■日本では4代目で消滅した「ハイラックスサーフ」は米国で今も5代目が販売中
トヨタの米国法人は2023年10月31日(現地時間)、ラスベガスで開催されたカスタムカーイベント「SEMA(Specialty Equipment Market Association)ショー2023」において、オフロードモデルやピックアップトラックなどを出展しました。
なかでも、2023年10月に発表された新型SUV「4ランナー」にカスタマイズを施した「4ランナー 4×4 TRD オフロード プレミアム」が注目されます。
【画像】めちゃカッコいい! 現代版「ハイラックスサーフ」を画像で見る(35枚)
4ランナーは1984年に登場したミドルサイズSUVで、ピックアップトラック「ハイラックス」の荷台にキャビンを組み合わせた成り立ちが始まりです。
日本では4代目までが「ハイラックスサーフ」の車名で展開されていました。
フレーム構造を持つ堅牢なボディに、ラテラルロッドやスタビライザーバーを備えた4リンクコイルリアサスペンションの採用など、タフなシャシを持つことが特徴です。
現行型は2009年に登場した5代目で、精悍なデザインを採用したほか、キネティックダイナミックサスペンションシステム(KDSS)やクロールコントロール(CRAWL)、アクティブ トラクション コントロール (A-TRAC) システムの採用など、オンロード・オフロード両方での走行性能が高められました。
ボディサイズは全長4831-4859mm×全幅1925mm×全高1816-1829mm、ホイールベースは2789mmです。
パワートレインは270馬力・278lb ftを発揮する4リッターV型6気筒エンジンに5速ATを組み合わせ、駆動方式はパートタイム4WDのほか、一部グレードでFR(後輪駆動)とフルタイム4WDを用意しています。
2024年モデルでは「トヨタ セーフティ センス P」をすべてのグレードに標準装備し、歩行者検知機能付き緊急ブレーキやふらつき警報付き車線逸脱警報などが利用できるようになったほか、リアクロストラフィックアラートやブラインドスポットモニターも標準装備となっています。
専用エクステリアや悪路向け専用サスペンションなどを装備し、ラインナップのなかでもっともオフロード性能が強化されている「TRD Pro」グレードでは、新しいボディカラーとしてダークオレンジの「テラ」が設定されました。
このテラはタンドラやセコイヤなど、トヨタが北米で展開しているオフロード向け車種に設定されている新色です。また、その他のグレードでも新色「アンダーグラウンド」が用意されます。
今回のSEMAショー2023では、トヨタ純正アクセサリー「AAP(Associated Accessories Program)」を装着しオフロード走破を助けるカスタマイズを施した4ランナー 4×4 TRD オフロード プレミアムが出展されました。
同グレードは前述の「クロール コントロール(CRAWL)」を備え、荒れた路面でも安定したパフォーマンスを発揮し、コースを安定させます。
また「マルチテレイン セレクト (MTS)」 とパートタイムで選択可能な4WDは、グリップを失うことなく、岩、土、泥に挑戦するのに役立ちます。
※ ※ ※
SEMAショー2023は、ラスベガスで10月31日から11月3日まで開催されました。
トヨタではこのほかにもFJ45 ピックアップをベースにしたカスタムモデル「FJブルーザー」や「FJレトロクルーザー」、ピックアップトラック「タコマ」をベースにした「タコマ Xランナー コンセプト」など数々のオフロードカスタム仕様車を出展し、注目を集めていました。
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みんなのコメント
ハイラックスとタコマが同一車種(かつてはタコマはハイラックスのアメリカ名)のままだったらハイラックスサーフ=4ランナーになるかも知れんが、今はハイラックスとタコマは別物として分岐してるからタコマベースの4ランナーは4ランナー、ハイラックスベースのハイラックスサーフはハイラックスサーフで別車種。