドである。
シボレー・コルベア
1960年代前半のものと思われるシボレー・コルベア。ノーマルで乗られていることが多いこの年代のコルベアの中では、前後フェンダーのアーチにワイド加工を施すなどハイパフォーマンスを目指したディテールになっているのがカッコいい。
シボレー・コルベアはアメリカ車としては異例なことにリアエンジン/リアドライブ。エンジンも空冷水平対向6気筒だった。リアのオーバーフェンダーに熱い思いを感じる。
1959年型シボレー・エルカミーノ
フルサイズカーをベースにボディ後部を荷台としたセダンピックアップの元祖は1957年のフォード・ランチェロだったが、それに対抗すべく1959年型から投入したのがこのエルカミーノだった。美しくローライダー化された一台。
フォード・モデルA TUDOR ホットロッド
1930年代初めのものと思われるフォード・モデルAは、第二次世界大戦直後からスピードチャレンジのための改造車だったホットロッドのベースモデルとして重宝された。フレームからボディ、エンジンに至るまで徹底的に手が入った一台。
ホットロッドの特徴として、その年代を代表する最強エンジンに換装するというのは定番だった。フォードの場合は自社製のフラットヘッドV8チューンも盛んだったが、この個体は1950年前後に最強エンジンとされていたオールズモビルのエンジンを搭載している。この少し後になるとクライスラーの第一世代ヘミが人気となる。
アメリカのスクールバスをイメージしたボディキットを装着した国産の軽バン。カスタムビルダーにこうした楽しいインスピレーションを抱かせるのもアメリカ車の良いところである。
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