しばしば「超激戦区」と形容されることの多いミッドサイズSUVカテゴリー。そこに2022年9月、殴り込みをかけるように登場したのがマツダの新型CX-60なわけだが、当然のことながらライバルや「超」がつくほどの人気モデルがひしめいている。
トヨタ ハリアー、日産 エクストレイル、三菱 アウトランダーPHEV。人気も実力も兼ね備えたライバル勢を向こうに回しても、CX-60は買いなのか? 自動車評論家 清水草一が検証する。
格が違うぜ!? マツダ 新型CX-60と国産SUV勢を比較 「買い」はどれだ!!?
※本稿は2022年10月のものです
文/清水草一、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2022年11月26日号
■マツダ 新型CX-60のグレードと価格をおさらい
マツダ 新型CX-60(299万2000~626万円)。全幅は他モデルに比べ若干長い。がホイールベースについてはCX-60のほうが大幅に長いようだ
●25S(2.5L 4気筒ガソリン・188ps/25.5kgm)…299万2000~407万円
●XD(3.3L 6気筒ディーゼルターボ・231ps/51.0kgm)…323万9500~465万8500円
●XDハイブリッド(同上+Mハイブリッド・254ps/56.1kgm)…505万4500~547万2500円
●PHEV(スペック未定)…539万~626万4500円
●全長×全幅×全高:4740×1890×1685mm
●ホイールベース:2870mm
■トヨタ ハリアー(312万8000円~620万円)
トヨタ ハリアー(312万8000円~620万円)…エンジンは2Lガソリン、2.5Lガソリンハイブリッド、2.5L・PHEVの3種類
ハリアーの魅力はエレガントなデザインと、2Lのガソリンモデルなら約313万円から買えることだ。さすがにパワーはあまりないが、通常走行なら快適に走る。
しかし、CX-60にも安価な25Sがある。価格はなんと299万2000円から! 2.5Lだけにトルクの余裕が違うはずだ。それで200万円台なのだから安い!
ハリアーにも勝てる! ただSパッケージだとインテリアがかなりショボいので、最低でもLパッケージ(341万5500円~)は奢りたい。
●全長×全幅×全高:4740×1855×1660mm
●ホイールベース:2690mm
■日産 エクストレイル(319万8800円~449万9000円)
日産 エクストレイル(319万8800円~449万9000円)…1.5L・VCターボのシリーズハイブリッドのe-POWERのみ。4WDはツインモーター!
エクストレイルは、新開発の1.5L可変圧縮比エンジン(VCターボ)で発電し、モーターで駆動するe-POWERで勝負をかけている。
従来のe-POWERより断然静かでパワフルになり、4WDはe-4ORCEでグイグイ曲がる。
これに対抗するCX-60は、3.3LディーゼルのXDか。VCターボの静かさも魅力的だが、CX-60はなにしろ直6。
プレミアム感では負けないし「コアアア~~」という直6らしいサウンドで、格の違いを見せつけられるはずだ。
●全長×全幅×全高:4660×1840×1720mm
●ホイールベース:2705mm
■三菱 アウトランダーPHEV(462万1100円~548万5700円)
三菱 アウトランダーPHEV(462万1100円~548万5700円)…パワーユニットは2.4LガソリンエンジンのPHEV(ツインモーター4WD)のみと潔い
アウトランダーはなかなかの強敵だ。
PHEVの4WDのみというグレード構成はプレミアム感が高く、走りも大排気量的で豪快だ。ただ、CX-60にもPHEVが登場する予定。まだ中身は未知数だが、対決が楽しみだ。
むしろまったく別の方向性で攻めるXDハイブリッドが、よきライバルになる予感もする。
直6のステイタス性は絶大。もちろん充電もいらない。異種格闘技的に、いい戦いになるだろう。
●全長×全幅×全高:4710×1860×1740-1745mm
●ホイールベース:2705mm
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みんなのコメント
納得。
筆者のCX-60大好き、は伝わってきたけど、ちょっと偏り過ぎて『比較して買いはどれだ!』という内容ではないね。