■ヴィンテージバイクの探し方・購入方法とは?
ヴィンテージという言葉自体には「古い」という意味がありますが、単に古いだけでなく、特に価値や評価の高い年代物の商品を指しています。骨とう品やジーンズなどでよく使用されており、ヴィンテージバイクも同様に「古くて価値のあるバイク」を意味しています。
カワサキ「Z900RS」「Z900RS CAFE」2022年モデル登場 往年の「青玉虫」を再現した新色追加
はっきりとした定義はないものの、一般的には生産から20年もしくは25年以上経過したものをヴィンテージバイクと呼ぶ傾向にありますが、もちろんそれ以上前に生産されていたモデルもあり、古くなるほど希少価値が高くなる傾向があります。
ヴィンテージバイクは当然中古車しかないため、探すにはディーラー以外の店舗をあたることになります。旧車専門店独自のホームページや大手中古車サイト、さらにはSNSでショップを運営するところもあるため、購入を検討している方はいろいろな店舗を探すことをオススメします。
同じ専門店でも、ヴィンテージバイク全般を扱う店舗から扱う車種を特化した店舗など、スタンスは店舗により千差万別。手軽にヴィンテージバイクに乗り始めたい方や特定のモデルにこだわる方は、特に自分の乗り方に合わせた店舗探しや選びも可能です。
また、ヴィンテージバイクは年式の新しいバイクよりも、パーツの入手が困難な場合も少なくありません。専門店であれば独自のルートをもつため、自分でパーツの手配をする必要性が少なくてすむ場合もあります。
加えて、ヴィンテージバイクは年式の古さから故障やトラブルも多くなりがちです。しかし、専門店であれば高い専門技術をもつところが多く、単にトラブルを直すだけでなくクオリティの高い修理も期待できます。
■代表的な国産ヴィンテージバイクを3車種ピックアップ!
まず初めに紹介するのは、カワサキの「Z1」。正式名称の「900 Super4」よりも、「Z1」というコード名の認知度が高いモデルです。その名のとおり、903ccの並列4気筒DOHCエンジンを搭載しています。
「Z1」は北米市場をターゲットとして開発され、ニューヨークステーキ作戦という開発プロジェクト名は広く知られているでしょう。また、世界に冠たるバイクメーカーとして羽ばたこうというカワサキの情熱が結集したモデルでもあり、車名につく「Z」はその後のカワサキ製大型バイクの代名詞にもなりました。
生産時期は1972年から1976年と短い期間ではあったものの、日本版として販売されていたZ2(750RS)とともに高い人気を博した1台でもあります。中古車価格は安いものでも400万円近く、ほとんどの中古車は応談となっており正確な価格が公表されていません。「Z1」は価格の上でも、孤高のヴィンテージバイクといえます。
続いて紹介するのは、1983年に「CBX250RS」の派生モデルとして1960年代のオートバイをモチーフに登場した、ホンダの「GB250 クラブマン」。軽量高剛性のセミダブルクレードルフレームや、デュアルピストンキャリバー装着の油圧式ディスクブレーキなど、技術の粋が込められた1台です。
モデル名のGBはイギリスの「グレートブリテン」を意味し、伝統的なスタイルと当時の最新技術を融合したネイキッドバイクとして、改良を繰り返しながら1997年まで生産されていました。カラーは年式によりラインナップが異なるものの、ブラック系やシルバー系を多く展開。生産終了は1997年と、ヴィンテージバイクとしては新しい部類に入るため、中古も30万円台の予算から探すことが可能です。
最後に紹介するのは、2021年に生産終了が発表されたばかりのモデル、ヤマハ「SR400」。大排気量のオンロード単気筒モデルとして開発された「SR400」は、オフロードモデルの「XT500」のエンジンやフレームレイアウトをベースに開発されました。
2021年に発売から40周年となった「SR400」は、足回りの改良や何回かの生産終了と復活を繰り返しながらも、その基本設計デザインは大きく変わらないロングセラーのモデルとして愛されてきました。最終モデルであるファイナルエディションのカラーには、洗練された存在感やクールなイメージを追求したダークグレーや、親しみと温もりに軽快な印象が加わったブルーをラインナップ。
新車価格が60万5000円(税込)だったファイナルエディションは、新車の2倍から3倍というプレミア価格がついています。しかし、年式が幅広い「SR400」の中古車価格は、安いものでは40万円程度の予算で購入できるものもあるため、気になった方はチェックしてみるのも良いかもしれません。
※ ※ ※
ヴィンテージバイクという言葉にハードルの高さを感じる人もいるかもしれませんが、専門ショップを上手に探せば、後のメンテナンスも含め安心して購入することができます。
ただし新車同様のコンディションとはいかず、故障やトラブルと上手に付き合うのがヴィンテージバイクの醍醐味でもあります。一般的な中古バイク以上に細かいチェックや下調べをして、生涯の友として付き合える一台を見つけたいですね。
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みんなのコメント
今こんな高額になった旧車買いたくない
走りたいなら今の新車買ったのがいいよ