6月1日、2024年MotoGP第7戦イタリアGP MotoGPクラスのスプリントがムジェロ・サーキットで行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPのアレックス・リンスは13位、ファビオ・クアルタラロは転倒リタイアで終えている。
今大会では滑り出しから好調ぶりを見せたヤマハ。しかしリンスが「マシンのフィーリングが変わった」と語っていたが、その影響もあってか、2日目は初日ほどの鮮烈な記録を残すことはできなかった。
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予選Q1からのスタートとなったクアルタラロは、ほとんどのライダーと同じくフロントにミディアムタイヤ、リヤにソフトタイヤを装着してコースインする。1回目の走行ではトップから0.228秒差の4番手タイムをマーク。
リヤタイヤのみ新品に変更した2度目の走行では1分45秒076を記録し、自己ベストを0.617秒更新したものの、Q2進出には届かず15番グリッドの獲得に留まった。
予選Q2では全ライダーがミディアム/ソフトの組み合わせで出走。リンスは1回目の走行ではQ2最下位に沈んだが、新品リヤタイヤを投入した2回目の走行で巻き返し、10番手を獲得した。
スプリントでは、15番グリッドからスタートのクアルタラロがオープニングラップで14番手に順位を上げる。しかし、続く2周目の10コーナーでインサイドに飛び込んできたミゲール・オリベイラ(トラックハウス・レーシング)の転倒に巻き込まれる形でクアルタラロはレースを終えた。
10番手スタートのリンスは1コーナーの進入で後方集団に飲み込まれ、17番手まで順位を落とす。その後、上位を走るライダーの転倒が相次ぎ13番手まで順位を上げたリンスは、最終ラップまでジャック・ミラー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)と12番手争いを展開する。
ポジションを入れ替えながらバトルを続けたがあと一歩及ばず、リンスは13位でフィニッシュした。
■ファビオ・クアルタラロ(予選:15番手、スプリント:転倒リタイア)
「あのあとミゲール(・オリベイラ)と少し話をした。彼のブレーキングが遅かったのは間違いなく、彼がミスをして一緒に転倒してしまったわけだが、このようなことはレースのなかで起こり得ることだ。でも明日の決勝に向けてのデータ収集はまったくできなかった」
「また予選については、Q2進出はできなかったが、Q1のラップタイムはとても良かったと思っている。とにかく金曜日のパフォーマンスを改善しなければならない。前進は続いていると考えている。もちろん、もっとずっと上を目指しているが、一歩ずつそこに近づいている。ペースは“ファンタスティック”とは言えないものの、かなり良い状態だ。それでも明日の決勝で驚くほどの好成績を期待することもできないだろう。前にも話したように、僕たちは正しい方向へ進んでいる。でもさらに改善が必要だ」
■アレックス・リンス(予選:10番手、スプリント:13位)
「今日は、マシンのフィーリングが昨日とは少し違っていた。マシンの向きを変えてトラクションを得るのに手間取っていたんだ。このことについては原因を追究し、しっかり理解する必要がある。依然として、トップとの差を縮めるための何かを探さなければならない状況だ」
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