9月13~15日、ニュルブルクリンクで開催されたDTMドイツ・ツーリングカー選手権。このレースウイーク中、DTMを運営するITR e.Vのゲルハルト・ベルガー代表がファンと交流・意見交換を行う『DTMファン・トーク』と題したイベントが行われた。
このイベントは、ITR代表を務めるベルガーが、DTMファンと交流するべく行われたもの。ニュルブルクリンクのグランドスタンド裏にはイベントスペースやメーカー等のショップが立ち並ぶが、そのなかの映画館『リンク・キノ』で土曜のレース1終了後、事前応募があったファンを招待して、初のトークイベントがスタートした。映画館が会場とあり、ポップコーンとソフトドリンクつきだ。
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DTMのプロモーション映像に続き、歓声と拍手に包まれて登場したベルガー代表は「私のドイツ語はチロルなまりで、ファンのみんなに聞き取ってもらえるかな?」と観衆を沸かせると、DTMの裏話などのトークショーに続き、招待されたファンとの意見交流会へと移行した。
「私は繊細なオーストリア人だから、お手柔らかによろしく」というベルガー代表に向けては、ファンから今後のスーパーGTとの共通技術規定『クラス1』の展開への説明を求める声、さらにクラス1が仮に世界選手権へと発展した場合の大会名称の変更、現行レギュレーション、来年以降のサポートレースへの希望等、ファンからの多くの声が閉会まで絶え間なく寄せられ、ベルガーはそれらにひとつずつ、真摯に対応した。
さらに、多くのファンから聞かれたのが「このような素晴らしい機会を設けてくれてとても感謝している」というベルガーへの感謝の声。また、10月5~6日にホッケンハイムで開催されるDTM最終戦でのスーパーGTとの初交流戦への喜び、さらに来季以降の日本メーカーやドライバーのDTMへの参加、アストンマーティンに続くヨーロッパメーカーのDTM参入への期待などの声も。
「礼儀正しいファンで感動した。すでにサーキットに訪れてくれているファン、そして今後足を運んでくれるファンにDTMを楽しんでもらえるように、さらに主催者側やメーカーと、より良いレース運営について協議や努力をしたい。ファンから直接さまざまな意見を聴けたことは非常に有意義だった」とベルガーはイベントを振り返った。
ITRでは前代表のハンス・ベルナー・アウフレヒトが数名のファンを招いての意見交換会をしたことはあったが、今回のように大勢のファンを招いての会は初めてのこと。また、ベルガーを目当てにサーキットに足を運ぶファンも少なくなく、F1現役時代のアイルトン・セナとの思い出話を尋ねるファンも多くおり、そのたびにベルガーは懐かしそうに思い出話を披露した。
終了後には、ベルガーはサインや撮影にも快く応じ、順番を待つ長蛇の列ができたほか、ポスターやTシャツの非売品がお土産として配布され、熱いDTMファンたちは充実した表情で会場を後にしていた。
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