国内純輸入車販売台数 4年連続No.1
メルセデス・ベンツ日本の2018年の総括と2019年の事業方針について、年頭記者懇談会で上野社長から説明された。懇談会のオープニングで流されたのは1965年に製作されたアニメである「スーパージェッタ―」だった。30世紀の世界をイメージした想定で当時は夢物語だったハイテクが、今ではかなり現実のものとなっていて、クルマの自動運転もそのひとつだ。メルセデス・ベンツが目指すものと合致することからリンクされたもの。
コンパニオン大特集(13) 東京オートサロン2019 画像72枚
メルセデス・ベンツの2018年乗用車世界販売台数は、前年比0.9%増となる230万台以上となり、過去最高記録を打ち立てた。日本では年初からニューモデルを積極的に導入し32車種、161モデルへと広がっている。あわせて積極的なマーケティング活動もあり新車販売台数は6万7531台と発表され、4年連続国内純輸入車販売台数首位と、6年連続プレミアム・ブランドでのNo.1を獲得した。販売台数はMBUX認証の関係から前年割れ(2017年 6万8215台)となってしまったが、受注台数では前年を上回る台数となり高水準を維持している。しかし新型Aクラスは人気を集め12月単月で3200台を販売できたという。
また日本でのメルセデス・ベンツの保有台数は過去最高となる73万台を超え、よりアフターセールスやパーツの充実を目指して行くそうだ。
メルセデス-AMGは新たにパフォーマンスと環境性能を両立させた53シリーズを加えたことにより、ライフスタイルにあわせて選べるラインナップが完成した。販売も好調で、総販売台数は11万8000台以上を記録し、日本での販売も好調で世界4位のポジションにあるという。
ダイムラー社が2016年のパリショーで発表した中長期戦略である「CASE」も着実に具現化されている。コネクテッドを意味するC、Aのオートノマス/自動運転、Sはシェアダウン・サービス、Eはエレクトリック/電動化を意味し、自動車業界のこれからの指針を示すものとなった。日本においても独自の展開を進めている。
続いて、2019年の取り組みについても発表があった。
2019年に目指すもの 再び、SUVイヤー
2019年の販売台数は具体的な数では語られなかったが、前年の台数を越えることを目標とし、販売店とともに取り組んでゆくと発表された。
2019年はラインアップの拡充と、最高のブランド体験「ベストカスタマー・エクスペリエンス」を最重要課題として、カスタマーの満足度を高めることを通年単位で考えているという。
今年は新たなブランドも含めて10車種以上が導入される予定で、最初にMBUXを搭載したコンパクト・モデルを発表すると告げられた。また2016年にSUVイヤーとしてフルラインナップを用意され、現在7車種38モデルを展開する。このSUVラインが2019年はモデルチェンジや大幅な改良を迎える年となるため、新たなSUVイヤーになることが発表された。
メルセデス-AMGは今や全体の販売台数の10%以上を占めるにいたった。今年はさらなる拡充を予定しており、2月にはAMG 新型GTが案内でき、独自開発モデル第3弾となるGT4ドアクーペを発表する予定。
新たなブランドとしては、新時代の幕開けを象徴する「EQ」が日本でも今年発表されることが告げられた。また輸入車としては初となる水素電池車のGLC F-CELLも年内に発表が予定されている。六本木のメルセデス・ミーの屋外にEQと「CASE」戦略を体感できる施設の建設が進められている。今年はEQ元年として注力してゆくという。
「ベストカスタマー・エクスペリエンス」としては、メルセデス・ケアの期間中に好きなメルセデスを楽しめる「シェア・プラス」、購入から1年後に最新のメルセデスへの乗り換えをサポートする「サティスファクション・プラス」、ウェブとショールームをつなぐ「プレオーダー・メルセデス」を用意し、好評をもって迎えられている。
星野リゾートでのシェアカー展開
今回新たに星野リゾートとのコラボレーションにより、日本の旅をクルマでより楽しむために新たなカーシェア・サービスが1月25日スタートした。スマートフォンひとつでメルセデスの魅力を体験できる「Tap Mercedes!」の第3弾として用意されたのが星野リゾートでのシェアカーだ。
まずは星野リゾートの「星のや軽井沢」にGLCが1台、「星野リゾートOMO7 旭川」にはGLAが1台配備、宿泊客のみが予約・利用できるシステムとなっている。利用に際してはMercedes Benz Rentでの会員登録が必要となる。
利用料金はGLCが3時間6000円から24時間2万1000円、GLAは3時間3500円から24時間1万4000円となる。
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